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ブルー・ライト・ヨコハマ  4

1968年12月25日にリリースされた、いしだあゆみの26曲目のシングル(ウィキペデアより)

クリスマス!のリリースの曲ということを今知りました。笑

私の生まれる前の歌ですが(ここ、強調します。笑)、何故か知っている。懐メロシリーズ。
母がとにかく歌が大好きで、歌を歌いながら家事をしている人だった。
だからか、昭和歌謡はお手のもの。笑

何故この曲か?
私は海外に出るまで横浜に住んでいた。
異国情緒あふれる街、からっとしているけれど、優しい人たち。全てが好きだった。
この時期になると、横浜スタジアム(今は名前が違うだろうか)の周りにチューリップがどわー--っと咲き乱れる。それを見ると、
「ああ、GWがやってくる」と思っていたものだった。
(なので、チューリップの画像お借りしました)
京浜東北線の関内駅は、私の生活そのものだった。
中華街、元町、みなとみらいにも、歩いていける距離。
しかし、私がこの曲を懐かしく感じるときに思うのは、伊勢佐木町など、京浜急行のちょっと雑踏ともいえる、小金町、日乃出町の駅の界隈、いわゆる「おしゃれじゃない方」の横浜なのだ。
日乃出町駅から少し歩いたところに、おいしいハンバーグを出すお店にランチに同僚と行ったのも覚えている。未だにあるだろうか。

何故ゆえにこの界隈、と自分でも思うのだけれど、図書館に行く私はよくうろうろしていたところでもあったというのもあるのかもしれない。し、野毛動物園は私のお気に入りスポットでもあった。

海外に住んで気づいたこと。それは、私はチャイナタウンに行くと落ち着くのだ。あの喧騒が何ともワクワク感と、心の心地よいスポットにポンと入り込むのだ。
いつもはうるさいことが大の苦手であるのにも関わらず、だ。
あのわちゃわちゃ感はアジア特有のカルチャーなんじゃないかと思うのだ。
学生時代、チャイナタウンに学校帰りに立ち寄って買い物をしようと立ち止まったとき、喧騒を感じてうれしくなり立ち止まり深呼吸をしていたら、中国人のおばさんに後ろから、邪魔!と言わんばかりにどつかれた時もあった。それでも、私はうれしかった。一応、ガードレールのようなところによけてはいたのですが・・・・。
日本にはそんな人はいない(少なくとも私が住んでいた時はいなかった)
押してくる人はいたけど、あからさまに、ばんっ!とどつくような人は。
でも、それでもいいのだ。それでも嬉しかったのだ。
アジア人という血が一気に体中を駆け巡る感覚が何とも言えない。
残念ながら、今住んでいる町は小さすぎて、チャイナタウンはない、しアジアの喧騒を感じることのできるところはない。

しかし港町のせいか、やたらに坂が多い。
家に帰る時は、急こう配を下りて帰る経路がある。
そこを下りると一面を見渡せるのだ。
そこを下りるとき、何故か、このブルー・ライト・ヨコハマを歌ういしだあゆみに変身してしまうのだ。
たとえ、真昼間でも。笑

この曲を聴くと、洗濯物を干していた母や、アイロンをかけていた母を思い出すのだ。
と同時に、日乃出町界隈の雑踏、そして桜木町の夜景。
そして20代という、自分なりに一所懸命に生きていた時代を思い出す。

それがとてもノスタルジックな気持ちにさせられて、何とも言えなく心が温かくなり、切なくもなる瞬間だったりするのだ。

母に会いたいな。実家に帰ったら、大掃除しながら、また二人でこの曲を歌いたいものだ。

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