ほんとに中原岬ちゃんじゃん! 弱男が底辺loserさんの初デート記事を見た感想。+反出生

https://loser-s.hatenablog.com/entry/2024/05/06/233000

 初デートおめでとうございます。
 私はこのブログ記事を読んで、この世界って意外と捨てたもんじゃないな、と思えました。
 自分がデートしたわけではないのに謎の高揚感があり、そわそわして何も手がつかないので、文章でも書いて落ち着こうと思います。
 ふいに中学時代に好きだった『俺ガイル』を久しぶりに思い出しました。



 この記事に出てくる同期の女性というのが、私のドタイプ過ぎて、というより陰キャラの理想像過ぎて、正直ネタなんじゃないかと疑ってしまうほどだった。
 化粧が薄く、ショートヘアで、ラフな格好で、おっとり天然で、尚且つしっかりと自分から会話をしてくれるような明るい子で。
 岬ちゃんっているんだな。

 私はこれまで女性と仲良くなろうとしても警戒されて、ガードが固くて全然話してくれなかったり、否定されてばかりだったり、辛い思い出ばかりだ。デートをドタキャンされたり、LINEブロックされたり。
 loserさんも私と同様であるなら、本当におめでとうと言いたい。岬ちゃんに出会えてよかったね!
 2回目のデートなんて私は想像もできない。毎回1回目で終了してきたから。

 loserさんが自然に女性と会話できているところはすごいと思った。岬ちゃん似の同期の子がいい子過ぎるのが大きいんだと思うけど。
 2人きりでのデートが初めてというだけで、それ以外でどこかへ行ったり話したりということはあるような感じで、正直めちゃくちゃ羨ましい。
 それすらできない底辺弱男なんて、最下層に腐るほどたくさんいるから。
 loserさんの場合、特に接点もないのに勘違いしているとかでは全くないんだな。

 私は22歳で、loserさんよりも14歳若いから、その分チャンスは多いのかもしれないけど、私がこれからそういう体験(女性と普通に接点を持ち、仲良く会話をする)をできる保証なんてない。
 運が良ければできるだろうけど、運が悪ければできないだろう。
 主にコミュ力が壊滅的なのと、自己開示が下手だから。



 loserさんは漫画『ヒメアノ〜ル』の安藤さんとキャラがそっくりだ。面白がられて、興味を持ってもらって〜、みたいなところが。
 loserさんの強みとして、素直さが挙げられる。

 どういうことかと言えば、普通の弱男はギャンブルで借金があるとか、デート経験がないとか、そういうネガティブなことはつい隠そうとしてしまう。
 その結果、何考えてるか分からないとか言われる。でもloserさんはそれをうまく周囲の人に開示できている。
 積極的に開示していないのだとすれば、それは自然に周囲の人たちがloserさんのことを知ろうとできるようなパーソナリティがあるということ。
 つまり、めちゃくちゃ近寄りがたい、とかではないということ。

 だからよく分からない人ではなく、ギャンブル中毒、恋愛童貞という、ネガティブなものではあるけれど知識が同期の女性の中であったから、得体が知れない人ではないということで警戒が薄まる。
 少なくともギャンブル中毒ってキャラとしてはめちゃくちゃ分かりやすいし、ギャンブル中毒の部分がなかったら多分デートできてないよね。
 そもそもデートきっかけのメール送る動機づけとしてもはたらいてるわけで、ギャンブルって損ばかりじゃないんだな。
 ギャンブルが役に立ってるケース初めて見た。
 どれだけ借金があろうと、女友達いる時点で人生勝ちだから。

 その人の魅力を図る上で、女友達や彼女がいるかどうかという指標はかなり正確であると思う。 
 魅力がなければ女性とは無縁。魅力があれば自然と女性が群がる。そんなの当たり前で、だからこそ正確性がある。
 人生ビクトリーであることを他人に証明する手段、自分で自分の人生を納得する手段として、女性というのは最も分かりやすい要素であると私は考える。

 それに、客観的に幸せを測る際にも恋人がいるかどうかというのは大きく寄与する。
 女性経験皆無で女友達0の男性とだけ聞いたら、その人は大抵不幸なものだと想像するだろう。
 もちろん、主観的な幸福は本人にしか決められないけれど。



 loserさんは素敵な同期の方に出会えただけ底辺弱男の中では比較的幸運な部類だ。
 しかし、幸福の背景には不幸が存在する。
 不幸な真に報われない弱男が存在するからこそ、相対的に幸福な人間たちが浮かび上がる。
 私はこれまでの人生で女性と3回デートしたことがあるけど、世の中にはデート経験0回の人間というのも確かに存在するだろう。

 私は冒頭でこの世界も捨てたもんじゃないと書いたが、実際はこれっぽっちもそんなこと思えない。
 それは格差があるから。
 この世界の全て(女性との交際)を経験できる人とそうでない人が構造上どうしても別れてしまう資本主義的自由恋愛である以上、私はこの世界は滅びるべきだと思う。

 だから私にとって善の行いとは、少子化を加速させる行為である。
 だから男女の分断を行うような発信を積極的に行うフェミニストの方々は善であるし、老人を優遇して若者から搾取しようとする政策は善である。税金アップ万歳。
 逆に子供を作ることが最も悪。
 労働奴隷として生を受けて可哀想なことこの上ない。おまけに障害持って生まれてきたらお荷物扱い、社会から疎まれるというおまけ付き。

