きょうだいの影響

まひる、夏休み明けは10月ぐらいまで行ったり行かなかったりが続いていた。
行けても会食恐怖症のような状態のため午前中で早退。1日でテスト5教科受ける日は昼にお迎えに行き、家で昼食を食べ即学校に戻るという強行突破をやった事もあった。

しかしクラスにまひるの事はとやかく言わないがクラスメイトをしつこくいじったり、昆虫好きな子がいるとわざと昆虫を目の前で殺そうとしたりする子がいて、その言動を見聞きするだけで嫌な気持ちになったり疲れ果ててしまうため、会いたくなくて学校に行けない、行っても具合が悪くなって早退するという事もあった。

不登校で受診している医師からは、シンヤが受験生という事でまひるに変化はあったか聞かれた事があった。

医師によるときょうだいが受験を迎えると、良くも悪くも影響が出る事が多いのだと言う。

まひるの場合は登校しない上に自宅でも学習はせず、ゴロゴロしていたりスマホのゲームで辛い気持ちを紛らわせているという過ごし方だったが、シンヤが夏期講習で休日も関係なく毎日1日中勉強して大変だと話しているのを聞いていて、少しは自宅で学習するようになった(長続きはしなかったが)。

出席日数や通知表の成績が一定ラインに届いていないと高校受験が厳しくなり、このままではマズイと焦る気持ちが本人にあるなら、今すぐの変化はなくても中3になれば切羽詰まって勉強したり頑張って登校する子もいるらしい。

悪い影響というのは、そこまで頑張らなくても定時制や通信制高校という選択肢があるから今のままでいいや、と変化が見られない事や頭ではわかっているけど登校できないものは無理、と変化がない事なのだろうか。

まひるはどちらの影響も受けているように感じた。
結局中1の秋冬はまったく登校しなくなり、定期テストも初めは5教科受け、その後興味があって自主学習していた科目だけ受け、最後は全教科受けなかった。

親の立場としては、焦らず急かさず怒らず、様子を見ていく事にした。
こちらが言いたい事はまひる本人が誰よりも痛いほどわかっている事も会話していて伝わる。

このままでは将来自分が困る事、自立した大人になれないかもしれない不安。
勉強しなければいけない、登校しなければいけない。でも悩んで眠れない、朝方眠りに落ちるので起きられない。
明日こそ学校に行かなきゃ、と思って荷物の準備までしていてもいざ朝になると体が重い、腹痛や吐き気が出て来る、行きたくない。苦しくて夜中にリストカット。

そんなまひるに、学校に行け、ゲームばかりやるな、学校に行けないなら勉強ぐらい家でやれ、それもできないなら朝起きて夜寝られるようにしろ、とは言えなかった。

シンヤの時には言っていたと思う。私自身にこのような経験がなくて、わかっているつもりでいたがちゃんと理解できていなかった。シンヤのおかげで試行錯誤し、シンヤに言われて教わり、少しずつ学んだからこそ言葉責めして余計子供を傷つける事が減った。

中1の通知表をもらいに行き、結果を見たまひる。中間、期末のテストを後半はほとんど受けていないため、「1」が並んでいた。
本当にこのままではヤバい、と思っていたようだ。

中2はクラス替えをしてどんなクラスメイトと一緒になるのだろうか。

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