フェアリーS予想

どうもジオです。前回普段脳内だけでやっている予想を簡略化しまくった上で文章化したシンザン記念がたったの7頭立てにも関わらず展開予想も一切書かずに7000文字になってしまって震えています。1文字1円くらいは稼がないと割に合わないので16頭立てのフェアリーSは更に簡略化して馬券を当てたいと思います。では早速


フェアリーS

中山コース芝1600m右外回り
晴 良 クッション値9.8 含水率ゴール前10.2% 4コーナー10.7%
3歳牝馬による別定戦 16頭立て


1.スピードオブライト

新馬戦は出足もよく3番手好位追走。そのまま直線で先頭に躍り出て最後はマルチャンに迫られるも新馬勝ち。京王杯2歳Sでもスタートよく番手競馬で3着。抜けて良くもないが決して悪くもない。距離が1200から1400、1400から1600と伸びているが現状距離延長がプラス材料とまでは言い難い。短い距離を経験した上で前での競馬は出来ているので、1600で位置取りが悪くなることはなさそうなのはプラス材料。問題は前残り出来るかどうか。馬としては人気もしているし切りたいところだが、内枠なので消すに消せない。1頭目なのでまだわからないが重い印をつけることはなさそう。

2.リックスター

キャリア1戦新馬勝ち。スタートよく番手競馬。とても緩いペースで位置取りも良く相手もそこまでなのでこれで負けていたら問答無用で消しているが半馬身差で勝ってはいる。これが大穴なら成長分も期待して印をつけてもいいんだが、現状の10倍台オッズでは到底買えない。消し

3.マイレーヌ

スタートいまいちだが出足はよくスッと先頭集団へ。そのまま伸びずバテずの3着だった新馬戦。次走も番手でマイネルビジョンとのマッチレース。頑張ったが伸びきれず2着。3走目は今日と同じ中山1600mだが馬場は重馬場で相変わらずスタートよく番手での競馬。先頭集団とのポジション差を埋められる差し脚はなさそうだ。スタートは悪くないが消去法的な前残り戦法に見える。ここも2頭にかわされ3着。次は自ら逃げてレースを作る競馬。特に何事もなくスローで進行してここも粘ったが最後には離され4着。次も逃げの一手。粘っての前残りしか勝ち戦略がないのであれば、逃げて自分でレースを作るのはこの馬に合っていると思う。諦めずに頑張っている姿を続けて観ていると応援したくなる。最後は鋭い差足で伸びて来た馬もいたが無事逃げ切っての初勝利。おめでとう! 次も逃げる。私にはこれしかないんだ!という意志を感じて目頭が熱くなる。最後には粘りきれず3着。頑張った。
ここまで観てて好きになってしまったのでお気に入り馬には入れたし、後々1勝クラスも2勝クラスも抜けていってほしいとは思うが、牝馬限定とはいえ重賞レースは厳しいと言わざるを得ない。逃げることは絶対条件で、後ろの有力馬達が潰し合って消耗すれば3着内に残ることも出来るかもしれないが、重賞しかほぼ観ない俺には全然わからない騎手が初騎乗。実力不足と不安要素は拭いきれない。つけるとしても軽い印だろう。でも本当に心から応援している。頑張れマイレーヌ!

4.アンタノバラード

新馬戦は先行集団外め追走し最終的には3番手に落ち着く。しかし最後まで伸びきれず3着。次走も番手競馬。ここまで全員前の馬なんだが先行のポジション争いエグくならないか?大丈夫? このレースも前残りレースで番手に居たが3着。3走目重馬場中山1600m、マイレーヌが3着に逃げ粘ったレースだ。このレースのアンタノバラードは中々に魅力的な脚を観せてくれている。消す気満々だったが案外侮れない可能性もある。京王杯2歳Sはスタート悪くなかったが控えて初めての後方追走。相手も強いのでペースもそこそこ速く、直線も伸びず良いところなしの10着。やはり雑念に惑わされずに自分を信じてシンザン記念はペースセッティングを◎にするべきだった。それでも2着の複勝くらいしか的中は増えてないが非常に悔やまれる。あ、アンタノバラードは消します。

