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2022.11.12サビアン蠍座20度の体感

11/12の太陽サビアンシンボル(日の出の瞬間が基準)
蠍座20度「2つの暗いカーテンを横に引っ張っている女」
A woman drawing two dark curtains aside.
ルディア訳:A WOMAN DRAWS AWAY TWO DARK CURTAINS CLOSING THE ENTRANCE TO A SACRED PATHWAY.
ドデカテモリー:双子座
対向サビアン:牡牛座20度「雲を作り運び去る風」

サビはんカードは吉田結妃さんの作品です。

私が感じるイメージ
※あくまでも私がこのサビアンシンボルから感じるイメージです。解釈については参考図書に挙げた本やサイトをご覧下さい。

19度で、心の奥深いところからのメッセージを
そのまま受け取れるようになった蠍座は
20度で、新たな世界のカーテンを開くことができるようになる。
ただし、開けっ放しや、そちらにえいっと行ってしまうのではなく
日常的な意識と、トランスパーソナルな意識を自由自在に切り替える。

16度で対向が入ってきて、崩れた蠍座のやり方が
模索の末、この20度で新しいやり方を自由に使えるようになる。

タロットの女司祭のカードには
後ろに、カーテンが描かれている。

このカーテンは黒ではなく、ザクロやヤシの木が描かれているが
黒い柱と白い柱の間にかかっているのが印象的。

このイメージと、蠍座20度のサビアンも私の中では重なり
2つの世界の橋渡しでもあり
陰と陽、黒と白のような対極のものをつなぎ
カーテンを開けたり閉めたりして、意識を切り替えることだと感じた。

見えるものと見えないもの。
物質と感情。
意識と無意識。

さまざまな2つのものが想定されるが
女司祭のように、冷静に、客観性を使って
行ったり来たりできるようになる。

前の19度では、チャネリングのように
意味を理解しないで受け取っていたが
今度は意識的に切り替えられるようになった。
知的判断もうまく取り入れられるようになった。

ジョーンズは「勇気」というキーワードを書いている。
スピリットへの扉を開く内なる「女性」
女性という象徴は、受け容れる、感情を繊細に受け取る存在。
精神世界につながる扉は、女性の柔らかな感性で開く。
そして、オウムから人間になったので
時に理性を使い、コントロールできる。

ルディアは「The revelation to the human consciousness of
what lies beyond dualistic knowledge.」と書いていて
二元論的知識の先にあるものだと言っている。
恐怖や自己中心、二元論の闇を乗り越えた時、
神秘家の「一体生活」への道が開かれる
ベールに包まれた闇を通り抜けるには勇気が必要
とも書かれている。
直感への信頼もこのカーテンを開けたり閉めたりするために
獲得する努力が必要なのだ。

蠍座の場合、個人の内にある情緒も大事。
この願いがあるから、人とつながりたい想いや
何かに深く関わりたい情熱が湧いてくる。
それは自分の根源、生命力とつながることで
外に力を求める必要がなくなる。
16度からここまで、そういう体験を重ねてきた。
この20度で、自分で意識して自分をコントロールして
強靭な自分を育てていこうとする。
「誰かと」「何かと」深くつながりたい自分の願いを
大切にしながらも、その「誰か」「何か」に依存せず
「どんなことが起きても、これは私が決めたことだ」
と自分の決断を信頼し、受容できる蠍座に変容する。

それが、カーテンを開けたり閉めたりすること。
いつも開けっ放しでなくてもいい。
これは言わない、と決めたら、墓場まで持っていく。
そういう強さを内に秘めた蠍座になった。

ドデカテモリーは双子座。
19度ではコミュニケーションだったが
20度では、双子座の知性の間引きのスキルを
蠍座も獲得するのだと私は感じた。
今、これは必要か、そうではないか。
選択する自由は、自分の内にあると知った。
このことで、相手に振り回されない強さを得た。

対向サビアンは雲を作り運び去る風
前の19度で、心の奥底にあった想いが大陸となった。
今度は雲を運び去る風。
澄んだ空に、雲が何かのメッセージのように形を作る。
その直感をキャッチすると、もう次の瞬間には
同じ形ではなくなっている。
つかみどころのない直感ではあるが
牡牛座も、五感を超えた第六感的なものを
獲得していくのだろう。

蠍座20度は、外に力や依るものを求めなくなり
ぶれない自分軸を獲得して
意識的に、切り替えがコントロールできるようになる。
物質的なものと精神的なものの切り替えでもあり
スイッチを切りたいと思えば、切ることもできる。
無意識や人智を超えた領域に、自由自在にアクセスできるようになる。


参考図書(敬称略)
Marc Edmund Jones「The Sabian Symbols in Astrology」
Dane Rudhyar「Astrological Mandala」
松村潔「愛蔵版 サビアンシンボル」
松村潔「ディグリー占星術」
松村潔「未来事典」
石塚隆一「心理占星術のためのサビアンシンボル」
すたくろ「サビアンダイアリー」
その他、サビアンシンボルを掲載しているホームページ・ブログなど

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