見出し画像

【現場学校03】Session.04「撮影と収音ついて(後編)」

2020.03.25 22:00-

前回に引き続きSession04「撮影と収音について」後編は実践(?)編!ということで、撮影&収音を実際に実施する際のポイントを学びます!

ポジションとアングル

どの位置から、どの範囲を、どう狙うか
→ ポジションとアングルが変わると、映像が与える印象が変わる

画像3

アイレベル&水平
→ 演者の目線に対し水平
ローアングル&ローポジション
→ 演者が力強くどっしりとした感じに
ハイアングル&ハイポジション
→ 演者を客観的に捉えた感じに
ハイアングル&ローポジション
→ 人物ではあまり使わないがブツ撮りなどでは行われる

カメラをどう支えるか

・フィックス(三脚固定)
 ビデオ専用の三脚は安定性があるがやや重くかさばる
 軽量なタイプは幅を取らず持ち運びに便利だが、振動の影響が出やすい
 三脚の足の向きをカメラに対して正面に向けて高さを揃える
 → 転倒した際にレンズが保護されやすい
・ハンディ(手持ち)
 アングルや向きを変えやすい
 手振れが問題
 → ジンバルを用いて軽減する
 → 扱いにコツがいるのでジンバルの操作を練習しておいた方が良い

撮影テクニック

カメラアクション
カメラアクション = カメラを動かす
→ 映像に動きが出て、単調になりにくい
→ メッセージに対する印象が変わる

・パンニング:カメラを左右に水平移動する
・ティルティング:カメラの角度を上下に動かす
・トラッキング:演者を回り込んで撮影する
・ズームイン/ズームアウト
・フォーカスイン/フォーカスアウト:ピントをあわせる/はずす

→ 激しく動かすと違和感が出る可能性があるので、注意
→ どのような印象をつけたいかでアクション/速度を調整する

イマジナリーライン
映像には「超えてはいけない」一線がある
→ 超えてしまうとできあがった映像が不自然になる
→ カメラの配置を行う時点で注意が必要
→ 空間を広く使おうとしてうっかり超えてしまわないように

画像1

画像2

収音テクニック(マイキング)

オンマイクとオフマイク
マイクと音源の距離をどのように撮るか
・オンマイク=近い位置
 → 基本はこちら
・オフマイク=音源から離れた位置
 → 声が鮮明に収音しにくい
 → 壁や天井の反響(反射音)が収音されてしまう
 → 空間の音を加えたいときにオフマイク用のマイクを用意してミックス
するなどして使う
   → カフェなどの外部音が入りそうな場所や音楽の録音など

近接効果とローカット
近接効果=マイクが音源に近づくと低音が膨らむ
→ 低音域が大きくなると、声が聞き取りにくくなる
→ 低音域をカット(ローカット)して収音することもできる
  → 後で付け加えられないので注意
→ 音域がフラットになるようにした方が聞き取りやすい
→ あまり近接効果が起きないようにマイキングをして、編集でカバーする

ピンマイクの取付位置
・胸元で体の中心がベスト
・ジャケットの襟につけるとマイクの指向性から音源がずれてしまうことがある → 角度をつけて調整する
・襟元につけると首の下では音が入りにくい時がある

ノイズ対策

環境ノイズ
・外の交通音(車、緊急車両など)
・雨音や風音
・エアコン、空気清浄機など
・照明

電波ノイズ
・ワイヤレスマイクで他の機器の電波を拾ってしまう
 → 現場内のスマホの電源を切る など
・別の部屋のワイヤレスマイクの音を拾ってしまう
 → ワイヤードマイクを利用する など
→ 安全を期すなら最初からワイヤードが安心

電子ノイズ
・機器と機器、機器とケーブルが接触すると起きる
・電源系の機器と音源/映像系の機器の干渉で起こりやすい
・有線LANケーブルとオーディオケーブルでも起きる
・ノイズフィルターで軽減することもできる

→ 事前の準備で対策

タッチノイズ
演者がマイクやケーブルに触ったときに発生する

ポップノイズ
破裂音(ぱぴぷぺぽ)に生じる
→ 演者にお願いして注意できればありがたい
→ 編集で修正する

リップノイズ
唇の動きで生じる
→ 舌打ちのように聞こえるとよろしくない
→ イコライザーで該当帯域(高音域)を切る
→ 口内を乾燥気味にするとでにくくなる

→ 演者とのコミュニケーションで対策

編集段階で後処理で除去できる確率
環境ノイズ: △
電波ノイズ: × ほぼ100%消せない
電子ノイズ: △ ある一定音が多いので多少軽減できる
タッチノイズ: × 目立たなくすることができる場合もある
ポップノイズ: × 目立たなくすることはできる
リップノイズ: △ 細かな調整になるが多少軽減できる
→ ノイズ対策は万全に!
→ 全機器の電源を落として音モニターしながらノイズチェックをすると発生源を特定しやすい

撮影と収音を支援する装置

ビデオスイッチャー
複数台のカメラからの映像を入力してカメラを切り替える装置
ライブ配信だけではなく、収録でもおすすめ
→ 複数カメラの切り替えの編集の手間を軽減
→ 複数カメラの色あわせにも

オーディオミキサー
音のレベルやイコライザーでの調整
個別の音声を録音

外部レコーダー
カメラが対応していない解像度などでも録画ができる
カメラの予備として

LED照明
撮影空間の明るさを担保する
用意するときに寒色(5500k)/暖色(3200k)などの色温度の対応に注意
照明はできるだけ使わない方がよいことも

プロンプター/カメラプロンプター
カメラの正面にカンペを表示できる
→ カメラ目線で原稿を読み上げることができる
→ レンズの前におくと明るさなどが若干変わるので注意
→ レンズ位置と目線があう近い場所にカンペを設置するなどで代替できる

フィールドモニター&シネアイ
カメラの上につける液晶ディスプレイ
カメラの液晶以外で映像をモニタリングできる
HDMI信号を複数台のiPad/iPhoneに送信して映像をモニタリングできる

雑感

ご時世的にリモート会議が多く、みんな自前のヘッドセットやマイクを使っている。誰かのマイクから謎のプツプツ音が入ったり、ザラザラした音が入っちゃったりするの気になってたんだけど、今日ノイズの話を聞いて「あ、そういうことだったのかな?」と思った。

動画にも興味あってこの講座を受講していて、知識が増えるのはとても楽しい。でも、経験もないし、なかなか「よし作ろ!」とはならなくて、日常に結びつけて「こういうときは、こう?」とかあんまりピンとこないのだけれど、小さなことでも結び付くとより理解ができる気がする。

実はテレビとかも見ないけど、動画を見る機会があったらここ気にしてみようとか、そういう視点の積み重ねなんだろうな・・・アンテナはろう。



★リアルタイムで動画見ながらコメントして、さらにメモをとっているので改めてアーカイブ見直しながら追記とか修正とかします。後から見たら内容がちょっと違うかもとかあるかもしれないので誰にともなくお伝えしておきます★

現場学校03
https://webdirector.shop/items/5e316d6ac78a5354c4348413


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?