見出し画像

自然は友達

立春が過ぎて、春の予感はどうやら頭の中だけだという森のキノコです。

立春まで断捨離するといい、と言っていた人がいて、「そっか」と軽くうなづいたものの、真剣さが日々増してきて、本気になりつつあり、
そして現状がどうも片づけることのできる状況とは反対に進んでしまい、
そして結局「いつもの」・・・・あ、終わらなかった(汗)

自分が変わるのは相当の努力が必要だとわかった、50も半ばに差し掛かる年が始まった立春。
立春なのに、春が立つなのに、私の住んでいる町には雪嵐が来た。
雪が右から左、ときにはぐるんぐるんと降った週末を過ごした。
友達たちからは、「雪かきした~?」「してない~」「雪かき機壊れてるの忘れてた(涙)」等とメッセージが送られてくる。
旦那が子供と雪かき中で私はネットフリックタイム、とブランケットにくるまれて、ワイングラスがかすかに映る写真を送ってくる、というなんと幸せに溢れたメッセージもあった。
アパートメントに住んではいるものの、車は外の駐車場なので、吹雪が来ると自己責任。
でも、管理人のお爺ちゃんは私のおばちゃんぶりにいつも同情してくれて、
「はい、よけてーー」と小さな重機で雪を車の前部分だけ取り去ってくれる。彼の重機の窓越しに、「ありがとう、助かったーー。今度コーヒーおごらないと」というと、「笑顔のありがとうで十分」と優しい笑顔で返す管理人さん(奥さんは鬼嫁、笑)
私の笑顔もまだまだ使える(苦笑)

自然の脅威という言葉がよく聞かれる昨今。
これはきっと昔からあって、グレードアップしたかどうかは個人的には何とも言えないな、と思うのですが、地球温暖化の話は端折ります。
ただ、私は経験から思うのです。
「自然は友達、でも怒ると怖い」
自然に身を置くと、人間は生かされているんだな、と思います。
本当にちっぽけで、果てしなく続く海を見ると、ますます思うのです。

日本だと、「ちょっとの風で電車が止まるから困る」ということをよく聞く。そう思った時もあったけど、自然の語り掛けるものに耳を傾けるというのも大事じゃないかな、と思う。
ここでも最近「大げさ」と思うくらいお天気チャンネルの人たちが「世界の終わり」のようなオーラを醸し出してお天気の話をしていると、またか、と思うけれど、私は半分信じるようにしています。
それは東日本大震災の津波が来たという現実を目の当たりにしたからです。
津波は来る来る詐欺で、結局来ないもの、津波は5cmとか、そんなレベルでなんだかねーと言って育った私は、あの津波の現状を見て、唖然としました。

私のマーケットの友人で、レスキュー隊にいたおばあちゃんがいます。
彼女は「西の風が吹いたら・・・・」というような話が多い。
彼女の知識の大きさに脱帽するばかり。
とはいえ、そんな彼女も「最近はパターンが崩れて、私の言葉なんてあてにしちゃだめだからね」と言っていました。
だけど、「自然をなめてかかったらだめだからね」と付け加えていました。

彼女も自然が大好きで、ひとりで森に飼い犬と森にどんどん入っていく。
どう見ても80は過ぎている彼女。
私の尊敬する人の一人。

吹雪きが一番ひどかった昨日、それでも意地でも開店している店もあったけれど、私は冷蔵庫が空っぽだったけど、家にいることにしました。
自然に逆らうことなく、お天気が安全ではないと思ったら家にいる。これが一番なんじゃないか、と年を取ったからなのか、思うのです。
それと、やはり震災から学んだことかもしれません。
昔なら、無理してでも車を出して、とやっていたけれど。無理したところであまりいい結果を生まないこともあるのです。
もちろん、仕事で家から出ないといけない、という人もいることも理解しています(一人の友人は看護師で、吹雪の中車がくるくるすべって恐ろしかったと、言っていたことがありました)

今朝は吹雪は収まっているけれど、少し風が強い。
真っ白になった一面を見て、立春を思う(苦笑)
今日は学校が休みです。
町中の道路をきれいにするため、らしいです。

自然と共存するということって大事です。
自然はいろんなものを私たちに与えてくれて、元気すらも与えてくれる。
時には温かく包み込んでくれて、体も元気にしてくれる。
自分を本当に大事に思ってくれる友人のように。
母なる大地という言葉もあるので。

今年は自然の中にいる時間をもっと増やしたい、そしてできればその中に身を置きたい、そう思う2024年。
お正月から始まった2024年。
でも、1月は友人の父親の死、そして我が家の猫の体調不良で、心が下を向く1か月だったので、個人的にはこの立春からスタートと思うことにしました。

今年は自然の中で過ごそう、できれば、身をそこに置いていたい。
そして、恋もしたい。2024年の終わりに笑っていたい、そして周りのみんなも笑っていられるような、そんな1年になったらいいなあ、と漠然と「頭の中がすでに春」の私は思うのです。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?