5.ヒップホップソウル

想定一番人気馬なので最初からうがった見方をしていくことになる。少しでもマイナスポイントがあれば当然評価を下げる。この厳しいチェックを潜り抜けてこその1番人気馬だ。とはいえ現在単勝4倍を切る程度なので、来ると思えば重い印をつけてあげてもいい(上から目線)
では新馬戦から見ていこう。大きく出遅れて最後方からのスタート。気性面か技術面かはわからないがいきなりのマイナス査定。その後は緩いペースだったのもあり徐々にポジションを上げていき、1000m通過前に先頭に並びかけるかと思ったが、一旦緩めて3番手で落ち着かせる。その後は4コーナーを曲がって一気に加速。先頭に躍り出ると一気に後方を突き放しての1着。相手が弱いとはいえ大幅出遅れからこの競馬は格の違いを見せつけたレースと言っても良いだろう。次のベゴニア賞(1勝クラス)ではスタート悪くなく番手の競馬。ただ道中首を上げてしまっている。コーナー前にはペースが大幅に緩くなって落ち着いたようだが、最後の直線も前走ほどの迫力はなく2着。う~~~ん…わからん。悪く言えば新馬戦は相手が弱かっただけでこの程度とも言えるし、良く言えば前走は道中様子がおかしく本調子には程遠かったのかもしれない。東京コースも得意とは言い難い中での2着。中山マイルは得意なので問題なしとも取れる。一旦評価は保留して全ての馬の過去レースを観てから判断しよう。

6.ミシシッピテソーロ

前走阪神JFで単勝221.7倍16番人気のこの馬に○印をつけて5着と好走してしまったが故に馬券にならないまま皆にバレてしまった馬。穴馬大好きな俺は数え切れないくらいこの経験をしている。JRAには一刻も早く5着までの馬が馬券になるようにしてほしい。切実に。
切り替えて過去レースを観ていこう。新馬戦は中団特に他馬もいないところでスロー追走。直線は外に出して右への斜行癖が見受けられるがしっかり伸びての新馬勝ち。続いてダリア賞(OP)は後方2番手からの競馬。コーナーで徐々に仕掛けて最後は外から良い脚で差し切っての勝利。アルテミスSではリバティアイランドを徹底マークする競馬。とにかくずっとマークして外に蓋をし続けている。直線前に出した後は更に出遅れたラヴェルに外を蓋され前にはミシシッピテソーロ。リバティアイランドはずっと進路がない不利にも程があるだろという競馬。それでもようやく追い出してからは圧巻の差脚での2着は負けて強しの一言。現時点で牝馬の中では完成度が頭一つ抜けているだろう。流石阪神JFで人気馬をこき下ろそうとしたにも関わらず文句なしの◎をつけざるを得なかったリバティアイランドだ。話が少し脱線したが、ミシシッピテソーロは最有力馬を相手にずっと外を回す競馬。直線ではイマイチ伸びきれずの9着に終わった。リバティアイランドの後ろなら進路こそ出来るだろうが差しきれるビジョンもなく、勝つためには外で蓋をして封じる他なかったのだろう。結果は惨敗だが勝ちに行く意志がある騎乗で騎手の判断が間違っているとは思わない。他の誰かがやってくれるのがベストだったが、誰もやらないのであれば仕方ない。結果的に出遅れて楽に後方追走しただけのラヴェルが棚ぼた勝利したレースだった。
阪神JFでは現役馬で俺の知る限り誰よりもスタートが上手いサンティーテソーロがこの日も逃げてかなりのハイペース進行。ミシシッピテソーロはリバティアイランドが見える後ろからの競馬。勝ち馬の後ろは当然進路が出来るので良い位置取りであったと言えるが、馬券内には食い込めずの5着。この日の仕上がりも良いように感じた。ただ激戦を終えて間もなくのG3、追い切りもコーナーまでは良かったが直線そこまで伸びきれずに感じた。強さを見せてしまったが故に人気もそこそこしており美味しいオッズとは言えないし不安要素もある。ただ消すほどの要素は現状ではないのでそこそこの印はつけておきたい。

