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CSS Nite in Saitama, vol.5 w/ 7F【オンライン版】 - 田口真行さんのフォローアップ

2020.04.14 22:00-

田口さんのフォローアップはけっこう珍しい「ライブ配信」での実施。
動画は映像と音声=カメラとマイクということで、フォローアップとは思えないほどの充実な内容で、セミナーの内容を振り返ります。

カメラの種類

・ビデオカメラ
 動画の撮影に特化した機器。
 → ズームなどの機能や出力などに動画撮影〜出力に長けている。
 → レンズが交換できない
・一眼カメラ
 → 動画の撮影や出力の機能は機種によって制限がある
 → レンズの交換ができる
・アクションカム
 → 通常のカメラでは取れないような映像を撮るような場合に利用
・スマホのカメラ
 → ジンバル(手ブレを軽減する装置)とあわせて使うと良い
 → 手軽に撮影できる

どれか1つでOKというものではないので、何を撮影したいかにあわせて最適な機器を選ぶ

レンズの種類

・単焦点レンズ
 → 画角と焦点距離が固定=物理距離で被写体の大きさを調整する
 → F値が小さく画質の良いものが安価
 → 画面の中で被写体をどのくらいの大きさにしたいかにあわせて選ぶ
・ズームレンズ
 → 画角変更が用意で万能
 → F値が小さく画質の良いものは高価

マイク

「音は目に見えない」ので、実際にどのように収音されているかを明確に確認できないので、音の収音はとても難易度が高い

マイクの種類

・ガンマイク:遠く離れた音源を収音する
 → 安価なものだと機能がやや不安
・グースネックマイク:卓上に設置して音源を収音する
 → 演者にセッティングしなくて良い
 → 演者につけないので触ってノイズが発生するなどの恐れがない
 → 吹かれに弱いので設置の際の距離感が大事
・バウンダリーマイク:卓上に設置して音源を収音する
 → 演者の声だけではなく、空間全体の音を収音する
 → ピンマイクと組み合わせるなどすることも
・ハンドマイク:手持ちまたはスタンドに設置して音源を収音
 → 演者自身がマイクを意識しやすい
 → 映像の中でマイクがとても目立つ
・ヘッドセットマイク:演者の頭に固定して音源を収音
 → 装着感がイマイチなものを使うと長時間つけるとしんどい
 → 演者の動きや吹かれの影響を受けにくい
 → 演者の話を収音するなら最適
 → 映像の中でマイクが目立つ
・ラベリアマイク(ピンマイク):演者の胸元に固定して音源を収音
 → 映像の中でマイクが目立ちにくい

★マイクには指向性があり、収音できる範囲が機器によって異なる
 → 単一性指向性が高いものは余計な音が入りにくい

マイクもどんな映像と音が欲しいかにあわせて選択する

撮影の注意点

イマジナリーライン
複数人/カメラ複数台で撮影する際はイマジナリーラインに注意する
→ 空間が空いているから置く、ではなく、配置したらどのような映像になるのかをきちんと想定する
→ 撮影後に修正が効かない

フリッカー対策
照明は概ね常に点滅しており、それをカメラが捉えてしまうと映像にチラチラした点滅が映りこんでしまう。
→ カメラのシャッタースピードを調整することで対策を行う

照明だけではなくディスプレイも点滅している
→ 照明に合わせたシャッタースピードにするとディスプレイに対応できないことがある
→ モニター側で明るさとコントラストを弱めることでフリッカーを目立たなくする
→ 光を多く発するものはフリッカーを起こしやすいのでスライドの背景を黒くするという手段もある

配信プラットフォーム選び

誰に映像を届けたいか、どのように見て欲しいかにあわせて配信プラットフォームを選ぶ

Facebook
・タイムラインに動画が流れる
・視聴者の反応がグラフィカルに舞う
・フォロワーに通知が飛ぶ

Youtube
・Google検索と相性が良く、INDEXされやすい
・INDEXには再生回数があまり影響しない

vimeo
・有料プランでコンテンツ販売/レンタル販売ができる
・Webページへの埋め込み機能が充実している

メインビジュアルや本文内の動画はvimeoで埋め込んでいる

時間軸のデザイン

Webページと動画のディレクションでは「時間軸」が違う
・動画は尺(時間)をあらかじめ決める必要がある
・動画の中の時間を人によって閲覧者の都合で変えることができない
 → ウェブの流し読みとは異なり、動画のスキップはその間の情報が完全に欠落するので、飛ばし読みとは意味合いが異なる
・準備段階で尺、シナリオ、構成をしっかりと決めておくことが必要
 → 尺、シナリオ、構成に合わせてカメラやマイク、演者を選ぶ
 → 尺、シナリオ、構成はターゲットや目的に合わせて選ぶ

シナリオはWBSやサイトマップ、構成(コンテ)はワイヤーフレームのようなイメージ。撮影に臨む前にしっかりと練り上げておくことが大切。

質疑応答

・今回のライブ配信で持ち込んだ機材類をどのように運搬したか?
 → カバンに入れて。本番に使う機器に加えて予備を持っていくので、使用する機器の1.5倍くらいの量になる
 → 設置/撤収をスムーズにできるように工夫している
・今回の配信で悩んだ/大変だったエピソード
 → 過去ライブ配信をしていた頃に比べて仕様などが変わっており、テストの限界もあるので、始まってからしかわからないこともあった
 → ワイヤレスマイクにハムノイズが乗ってしまったので予備の優先マイクに切り替えた
 → PCでのデモを邪魔しないPinPのサイズ、位置、タイミングの調整
 → 田口さんのセッションで完全にはスライドが表示されず、セッション内容を組み替えたりした
・田口さんのセッション、ライブ配信じゃなかったらどうなってたの?
 → 先の通りスライドが表示されなかったので、スライドに頼らない形に組み替えた
 → スライドで見せようと思っていた内容をその場でリアルに再現するなどして補った
 → テーマは一緒だったがライブ配信にあわせた表現に変えた部分はある

動画を撮影する!と構えるのではなく、静止画で共有しているものを一部動画にしてみる、無音でも始めてもいい。やってみよう!が大事。

少しでも体験していればクライアントへの提案などにも繋がる・・・かも?

まとめ

フォローアップとは思えない1時間半の充実したライブ配信・・・w
しっかり振り返りもできたし、改めて理解が深まった。
現場学校03もずっと参加していたけど、17時間のアーカイブをもう一回見直す前にざっくり重要なポイントを繰り返し確認できたのでよかった!


本編のレポートはこちら

現場学校03「ウェブ制作者のための動画制作&配信」のアーカイブチケットはこちら

Youtubeのダイジェスト版はこちら〜

便乗して宣伝すると、現場学校03、参加してレポート書いてますのであわせてどうぞw


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