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GAAD Japan 2024 〜「誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化を。」 ~デジタル庁のミッション実現に向けたアクセシビリティ向上の歩み 2024年進捗報告~

毎年5月の第3木曜日は、GAAD(Global Accessibility Awareness Day)の日。世界各地で「アクセシビリティ」を考える一日、ということでGADD Japan 2024に参加しました!

お昼休みを挟んで、デジタル庁 アクセシビリティアナリスト 伊敷政英さん・清家順さんのセッションから午後はスタート!

デジタル庁のミッション・ビジョン・バリュー

最近の取り組み

デジタル庁ウェブサイト

2023年10月30日リニューアル

  • リニューアルまで

    • Figmaデザイン案のアクセシビリティチェック
      → デザイン状態で音声読み上げの整合性をチェック

    • テンプレート(CMS実装前)のアクセシビリティチェック
      → 静的HTMLの段階でスクリーンリーダーチェック、操作チェック

  • リニューアル後

    • JIS X 8341-3:2016 試験の実施
      → 2024年4月1日試験結果の公開&指針アップデート
      → PDFのファイルで多くの課題が見つかった
       → PDFファイル生成時の問題の解消や再生成が難しいケースもある
       → 種別によって問題の性質が異なる

      • 議事録

      • プレゼン資料

マイナポータル

2024年3月24日実証ベータ版を正式採用

  • ウェブサイト

    • 目標:レベルAA
      段階的に試験結果を公開。適合レベルAA準拠

    • 試験担当者はJIS試験未経験だが実施できるように工夫

      • 開発の初期段階で実施方法を伝える

      • ウェブアクセシビリティ基盤委員会試験ガイドラインに基づいて試験を実施

      • 不明点は都度確認

  • アプリ

    • 目標:レベルAA

      • ただしウェブ技術によるもの・アプリ非適合の項目を除く

    • アプリ範囲外の「マイナンバーカードの読み取り」操作が必要

      • 基準を超えた確認と改善が必要

    • 達成方法が存在しないケースがある

      • リファレンスの確認と実機検証で改善

    • iOS:OS挙動の制御不可な点がある

    • Android:スクリーンリーダーの挙動が端末によって異なる

ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック

  • 初めてアクセシビリティに取り組む行政官や事業者向けの資料

  • 考え方、概要、取り組み方のポイントを解説

  • 2024年3月29日 最新版公開

今後の取り組み

  • 不断の努力

    • 絶えず作成・更新されるコンテンツへの取り組み

    • HTMLだけではなく各種ファイル品質の向上

  • 新しいガイドラインを使った取り組み

    • WCAG2.1/2.2 達成基準の取り組みを積極的に推進

    • 関連組織・団体との協調連携

  • 庁内理解・啓発の取り組み

    • 各プロセスでのアクセシビリティ向上

    • ルールの「監視者」ではなく品質向上の「伴走者」として

それぞれの対応を連携させることで全体のアクセシビリティの向上に繋げる。

継続は力なり。

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