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【現場学校04】Session 08「トラブル対策とリスクマネジメント(前編)」

「ライブ配信のコンテンツ作りに必要なプランニング」を学ぶ現場学校第4弾。今日のテーマはトラブル対策とリスクマネジメント(前編)です。

すべてのトラブルは人が招く

機器トラブルも事前確認で回避できることもあるので要注意。
最低限ここだけは注意しよう!

カメラ
・明るさとホワイトバランス
 → 明るくしすぎない/白の基準
 → 自分が意図したものに対して、ナチュラルで違和感がないように
 → 同じ機器でも機材の個体差があるので複数台使う場合は要注意
 → ホワイトバランスは編集時に多少調整ができる
 → 明るさ後から編集しにくい。沈まない程度で若干抑え気味に
・フォーカスとズーム動作
 → オートフォーカスのピントが合うまでの揺れが出る場合がある
 → ズーム範囲がどこからどこまでかを事前に把握しておく
   → フレーム外の映ってはいけないものが映らないように
・映り込みと見切れ
 → うっかり映っちゃったように見えるくらいなら意図的に見せてる風にした方が違和感がない
・構図バランス
 → 画面に対してのテロップ、スライド、人物の位置関係
 → 複数人が映る時の大きさや位置のバランス
 → 演者が動いてしまうと構図が崩れる可能性があるのでそれを考慮する

マイク
・音量
 → 音/声の大小が揃うように調整する
 → マイク位置や演者の並びなどを工夫する
・音質
 → 音の高低が揃うように調整する
 → イコライザーなどを併用する
 → マイクに音源が近づくと低音が膨らむ
・SN比(Single/Noise)
 → 聴感で判断
 → メインの音声が違和感なく聞き取れるレベルに
 → 音源に対してマイクを近くに置くことでメインの音は拾いやすくなる
 → ノイズをあえていれることで場の雰囲気を伝えたりすることもできる
・演者ごとのバランス
 → 個々人の音量/音質の違いをバランスをとって揃える
 → 聴感で判断する

ミキサー
・リップシンク
 → 音と口の動きをあわせる
 → できるだけ自然になるように
・PinP設定
 → 意図したサイズ、バランスで表示されるか
 → スライドの大事な要素が見えなくなることがないか
・キー合成設定
 → 合成のバランス
 → 背景、人物、明るさなどの影響を受ける
・テロップ配置
 → スライド、人物、テロップの位置関係
 → LIVE配信中に自動出力されるアイコンなどにかからないように
・動画再生
 → 映像と音声が配信にのっているか
 → 操作パネルなどの邪魔なものがでないか
 → 動画再生が落ちたり止まったりした場合の対応を決めておく
・肉声とBGMと効果音
 → それぞれのバランスが適切になるよう事前に確認をしておく

エンコーダ
・回線
 → インターネット回線を利用する以上、もっとも大事
 → 事前に速度や利用状況などを確認しておく
・画質と音質
 → 配信直前に設定がクリアされていないことを確認しておく
 → 配信前に必ず最終確認をする
・送出先
・収録
 → 録画を残すかどうか、できているかどうかを確認する

空間
・部屋鳴り
 → 部屋の壁の反響音
 → カーテンやカーペットを引くなどして反響を抑える工夫をする
・照明と自然光
 → 自然光のほうが綺麗でナチュラルに撮れるが、変化する
 → 照明で作ったほうが問題が起きにくい
・エアコン、空気清浄機、換気扇
 → 止めた方が安心
 → 人間の快適さも大事
・導線確保
 → 機材やケーブルにひっかからないように
 → 動いていいエリア、入ってはいけないエリアを明確に決める
・通知音や着信音
 → スマホなどの音が出るものはできるだけシャットアウト
 → 社内放送などにも注意
 → 演者さんが気になってしまうような要素も排除しておく
・会場の使用時間
 → 前後のセッティング/撤収時間を考慮する

演者
・定位置とムーブ範囲
 → どのくらい移動したり動くかも確認する
 → 動いていい範囲を明確にするとわかりやすい
・目線(位置/角度)
 → カメラ目線でなくてよいが、自然に見えるように
 → 話中にみるもの(カンペ、PC、返しモニタなど)の位置を調整する
・マイク取付位置
 → マイクを取り付ける場所があるか(衣装も確認する)
 → ピンマイクの場合、送信機の取り付け位置場所も
・髪型/髪の分け目
・服装とアクセサリー
 → マイクと干渉しないように
 → 服の色(コントラストがはっきりしているものがおすすめ)
 → 白や明るい黄色などは白飛びしたり、白背景に馴染みすぎたりする
・メガネ(汚れ/反射)
 → 照明の位置など
・身だしなみ(歯、爪、髭、鼻毛)

スタッフ
・役割分担
・定位置とムーブ範囲
・靴音
・タイムキープ
 → カンペをどーんと出すかたちは演者をびっくりさせてしまう場合も
 → 違和感なくわかるように工夫する
 → 目線の先に人が来たら、手をあげたら、などの合図を決めるとか
・進行表
 → 当日携わる人すべてが全体の進行が把握できるように
・カンペ出し
 → 演者に負担をかけるのであまりしないほうがよい
・搬入と撤収
 → 撤収を杜撰にするとトラブルの種になるので丁寧に


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