7.ディナトセレーネ

スタートゆったりペースも緩やか序盤は後方待機だったが早めに距離を詰めてコーナーでは先頭集団へ。最後の直線は届かずの4着。3番人気…消せるな…続いての未勝利戦は本日と同じ条件。3番手追走で直線向いてから一気に先頭に並ぶとそのまま離して快勝。お次はもう何回観たかもわからないアルテミスSなのに出てることすら知らなかったディナトセレーネを観ていきます。見返してみると好スタートで逃げてます。後ろばかり観ていたので仕方ないですね。しかしスタートが良かったものの逃げるつもりはなかったのか緩いペースを外からアリスヴェリテに被せられ、最終的にハナも取られた状態で直線も進路はないし難しい所を走っているといえばそうなのだが、仮に前が空いていても…といった感じ。そのまま良いところなく6着。えー消します

8.イコノスタシス

新馬戦。勝ち馬リバティアイランド。これ新馬戦とはいえ直線まで地方の下級クラスより遅いドスローで進んで最後は新潟の直線ぶっとばして3ハロン31.4という意味わからん上がりを出したレース! 進研ゼミでやったところだ! 新馬戦から災難だったね。最後は悪くない脚を使って直線伸びたものの4着。まぁリバティアイランドの後から外に出して追っても追いつけるはずもなく…って感じだよね。次走は打って変わっての逃げ。いい感じに逃げていたが最後はスーパーマンに捕まって2着。出遅れただけで元々前で競馬したかったのかな? でも君は逃げなくても上がりを出せる競馬が出来るんだし、逃げはマイレーヌに譲ってくれないか? そんなことを書いていたら本当に偶然次のレースでスタート出遅れマイレーヌが逃げるレースに。先頭集団の後方につけての追走。マイレーヌは沈みイコノスタシスも伸びきれず仲良く4,5着。前走未勝利はゆったりマイペースに逃げる。これだけ楽に逃げたらまぁ未勝利馬では追いつけない。完勝で未勝利を抜けた。調教がよくみえたので期待したがまさか逃げとは…レース自体は期待した程のものではなかった。どこまで一変しているか。現状つけても軽い印か。

9.エナジーチャイム

おい! 逃げるな! 逃げはマイレーヌのだぞ! 新馬戦はそのまま気持ちよく逃げて快勝かと思われたが、ショウナンアレクサが並びかけマッチレースに。負けじと逃げ粘ったエナジーチャイムに軍配が上がった。続いての京王杯2歳Sは軽めの出遅れ。後方2番手と追い込み競馬に。中々厳しい馬群の中をすり抜けながら先頭集団には迫ったものの上がり最速の8着。良いと思います。難しいレースでも上がりをしっかり使えているので熾烈なハナ争いを仕掛けるより、マイレーヌを逃げさせて先行集団から前を捉える競馬の方が良いのではないでしょうか? 今のところ結構期待してます。問題は左回りの急坂もなく広くて直線がバカ長い東京新潟しか参考レースがないことですね。小回り急坂の中山、小柄な馬体、2ヶ月休養明けでどれだけ成長しているか。そして一番の問題は2番人気ということですね

10.メイクアスナッチ

この馬も逃げてるじゃん! マジで先行争い熾烈すぎて内枠先行有利だけど前が総崩れパターンもあるんじゃないのか? 少なくともすんなり隊列が決まってペースもスローってことはなさそう。この馬に関しては「誰も逃げないなら行くよ~」くらいの感じでハナにはこだわらなさそう。今日は先行好位追走って感じになるかな。思いの外レースも悪くないし距離延長も1600自体はいけそうだが問題は速いペースでも大丈夫なのかというところ。新馬戦1200より少し遅いくらいのペース(予想)+400m+急坂をこなせるのか?という不安は残る。オッズ的には中穴で買いやすい。他に問題があるとすれば鞍上が個人的に信頼出来ないこと。とはいえ中山金杯は俺の◎クリノプレミアムを外から蓋して進路を潰してから伸びてハナ差1着と狙ったのか偶然なのかはともかく悪くない騎乗(ムカつく)だったし、地方出身なのもあって小回りの中山は得意なのかもしれない。知らんけど。だが去年に何度か残念すぎる騎乗をされて本命馬を飛ばされ、乗り代わった本命馬達が続々と勝っていった姿を見ているので、どうしても重い印が打てない。申し訳ないが重賞のある日に他場の手薄なところを狙って勝ち星を狡く増やす騎手という印象。現に去年は勝利数2位なのにも関わらず重賞は僅か2勝しかしていない。馬は惹かれるものがあるだけに悩みの種となってしまった。

