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2022.10.29サビアン蠍座6度の体感

10/29の太陽サビアンシンボル(日の出の瞬間が基準)
蠍座6度「ゴールドラッシュ」
A gold rush.
ルディア訳:THE GOLD RUSH TEARS MEN AWAY FROM THEIR NATIVE SOIL.
ドデカテモリー:山羊座
対向サビアン:牡牛座6度「渓谷にかけられる建設中の橋」

サビはんカードは吉田結妃さんの作品です。

私が感じるイメージ
※あくまでも私がこのサビアンシンボルから感じるイメージです。解釈については参考図書に挙げた本やサイトをご覧下さい。

6度は5度で、これだ!と深い想いで結びついたものも
動かぬ現実の前では無力であることを思い知って
欲望に身も心も投じてみる体験をする。

ゴールドラッシュ。
一攫千金を夢見て金の採掘に飛び込む。
ルディアが「TEARS MEN AWAY FROM THEIR NATIVE SOIL」
と書いているように、一獲千金のために
生まれ故郷を遠く離れて、全身全霊をかける。

金は見つかるかもしれないし、見つからないかもしれない。
しかし、過去のしがらみから解放されて
未来の夢のために、同じ「採掘」に取り組む仲間は
前の5度のような、どうしようもない壁に
ぶつからずに済むのではないか。

ここで大切なのは、蠍座が欲しいのは
「お金」ではない。
しかし、強い欲望がある。
一獲千金の夢を共有し
決して裏切らず、最後まで命運を共にする
「わたしたち」が、どうしても欲しいのだ。

松村先生は「むしろ夢の方に主体がある」
と書いている。主客の逆転。
忘我の境地に達したからこそ
今までの自我を打ち破れる。
誰かと一緒、ではなくとも
自分の思い描く夢に身も心も捧げる
蠍座の変容、脱皮。

ジョーンズは
情熱的な探求(欲望を追いかける野心)のため
生活のしやすさを破壊する
と書いている。
ルディアの「故郷から離れる」も
生活のしやすさの象徴。
慣れ親しんでいるが、自分を無意識に縛る
パターンを振り切って捨てるには
強い欲望で衝動的に行動するしかない。

これは対向の牡牛座にはかなり難しそうで
同時に、蠍座にとっても
思い入れの強い、故郷からは離れがたい。
しかし、破壊する、とあるように
限界を突破するために
自分の執着ある、懐かしいものを
壊して、我を忘れて一攫千金に飛び込む。

これはただの欲望ではなく
5度までの間に、今までの自分を脱ぎ捨ててでも
手に入れたいと思った「私たち」という共同体であり
何かに深く打ち込んだ時に得られる、感情的な満足。
安定した生活や、周りの人からいい人、良識ある大人と
認識されることなど、かなぐり捨てる。
誰に何と言われようと
取り返しのつかないことになろうと
わたしはこれを望んでいるのだ!
打ち出すのは、己の大望。

アレイスター・クロウリーの
「汝の欲することを為せ」
を思い出す。

周囲から見れば
とんでもない、欲望の虜に見えるかもしれない。
それでも
限界を突破するのだ、という強い信念で
進んでいくのであれば
己の奥に、金塊は見つかるのだ。

ドデカテモリーは山羊座。
山羊座が「野心」と良く書かれるが
この、蠍座6度のドデカテモリー山羊座で
理解していくとすれば
「一攫千金で、傍からはどんなに
とんでもない欲望に見えたとしても
蠍座の信念は、そこではない。
山羊座が常に、自分さえよければいいと思ってはおらず
社会全体で安心安全を得るために野心を抱くように
蠍座も、この蠍座6度で
まず自分が限界突破してみることで
タブーになっている縛りを超えようとする。

対向サビアンは「渓谷にかけられる建設中の橋」
渓谷には、今まで橋がなく、行くことができなかった。
牡牛座は、自分の五感だけでは足りないものを
補って取り入れるため、他の山=他者に橋をかけてみる。
まだ建設中なので、渡ることはできないし
うまくいくのかもわからない。
しかし、今まで自分の快適さを
ずっと繰り返していた、牡牛座が
別の価値観に橋をかけようとしていることが、進歩。
また、これは右脳と左脳に橋をかける=脳梁
と考えることもできる。

「欲望」に振り回されることなく
環境に向けて、己の欲望を出してみる。
それによって、相手や環境と
接点を作っていこうとする。

蠍座6度は、表面上、どんな非難を受けても
己の信念を貫き、退路を断って
全身全霊、打ち込むことで
限界を突破しようと試みる。


参考図書(敬称略)
Marc Edmund Jones「The Sabian Symbols in Astrology」
Dane Rudhyar「Astrological Mandala」
松村潔「愛蔵版 サビアンシンボル」
松村潔「ディグリー占星術」
松村潔「未来事典」
石塚隆一「心理占星術のためのサビアンシンボル」
すたくろ「サビアンダイアリー」
その他、サビアンシンボルを掲載しているホームページ・ブログなど

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