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警察官って…①

元警察官で、数回の転職を得て、現在はバス運転手をしている傍ら、講演講師として活動をしている者が、思ったことを書くつぶやきです。
私個人の見解であることをご理解の上、読んでいただけると幸いです。

このシリーズは、元警察官としての経験や、在職中のエピソード等を紹介できたらと思います。
文章にするのは難しいので、うまく表現できるか、またいつまで続けられるか不安はありますが、できる範囲でやって行きたいと思いますので、暖かく見守ってください。


警察署で宴会!?

刑事ドラマとかで、警察署や捜査本部等で宴会やお酒を飲むシーンを見たことがある方がいるかもしれませんが、実際はどうなの!?って思っている方がいるかも知れません。実際は…
      警察署で宴会をしたことはあります
って言うのが答え、と言うか私の経験です。
私が警察官として在職していた時の話で、退職してから10年以上経ちます。今の時代の警察は変わっていると思うので(思いたい)、あくまで昔話として読んでください(笑)

夜桜を観ながらの宴会

警察官として初めて勤務した署には、署の庭に桜の木が何本か植えられていて、桜の時期になるときれいな桜の花をみることができました。
勤務が終わった後に、来訪者に目立たない様に、桜を見ながら外で焼肉を食べようと言う話があり、私も非番(夜勤明け)だったので、参加することになってしまいました。
当然お酒もあるので、宴会であります。
当日は署長や署の幹部、署内勤務員で参加できる人、私みたいに非番の人の他に、警察担当の報道記者さんも参加しました。
警察署の敷地であること以外は、ごく普通の外での宴会でした。
参加者の中に大手の女性記者さんがいて、同じ県出身の方だという事で、署の幹部の方から仲良くしておけと言われ紹介をされました。
良い縁とはなりませんでしたが、この女性記者さんとは、これ以降仕事上色々とお世話になり、お互いgive&takeの関係で、退職まで連絡を取ったり、食事をしたりしていました。こんな関係を築けたのも、この宴会のお陰だった、と今になって思います。

パトロール中に…

この日は県下の警察署が集まった逮捕術大会が行われていて、私が働いていた署からも選手が参加していきました。正直言って、署長も優勝等と言う事は期待せず、ケガをしないで無事に帰ってこい程度の気持ちだったと思います。
私は自動車警ら班で勤務をしていて、相勤者は非番(当直明け)でいなかったので、1人でパトカーを運転し、管内をパトロールをしていました。
警ら中、署から無線が入り、課長から「特命用務あり。帰署願いたい」との指示で、署に帰ることに…。
署に戻って何事だろうと思って課長に聞いたら、
「逮捕術大会で女性警察官が個人優勝をした。なので祝勝会をすることになったので、準備を手伝って」とのことでした。
ちなみに逮捕術大会は、所属ことの団体戦と、女性警察官は個人戦があり、個人戦に出た女性警察官が優勝したとのことでした。
課長と私、一般職(警察職員)の人の3人で祝勝会の準備をすることになりました。
署の会議室のセッティング(片付けも)、お酒の手配やつまみの手配等と慌ただしく準備をしていきました。
そして大会に参加していた選手が帰ってきたので出迎えた後、そのまま会議室に案内し、署長をはじめ業務に支障のない幹部も参加し、祝勝会が始まりました。そして2時間程が経ち、縁もたけなわとなり、署長と選手は二次会に行き、残っていた私たちは片付けをして、退勤しました。
一般の人はピンと来ないと思いますが、警察の大会で優勝することは大変なことであり、また名誉なことであるので、この様な祝勝会(宴会)はあることなんです。

他には…

署長や署員・警察担当記者さんとの親睦会で宴会をしたり、地元消防署と合同訓練をした後に宴会をしたり、捜査本部設置となった事件が一段落(たいていは起訴後)した後に宴会をしたり等、そこそこ宴会をする機会があったかと思います。
時代の流れなのか、署をはじめ警察施設での宴会って言うのも難しくなってきていると思うので、最近はお店や宴会場を手配して、一般の人に迷惑をかけない様に!?していると思います。

おわりに…

未だに警察官の不祥事(飲酒運転等)もあることから、私が在職していた時から、二次会の禁止(誓約書も書かされます)、代行業者を利用しない、会場へは電車・バス等の公共交通機関を使ってくる、家族に送迎してもらう等、何としても不祥事を出さない様に工夫をしていますが、未だに起きてしまうのが残念なことであります。
不祥事が起きてしまうので、宴会も遠慮がちになってしまうのですが、署のコミュニケーションの確立や警察担当記者さんとの交流、消防等の公的機関との交流は、警察の業務を推進していく上で必要なことであると思うので、ある程度の宴会は必要だと思います。
強制させない、本人の意思で参加できる様な雰囲気、参加しなくても不利益をうけない雰囲気等が必要だと思います。

これらの話は、昔話として受け止めていただければ幸いです。
警察官って…、皆さんが想像つかないことを紹介できればと思いますので、良かったらよろしくお願いします。

皆さんには知られていない警察官の話をしてみました。
こんな私は、講演講師としても活動しています。
警察官として在職中の体験談から、皆様のお役に立つ話をしています。
河野 博紀 - 一般社団法人日本刑事技術協会 (j-keiji.org)
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