 私はつい思ってしまう。
 私自身に彼女ができて幸せになれたとして、そんなことに何の価値があるの? と。
(漫画版の岬ちゃんも似たようなこと言ってた気がするけど。)
 私という一個体が幸せになれても、依然としてこの世界には不幸が存在し続ける。

 恋愛弱者ゆえの苦しみなんて本当は大したことがない。
 日本で虐待による死亡事例は年間50件を超え、1週間に1人の子どもが虐待で命を落としているらしい。
 それに加えて年間約2万人の自殺者がいる。
 殺人事件や性加害事件は起こり続ける。
 特に未成年への性加害の事件は本当に辛い。それだけでこの世界の存在を否定してしまえるほどに。
 構造上いじめは無くならない。障がい児は生まれ続ける。異常性癖者は生まれ続ける。
 子供を産まなければ社会を維持できない? 
 どうして社会を維持する必要があるのか。見て見ぬ振りをするにはあまりにも残酷すぎる。
 この宇宙に生きる宇宙共同体の一員として、私はほんの少しでも人類絶滅のために貢献したいと思うんだ。そうしなければならないという使命感がある。



 話が逸れているように思うかもしれないが、決してそんなことはない。
 恋愛について考える時、いつも私はこのようなことを考える。
 共同体としての私ではなく、生物としての個としての私が「彼女ほしいなぁ。岬ちゃん……」と脳内で呟く。
 それと同時に、
「そんなことに何の意味があるの? 
 私に彼女ができたとして、私が幸福を覚えたと
 して、今現在苦しんでいる多くの人々に何の影 
 響もない。70億分の1の自己完結でしかない。

 私は正直自分の人生なんてどうでもいいんだ。
 死ぬまでの暇つぶしに過ぎないし、私は恵まれ
 てきた。性加害やいじめ虐待を経験しなかった  
 し、大学まで行かせてもらって、もう十分だ。
 それよりもこれまであり得ないくらい苦しんで 
 きた人々に救済の意味で恋人ができてほしい。
 岬ちゃんが現れてほしい。

 でもこの世界はそんなにうまくできてない。平
 等なんてなくて格差で溢れている。
 そんな世界に産まれ落ちてしまう子供を少しで
 も減らすために私は何かしなくちゃいけないの
 ではないか。

 でも、彼女がほしい、恋愛したいというのも個 
 の私の願いで、個の私として人生を生きる以上
 は個を捨て去ることはできない。
 だからこの感情は自然なものなんだ。
 宇宙共同体意識とは相対するけど、個の私も宇
 宙の一部であることは認めなければならない。
 仏教で言うところの即心是仏というやつだ。

 あー、私はloserさんや『ヒメアノ〜ル』の安藤
 さんみたいなタイプでは決してなく、面白い自
 己開示で笑われることすらできない、つまらな
 い人間だ。
 それを別に悔しがる気持ちはない。そういうふ
 うに宇宙によって割り振られた結果なのだか
 ら。全ての事柄はあらかじめ決まっている。

 あー、私も女性と普通に会話してみたい。別に
 付き合えなくても、女性からたまにLINEが来る
 ような状況に置かれてみたい。
 それが個の私の確かな欲求。だけど希望を持つ
 から絶望が生まれる。
 あまり期待し過ぎず、そんな女性が現れてくれ
 ればいいなあ、くらいに思っておこう。
 現れたら嬉しいし、現れなかったらそれはそれ
 で、人生なんてちっぽけなものなんだから、宇
 宙視点で見れば心底どうでもいいんだ。

 価値のある人間と価値のない人間、そんなのは
 宇宙からしたらなくて、どちらも"ただの一存 
 在"でしかない。
 だから問題はこの世界から苦しみを無くすこと
 だ。個を無くすことだ。
 なぜ働かなければならないのか。なぜ働くこと
 はこんなにも辛いのか。どんな幸福があっても  
 逃げられない苦しみだ。
 宇宙は一つなんだ。その状態に戻るだけで悲し
 いことなんて全くない。悲しいのだとしたらそ
 れは人間か増えようとする本能ゆえの悪システ
 ムなんだ。……」

 私のような人間にloserさんの同期の女性みたいな方は決して現れないだろう。
 だって笑えないもんね。絶対一緒にいて楽しくないから。ギャンブルとかはまだ笑えるけどさ。
 私はこういうことを考えつつも隠して生きていくしかなくて。
 得体のしれない男だと警戒されて女性とまともな接点をもてず、社会人になってもよくて事務的な会話だけなんだろうな。
 死にたい。どうせ人間には寿命があって否が応でも死ぬから別に自〇とかしない。
 だってめんどくさいから。
 こうやってネガティブな気持ちを持ちながら生きることで、それが波動として周囲の人に伝染して、人類絶滅に少しでも寄与できるといいな。



 最後に私が大好きなボカロ曲『小生劇場』の歌詞で閉めよう。

閉ざされたその幕を引けば
照明も小道具もないが
これでいい これがいい
これは これが 僕の舞台だ

空っぽで何も無い僕の
毎日を歌いましょう
ありのままの 僕を書いた
ろくでなし劇場

こんな僕等がお互いの手を引いて
集った終着点こそが
まさに この暗闇なんだろう

こんなことなら生まれてこなけりゃ
って全部嫌になってくけれど
彼も 彼女もまたそうだろう

こんな僕等がお互いの声を聴き
歌った歪な愛の唄
僕等 孤独には勝てないと
どうせ僕等はこの瞬間さえもまた
虚勢の登場人物で
誰も 見ちゃくれない舞台で 今日も

Neru『小生劇場』より


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