11.ディヴァージオン

名前にジオが入っている。買い。好スタートを切るも先頭集団後方に落ち着く。最後は直線外から先頭に持ち出し粘りきっての勝利。今のところ唯一の2000経験馬でペースは緩かったもののタフなレースになりそうな今回、スタミナ面での問題はクリア出来そうなところはプラス評価か。ただまぁ買いたくなるほどの決め手にも欠けるのは確か。スタートは良くてもペースについていけずに後方からになりそう。先行馬がほぼ壊滅状態になればチャンスがあるかも。

12.ブラウンウェーブ

新馬戦にシランケドって馬がいてほっこりした。レースは新馬戦の割には少し速いペースで進み、先頭集団がバテたところを中団外にいたブラウンウェーブが差し切って単勝94.5倍の勝利。斤量有利なのもあったと思う。続いては距離短縮してのスプリントOP戦。全くペースに追いつけずそのまま7着。速いペースを経験しているし、どちらのレースも脚色が衰えた感じではないので距離延長は悪くない。そして現在15番人気で単勝オッズは100倍近い。6枠の戦績がすこぶる悪いのもあって嫌われているらしい。俺はこういう大穴馬が好きなんだ。鞍上の菅原明良騎手も良い。買います。

13.チハヤ

地方馬。浦和のレースとか観ても全然わかんねぇ…最下位人気とはいえ買い要素がない以上買えない。来たら知らんけど他の2頭で馬券にすればいいので問題なし!消し!

14.キタウイング

阪神JFの消し馬。だが新潟2歳Sの勝ち馬でもある。実績がある上での現在中穴なので、買い要素があれば拾っていきたい。阪神JFから。ハイペースで進行したこのレースを引っ張ったサンティーテソーロのすぐ後ろを追走。直線で既にバテていたが残り200までは根性で頑張って走っていたものの、最終的には一気に沈んでの14着。斤量1キロ増えて今回も恐らく緩いペースにはならないと予想される中、前走はこの失速感に加えて外枠。嫌われるのもわかる。だが新潟2歳Sで負かした相手は決して弱くなく、レース自体も前半スローとはいえ簡単なレースではなかったように見える。人気ほどの弱さではないはず。オッズ的にも3連系に絡めておきたい。

15.ミタマ

基本出遅れなければ先行~中団の馬。悪いとは言わないが特段良いとも。というかこれにも印を入れると必然的に10頭は印がついてしまうので消す。来たら仕方ないかな。

16.ブルーイングリーン

新馬相手微妙。斤量有利。レース自体も内を走って追走してそのまま空いた内をついての1着。騎手も知らない。100倍ついてるが消し

総評と選別

なんせ前に行く馬が多い。今日と同じ1600mの3歳未勝利戦がミドルペースで流れてそのまま前が止まらないまま勝っていることからも、内前有利と判断する。しかし前のポジション争いが信じられないほど熾烈になれば、後ろの馬が差し切ることもあるだろう。基本的には前残り出来てタフな流れも耐えられる馬に重い印をつけていきたい。展開等を一切考慮せずに単純に選んだ馬は1.3.5.6.8.9.10.11.12.14の10頭。多すぎるのでここから選別していく。

まずは1.スピードオブライトは消した後に内枠の有利さやレースを見返して他馬と比較した時に印がないのはマズイと判断してつけたが、元々小柄で輸送もないのに-12はパドック余程仕上がってるでもない限り不安要素でしかないので消し。9.エナジーチャイムもなんなら本命にあげようかと思ったくらいだが、決め手に欠けるし人気馬を本命にして出遅れて届かず負けとか萎えちゃうので消し。勝ったら仕方ない。11.ディヴァージオンも30倍以上なら買ってたが…という感じ。8.イコノスタシスは調教良く見えるし決してダメではないがこれも12倍程度では買えない。12.ブラウンウェーブもパドック良く見えない。大穴馬はパドック良く見えてくれ!

