災害に備える
久しぶりの投稿となってしまいました。
東日本大震災、新型コロナウイルスを受け、防災への意識が高まっています。皆さんの職場や地域でも変化がみられているのではないでしょうか?
大切なことは自分で出来ることについて考えることです。
自分で自分を守ることです。
災害に遭遇し避難したとしても、避難所は何でも対応できる所ではありません。生きていく上で最低限必要なこと自分で準備できるといいですね。
毎日お薬を飲まれている方は避難先でもお薬が必要です。
医療機関や薬局も被災するかもしれません。
災害時でもお薬が出せるよう「災害処方箋」というものを発行できる制度がありますが、実際は非常に手間がかかっていると聞きました。
手間をかけずに薬が手に入れば安心できますよね。
そんな時はお薬手帳
避難先であっても、今飲んでいるお薬が分かれば手配していただけます。
今飲んでいるお薬を持って避難すれば、現物を確認して出してもらえるので薬を受け取ることが出来ます。しかし、現物の薬を一つずつ目視で確認するのはとても大変です。似た薬が多いので間違いやすく、薬を間違ってしまったら、それはそれで危険です。
現物よりも確認しやすいものは「お薬手帳」です。私はお薬手帳をお勧めします。お薬手帳には、処方日、薬の名前、量、服用方法、医療機関名、医師名、薬局の連絡先が書かれています。
東日本大震災では、お薬手帳が情報源になって処方や状態把握がスムーズに行えたケースがあったそうです。
支援する医療職がいたとしても、向精神薬を上手にコントロールできる医療職は限られています。お薬手帳があれば状態が把握しやすいです。
お薬手帳を持って避難できるか不安な方は、お薬手帳のページを写真で撮っておくのもいいかもしれません。
今は「お薬アプリ」という便利なものもあります。
アプリなら、お薬の情報だけでなく、アレルギーや病歴、緊急連絡先、平常時の血圧等を記録しておくことも可能です。
薬以外でも人工肛門等で衛生材料が必要な方は、必要な物品が清潔な状態で使えるよう準備しておくことも大切です。
例えば、1回に必要な物品をジップロックに入れて備えるのはいかがでしょうか? 日ごろから自分で扱っている方は物品があれば心配ないですが、普段手伝ってもらっている方は、どんな手順で扱うのか、自分で出来なくても手順を伝えることができるように手順書などを準備しておくことをお勧めします。手順が分かるものと物品が一緒にジップロックの中に入っていると支援する側の混乱は避けられます。
自分を守る、自分を助けてくれる人が迅速に動けるよう準備する。
私たちからはじめられることです。
意外な力を発揮するお薬手帳
皆さんは自分の親がお薬手帳を持っているかご存じですか?
元気だった親が、突然介護が必要になった時、
「本人が自分で病院に行っていたから、本人の病気のこと、薬のことは分かりません」
よく聞くご家族の言葉です。同居のご家族からも聞かれます。良い悪いではなく多いのです。普通にあります。急変時に地域の大病院に救急搬送され、カルテを見て初めて受診歴が分かり過去の病気が発覚することもあります。
意外かもしれませんが『家族の受診歴や服薬状況が分からない』はとても多いのです。
あなたはどうですか?
自分の病気について家族に伝えていたとしても、人の記憶は確かではありません。お薬手帳や、お薬アプリが活用できるかもしれませんね。
私たちからできることをはじめてみませんか?
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