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2022.11.14サビアン蠍座22度の体感

11/14の太陽サビアンシンボル(日の出の瞬間が基準)
蠍座22度「アヒルに向かって進み出るハンターたち」
Hunters starting out for ducks.
HUNTERS SHOOTING WILD DUCKS.
ドデカテモリー:蟹座
対向サビアン:牡牛座22度「荒れた水の上を飛ぶ白い鳩」

サビはんカードは吉田結妃さんの作品です。

私が感じるイメージ
※あくまでも私がこのサビアンシンボルから感じるイメージです。解釈については参考図書に挙げた本やサイトをご覧下さい。

21度で、自分の信念を貫き通す、
自分の感情に忠実になったところから
22度では自分の攻撃的な心を落ち着かせる方に向かう。

前の度数は生々しい欲求が出てきた。
21度はどのサインでも、高揚感になる。
ここではクールダウンして、調整しようとする。
22は4なので、大きな視点から見たビジョンを
現実化することができる。
職務放棄兵士が反抗する形でしか表現できなかった
自分の欲求のはけ口を見つけようとする。

ジョーンズは
「Purposeful satiation of desire. 」
欲求を、はっきりした目的で十分に満足させる行為
こういうニュアンスだろうか。
つまり、ハンターがアヒルを狙うということは
自分の内にある攻撃性を
狩猟という形で発散することになる。
このことを、今回いろいろ調べて感じてみたのだが
狩猟は、趣味・娯楽(レクリエーション)と書いてある。
一方で、猟友会の方が書いた記事には
獣害を避けるために狩猟は必要だとある。
本当は、里山の在り方など考えていくと
一概に何が正しいとは言えないが
ここでの蠍座の狩猟とは
「射止めるために、着々と近づいていく」
職務放棄するだけでは叶わなかった願いを
冷静になって、慎重に推し量りながら
獲得しようとするのだと私は感じた。

ルディアは
「The socially accepted release of an individual's
or a group's aggressive instincts.」
個人やグループの攻撃的な本能を
社会的に開放すること、とある。
楽しく狩りをするというより
自分の攻撃性を解放するのに
こうでもしないとやってられない!
そんな風に私には感じられる。

蠍座が目指しているのは
物事の本質を深く掘り下げ、探求すること。
自分が一体化するほど集中しているものを
極めて核心に到達したいと願う。

そこまでして深く関わろうとするには
情熱やこだわりがなければ難しい。
しかし、つかみ取りにいこうとする強さは
執着となり、時に攻撃性を帯びる。
だから、安全な形でその衝動を逃がす必要がある。

ここではその比喩として
アヒル(鴨)を狙うハンターが象徴となっている。

ある意味、この「攻撃性」は
人それぞれが、誰かと深く関わろうとした時に
それまでの体験やトラウマから発生する
生存本能の攻撃性なのではないだろうか。
だとしたら、生存するために獲得したものだから
根深いし、安全な形で逃がすには
その攻撃性そのものを、健全な形で発散するしかない。

愛蔵版サビアン占星術に
「強い衝動や欲求をゲーム的な手段で満たすことになります」
と書かれているが、まさにゲームのような遊びで出さないと
人をコントロールしようとしたり
支配したりしてしまうのだ。
前の21度で、自分を抑えつける軍の規律に
否を突き付けたほどの反骨精神だから。

ドデカテモリーは蟹座。
怖がりなのに恐怖に立ち向かおうとする
蟹座の質も加えながら
自分の目標に向かって、着々と準備していこうとする。

対向サビアンは荒れた水の上を飛ぶ白い鳩
どちらのシンボルにも、鳥が出てくるが
蠍座の方は狙われる側がアヒルなのに対し
牡牛座の方は、飛ぶ白い鳩が主体である。
このシンボルはノアの箱舟のエピソードで
嵐が終わったことを知らせた鳩のイメージだ。
牡牛座は、伝統的な善きものを愛しており
前の21度でも古き叡智に学ぼうとした。
荒れ狂う海(心や集合無意識の混乱)に呑まれず
白い鳩は平和の訪れを告げる使者となる。
集団の危機にやってくる助け舟。
蠍座では、逆転していて、伝統を打ち破ろうとしており
鳩はアヒルになり、撃ち落とされる側になっている。

蠍座22度は、自分の内なる攻撃性を
社会的に問題のない形で解放しようとする。
この荒々しい衝動を、今は
ゲームのような遊びの中で
解放するしか手段がない。
攻撃性をなくそうとしたり、隠したりせず
その衝動を十分に満足させる行為をしようとする。


参考図書(敬称略)
Marc Edmund Jones「The Sabian Symbols in Astrology」
Dane Rudhyar「Astrological Mandala」
松村潔「愛蔵版 サビアンシンボル」
松村潔「ディグリー占星術」
松村潔「未来事典」
石塚隆一「心理占星術のためのサビアンシンボル」
すたくろ「サビアンダイアリー」
その他、サビアンシンボルを掲載しているホームページ・ブログなど

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