最終決定

○5.ヒップホップソウル
○6.ミシシッピテソーロ
▲10.メイクアスナッチ
△3.マイレーヌ
△14.キタウイング

全馬不安要素ありまくりですがこれでいきます。今日はもうわからんからハズレでいい。はじまってもないけど次に活かすレース。自信度はD。本命馬不在なので単複は一番応援しているマイレーヌの応援馬券を買います。


結果追記

1着△14キタウイング
2着▲メイクアスナッチ
3着消1.スピードオブライト
となりました。マジかよ

悩みに悩んでヒップホップソウルもミシシッピテソーロもパドック良さそうだから残して、3着スピードオブライトと4着ブラウンウェーブはパドック微妙だったから消しました。俺のパドックを見る目は節穴か?
いやキタウイングもメイクアスナッチも良かったから残してるんだけどさ…大荒れのこのレース、開き直って1と12を残せば日本一の馬券師を名乗っていいくらいの結果でしたね。ブラウンウェーブを推しておいて買ってなくてハズレたらまた今日も朝まで眠れなくなっていたところでしたが、まぁ自信もなかったし単勝ワイド馬連の的中で満足するべきではないでしょうか。予想に9時間かけた甲斐は一応ありました。結局3連複と3連単は予想の精度がまだまだ甘いから取れなかった馬券だと思います。パドックに頼るというのはそういうことです。今回は運ではなく実力不足。精進します。noteをつけることは自分の為になると思ってるので今後もやっていくつもり。それでは!


レース回顧

全てを細かくやるとそれこそ回顧だけで数千文字になるので馬券になった馬と買った馬をピックアップして簡略化して観ていきます。

まずはヒップホップソウル。スタート若干後ろだったが先行集団の後ろにつけて追走。ペースも速く道中折り合いもイマイチ感。最後は外に出したが直線伸びることなく11着。
松山騎手(ヒップホップソウル=11着)「スタートでつまずいて出たが、二の脚がついてしっかり流れには乗ってくれた。他馬と接触があったけど、最後まで頑張ってくれた」とあり、気性面に問題ありな馬だとは前走で思っていたので、今回は凡走したが心身共に成長すれば挽回の余地はあるかなと。見限るにはまだ早いとは思います。

次にミシシッピテソーロ。スタート悪くなく先行集団へ。いつもより前めのポジション。前のペースが速い中での追走で前走の激戦から間もなくだったのもあり沈むかと思ったが、差し切る脚は充分にあった。脚ではなく進路がなかった。いつもの鮫島なら内でロスなす進んで進路を探すものだと思っていたので外で詰まるのは意外。内にも前にも外にも行けない詰みのような状態だった。開き直って内を行っていれば差していたのはミシシッピテソーロだったかもしれない。やはりこの馬は強いということを再確認出来たので良しとしよう。
鮫島駿騎手(ミシシッピテソーロ=7着)「いつもなら1、2列後ろだけどゲートを出てからのリズムが良かった。道中のリズムも良く、脚も残っていたけど、どこも空くスペースがなかった」
コメントも俺の感想も一緒なので特に言うことはなし。多頭数で全ての騎手が完璧な騎乗をするなんて不可能だし、こういうこともある。負けたが買っておかなければいけない馬だったのは間違いない。

次はマイレーヌ。マジで頑張って逃げてた。偉すぎる。やはり力は足りなかったがよく粘っていた。1勝クラスなんて軽々と抜ける実力はあるはずなので、彼女が出るレースは応援馬券を買い続けようと思う。
横山琉騎手(マイレーヌ=9着)「自分が(ハナに)行くと決めていたので、迷わず行ってどこまで粘れるかだった。最後は坂できつくなったけど、頑張ってくれた。自己条件なら」
もう本当にこの通り。騎手も馬も頑張ってた。あれ以上はない競馬が出来たと思う。ただ力及ばずだっただけ。次は1勝クラスを逃げ切ろう!

