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2022.11.9サビアン蠍座17度の体感

11/9の太陽サビアンシンボル(日の出の瞬間が基準)
蠍座17度「自分自身の子どもの父である女」
A woman the father of her own child.
ルディア訳:A WOMAN, FECUNDATED BY HER OWN SPIRIT, IS GREAT WITH CHILD.
ドデカテモリー:牡牛座
対向サビアン:牡牛座17度「剣とたいまつの間の戦い」

サビはんカードは吉田結妃さんの作品です。

私が感じるイメージ
※あくまでも私がこのサビアンシンボルから感じるイメージです。解釈については参考図書に挙げた本やサイトをご覧下さい。

16度で、対向の牡牛座が入ってきて揺さぶられて
蠍座のやり方に、自分の資質を使って
受容的に人と関わることを促された。
これはかなりの衝撃。

今までのやり方が崩れたものの
そこに残った希望を見出して
変化し、今までと違う人との関係性を
作ろうとする。

この蠍座17度の詩文は
いろんな翻訳がされている。
「自分自身の子どもの父である女性」
わかりづらい…
でも、他には
「神の子を宿す女性」
とか
「自分自身のスピリットによって
受精した女性は、偉大な子どもに恵まれる」
とか…。

ルディアの
「A total reliance upon the dictates of the God within」
内なる神の命令への完全な信頼
というのが、要するに自分の中のspirit=神的自己を
自分が生み出す、ということなのだろうか。
マリア様の処女受胎のようにも感じられる。

ジョーンズは
「Fullness of self-reliance and individual destiny」
自立と個人の運命の充実、と書いている。

外側に自分の依るところを求めない。
自分の内なる神に問う。信頼する。
 
外の人々と深いつながりを得ることで
外側の力に頼ってきた蠍座は
16度で自分の内なる力を使うことに気づいた。
自分自身の精神性が、胎児となり
自分の意識変容が起きていく。
父でもあり母でもある女性が
内なる自分の子どもを育てている。
これは単なるインナーチャイルドという意味での
内なるこどもではなく
自分の内部にある力の、核になるものを育てる
という意味だと思う。(内なるキリストやブッダ)

自分自身を解放していく
内なる神的自己とつながって
自分に依って立つためには
自分のシャドウを見つめる必要がある。
見たくない自分。
不都合だから気づかないふりをしていること。

ルディアは「トランスパーソナルな生き方」とも書いている。
「This reveals the potency of the inward way,
the surrender of the ego to a transcendent」
という文章にも、内にある力を明らかにし、
自我が降伏する、超越的なもの、と感じられる。

自分の生命力を高めていくことで
内なる力は強まる。
蠍座が、前半で一生懸命
「一体感」「限界突破」のために努力を重ねた
このプロセスも大事だった。
しかし、そのやり方ではやはり、外側のパワーに
依存せざるを得ないので、それを手放して
自分自身の生命力、内なる力に依っていこうとする。

ドデカテモリーは牡牛座。
一般的な人間の潜在能力を実現していくのに
牡牛座の現実的なところ、五感を使っていく。
蠍座はどうしても、自分の感覚そのものより
情緒的なつながりや、相手との一体感、共感に
意識が向きがちだったが、自分自身の心地よさ、
五感での本物さを取り入れていく。

対向サビアンは剣とたいまつの間の戦い。
剣は自分の意志。たいまつは自分の情熱、信念、創造性。
「戦い」となっているが、どちらかに決める、
どちらかを倒してしまうのではなく
両方を活用する方法を、試行錯誤する。
自分の意志で、自分の信念を創造していけるように
また、逆に自分の創造したものが、自分の意志に基づくように
何度も何度も、トライしてはやり直す。
牡牛座は「生活」に関するサインでもあるから
自分の実生活において、自分の意志や情熱が
ちゃんと反映したものになっていると言えるか?を
何度も問いただす。

蠍座17度は、16度で崩れた世界観の中から
希望となるものを見出し
内なる神的自己を育てていこうとする。
パワーを外側に求めていた蠍座が
内なる力を育てることによって
自分の感覚を丁寧に磨いていく。


参考図書(敬称略)
Marc Edmund Jones「The Sabian Symbols in Astrology」
Dane Rudhyar「Astrological Mandala」
松村潔「愛蔵版 サビアンシンボル」
松村潔「ディグリー占星術」
松村潔「未来事典」
石塚隆一「心理占星術のためのサビアンシンボル」
すたくろ「サビアンダイアリー」
その他、サビアンシンボルを掲載しているホームページ・ブログなど

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