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「自分の殻を壊したい」 2022年の目標

2022年が始まって早くも2週間が経ってしまいましたが、まだ2022年の始まりの月の中にあるということで、今年の目標をここで告白したいと思います。

ジャジャジャ、ジャーン♬

2022年の目標発表を応援する虎ちゃんたち

それは!

自分の殻を壊していく!


パンパカ、パーン!


ということです!!!

どういうことかというと、実は、このところの私、どうも何か行き詰まりを感じています。仕事の面でも、自分自身の生き方に関しても、自分で作ってしまっている殻を壊して、もっと新しい世界を見たい、そんなふうに思って、この目標を立ててみました!

そもそも3年前……


もうかれこれ3年前になるのですが、わたしは17年間勤めた美術館学芸員の仕事を辞めて、フリーになりました。美術館に入る前に嘱託として美術館準備室で勤務していた期間を含めると学芸員として働いていたのはトータル19年間にもなります。

展示作業とか、楽しかった〜!

美術館に勤務していた最後の4年間は、夫の転勤に伴って京都に引越し、京都から名古屋まで新幹線で遠距離通勤をしていました。でも、夫の仕事が名古屋に戻る可能性がなくなって、ちょうど、時期としていろいろなことが重なったこともあって、心境を変えたい気持ちになっていました。それで、ふと、仕事ももう十分やったし、そろそろ次のステップにうつる潮時かもしれないなと感じ、退職することを決めました。

といっても仕事が嫌だったというわけではありません。私は、自分がやっている仕事が好きでした。仕事を通じて社会の一員になれていることも嬉しかったし、さまざまな経験を積ませてもらえたことも、とても幸せだったなあと思います。

でも一方で、私はずっと、祖母や母がそうであったように、仕事をしながら家庭の両立を果たしていくのが当たり前だと考えていて、自分もそうあるべきだと思っていました。ところが、30代の後半で結婚し、子どもを欲しいと願ったけれど、残念ながら、子どもを授かることは叶いませんでした。

7年間続けた妊活をやめたことで、子どもがいない人生を歩むことが確定されると、なぜだかそれまで考えていた自分とは全く違う方向にいってみたいと考えるようになりました。それまで心のどこかで常に感じていた、大人になったら、仕事も家庭も持って、子どもを育てて社会に貢献しなきゃいけないとか、人の親になるからには社会の中できちんとした人間として生きていかなければならないとか、そういうプレッシャーから自分を解放してもいいのかなと思ったのかもしれません。そういうわけで、今から3年前、私は自分の心境を変えてみようと思い、思い切って仕事を辞めたのです。


送別会などやってもらえて、嬉しかったです!
ありがとうございました〜!

この3年間のこと……


退職した時、せっかくだから好きなことにチャレンジしていこうという気持ちでいっぱいでした。ところが、私の好きなことをやって生きていこうと思ったところで、それがすぐに形になるわけではありません。私の中に、言いたいことや、やってみたいことの素が今にも飛び出したそうにしている感じはするけれど、何をどう形にしていったらいいのかよくわからなかったのです。

美術ざんまいの生活を続けてきた私は、当然自分は美術に関わることを何かしらやっていくのだろうと思いました。幸い、辞めてすぐに、美術に関わるお仕事に声をかけてもらって、いくつかのお仕事に携わらせていただきましたが、しかし、ほどなくしてコロナ禍がはじまってしまいました。

そして、この2年にもわたる長いコロナ禍の中では、仕事がなかなかできないだけではなく、社会に蔓延する閉塞感とともに、自分もどこか縮こまった考えになっていくような気持ちになることがありました。

それで、色々考えるうちに、ふと、美術に関わることをやるのもいいけれど、それだと、今までの延長線上でしかないかもしれないという気持ちが芽生えてきました。美術館の仕事の延長上にあることをやるのだったら、別に美術館をやめる必要はなかったわけだし、もっと違うチャレンジに踏み出すべきなのではないか、そんな気持ちが出てきました。

もちろん、美術が大好きだから、美術から完全に離れたくないという気持ちはあります。でも、正直に言うと、フリーで美術に関わるお仕事で、生活できるレベルで稼ぐことは難しいとも思いました。だから、今は、何か、今までやってきたことにこだわらず、自分の道を見つけようと動き出しています。

とはいっても、今はまだ、自分が何にどう向かっていくべきなのか、よく見えているわけじゃありません。だから、もうちょっと遠回りの道に迷走してしまいそうな気もします。

特に去年は、自分でも迷走している感じがありました。また美術館に戻ったほうがいいのかなと思って、採用試験に挑戦してみたり、でもやっぱり美術以外の好きなことに向かっていったほうがいいのかもと思って、前から趣味でやっていた小説講座を増やして小説を書いて新人賞に応募したり、あるいは少しでもお金になることにつなげるようなことをしたほうがいいのかもとWebライティング講座を受けてWebライティングに挑戦したり…… 家で閉じ籠りながらも、少しずついろいろな挑戦をしていましたが、どれも、いまだ模索中という感じです。

勉強、勉強、勉強!

一方、大学でこれまでの経験を活かした授業をするという機会もいただきました。若い学生さんと接するのは、新たな刺激を受ける一方で、社会に対する責任を感じることにもなりました。いつの間にか年を重ねてしまっている私も年長者として、これからの若い人たちが生きやすいような社会にしていくために、自分ができることはしていきたいと思いました。

「博物館展示論」の授業をしました〜!


自分にリミッターをかけない、ブレインロックをはずす


ブレインロック:
何か行動を起こす前に、自分で自分の行動に、できないとブレーキをかけてしまうこと

そんなこんなで、まだ自分が何に向かっていくのか、見えていないところは大いにあるのですが、引き続き、模索しながら、2022年は、もう少し自分の殻を壊していきたいと考えています。それで、自分の殻をこわしていくために、自分の心の中で意識することを3つ考えてみました。

  1. 自分の心の声に従う

  2. いいなと思ったら、自分のリミッターをもうけず、思い切ってやってみる。ただし、いきなり大きなことはできないかもしれないので、ちょっとずつ、できそうかなと思うことをトライしてみる

  3. でも、やっぱり無理とか、不快だと思ったらやめることも許容する

「自分の殻をこわしていきたい!」と大きく出たわりには、けっこうヘナチョコなのですが、自分なりの小さな変化に向かっていきたいと思っています。

毎日、ほんのちょっとずつでもいいから進化していきたい!

アートまねきネコーディネーターから、アートまねきネコライターもやるようになったよ!

というわけで、今年は、ちょっとずつでも、何か新しいことにチャレンジしていけたらなあと思っています。ある意味、小さなくじ引きをひいていこうというような感じです。当たりくじに出会えるかわからないけれど、2022年はくじびきみたいにドキドキしながら、小さなチャレンジを楽しんでいきたいと思います!

5年後、10年後には、くじに大当たりしていますように〜!

ふたたび、パンパカパーン!


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