では3着スピードオブライト。元々小柄なのに馬体重が-12でパドックあんな元気なさそうに歩かれたら消しちゃうじゃん…究極仕上げだったのか…?3着に保険で入れておくだけで3連複と3連単が取れたと思うと残念だが、俺の予想が甘いのが悪いので仕方ない。レースは一番良くスタート出たがマイレーヌにハナを譲る形で内々を番手で追走する形。元々内前有利と踏んでいたしその通りだったとは思うが、かなり流れたペースで前の馬には厳しいタフなレース。3着に残せたのは馬の能力が高いからだろう。強かった。
石川騎手(スピードオブライト=3着)「枠(1番)が味方してくれた。マイルまで持つなら中山のここ、と思っていた。もう1列後ろで脚をためたいという思いもあったが、ゲートをうまく出たので、あれ以上は引けなかった」と振り返った。
一番スタート良かったので開き直って逃げるかあの位置くらいしか無理そうだったね。無理して逃げたら絶対逃げたいマイレーヌとバチバチに消耗戦するハメになったから3着は厳しかったと思う。好判断でした。

2着▲メイクアスナッチ。スタートイマイチで後ろからの競馬。距離延長で不安要素もあっただろうしペースも遅くなるとは考えづらいから、無理して前に行こうとも思ってなかっただろう。過去2走はスタートが良かったものの自分から逃げようとはしていなかったし、他が行かないから逃げてただけの印象だったので驚きはない。はじめての後方追走競馬に。ペースが流れる中、きっちり溜めた差足を炸裂させ直線大外を一気に駆け上がっていった。キタウイングにはアタマ差届かなかったものの、距離延長と鞍上不安を差し置いても印が消せなかった馬だったことを証明してくれた。ありがとうメイクアスナッチ。ありがとう戸崎。これからも戸崎鞍上馬を本命馬にするのは躊躇うかもしれないが、少なくとも中山の戸崎に不満は現状ないことがわかったのは収穫だった。
戸崎騎手(メイクアスナッチ=2着)「スタートがひと息だったので、今までとは違う形の競馬になった。距離の不安はあったが、返し馬から雰囲気が良く、道中もリズムよく走ってくれました」
概ね見解通りだが、「スタート出遅れたから偶然後ろからの競馬になっていい具合に運べました。運がいい」って意味? スタート遅れなくても無理して前には行かなかったよね?…騎手への不安は残るが馬はやはり強かったですね。

1着△キタウイング。スタート遅く後方二番手追走。前走で速いペースを前から行っても後半バテてしまうことはわかっているので、少なくともこれは想定通りの後方追走だろう。従来のキタウイングの競馬に戻ったと言える。3コーナーから一気に空いた内を進行して直線向いた頃には先頭集団へ。最内が空いた結果詰まることなく突き進み、メイクアスナッチに差し切られることもなく勝利。どこかで詰まっていたら着順は変わっていただろう。開き直って内差し競馬を選択するのはとても勇気がいる騎乗。内が少し荒れているならともかく、内が有利のレースなので内に殺到して前が一切空かずに外で1頭蓋されたらいくら脚があっても身動きが取れずに終わってしまう。大敗するかもしれないが勝利を目指した騎乗。少なくとも俺は仮に負けていたとしてもこの騎乗に敬意を表する。勝つために相応のリスクを背負った素晴らしい騎乗だと思います。キタウイングと杉原騎手に拍手!
杉原誠人騎手(キタウイング=1着)「しまいを生かす競馬を、との指示でした。後ろから運んで、直線は狭い所しか無く、馬に感謝しかありません。乗るたびに良くなっていますし、気持ちも強いものがあります。久々に騎乗して、一段とパワーアップしたように感じました」
重賞を勝って「自分は指示通り走っただけで馬が強かった。感謝しかありません」と人柄の良さがにじみ出るコメント。推せる。重賞しか観ないことの方が多いので印象のない騎手でしたが、一気に評価がうなぎのぼりです。これからも頑張ってください!


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