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訳あって大量投稿

アカウント削除の記事を大量に投稿した。
各所にアカウント登録しまくった」と投稿してから2日、よもやこんなことになろうとは。
登録した以上は、ログインしたままWebを彷徨ったらどうなるか、しばらく愉しむつもりだったのに。

状況を一変させた瞬間は、突然やってきた。
「フィッシングトラップを踏んだかもしれない」
その可能性を否定できなかったのだ。

Bingの検索結果から或るサイトに飛んだ。
開いたページは黒い半透明のスクリーンに覆われていた。
その真ん中に、メールアドレスと生年月日と都道府県を入力する枠がポップアップして現れた。
ウインドウの下部にはボタンが3つあり、うろ覚えだが「登録して閲覧する」「登録のみ行う」「この画面を閉じる」と書いてあったと思う。

あからさまに怪しいので何も入力せず進みたかったが、スクリーンにもポップアップウインドウにも閉じる(×)ボタンはなく、スクリーンをクリックしても何も起きなかった。マウスのホイールを回しても、スクリーン裏のWebサイトはスクロールしない。スクリーンが最前にロックされてしまっていた。
こういう場合、唯一の逃げ口に見える「この画面を閉じる」ボタンは大概ワナだ。選ぶことはできない。
そうすると登録するしかないわけだが、折角登録するならすぐ閲覧したいなあ……と、愚かにも考えてしまった。一旦ブラウザタブを閉じればよかったのに。

ここに至るまで多数のサービスに片っ端から登録してきたことが裏目に出たのか、目の前の項目を埋める咄嗟の嘘が思いつかなかった。
流れるようにいつもの情報を入力し、登録して閲覧をクリックした。
黒いスクリーンはなくなり、サイト情報を読めた。

ところが。

サイトの右上に「ログイン」と表示されている。
いま登録したはずだが、なぜログインしてない?
そもそもパスワードすら入力していない簡易登録である。
入力したメールアドレスに確認メールの1つでも届いていいはずだ。
だがそれもない。

やられた。
というか、やってしまった。
これがフィッシングか。

アレが、絶対にフィッシングトラップだったとは言い切れない。同じリンクをもう一度クリックしても、もうあの入力画面は表示されなかった。
冷静になれば、直前まで経験していた数々のアカウント登録作業は、必ずといっていいほど公式サイトトップから始めたわけで、唐突に表示されたスッカスカのポップアップ画面で個人情報を入力させられるわけがないのだ。

たった3つの情報で個人の生活まで脅かされることはない。
しかしその3つの情報が関連づいていることを保証してしまった。
ささやかな信頼性しかない情報だが、ネットのどこかに保存されてしまった。
AIが学習するときに僅かばかりの補足にはなる。

ということで、各所のアカウント登録をすべて解除(または変更)しようと決めた。
もともとある程度経ったら利用頻度の低いサービスからアカウントを解除しようとは思っていたが、それを一気に行う羽目になった。
折角なら、自分の退会・解除の流れが誰かの参考になればいいと、サービスごとに1記事起こすことにした。
1記事に数十のアカウント解除情報を詰め込むより、検索ワードからピンポイントに知りたいことだけ読める方がスマートだから。

ちなみに、このnoteは削除しない。
普通の投稿を10記事くらい追加したら、この記事は固定解除する。
あと、悔やむおっさんのイラストはCopilotに描いてもらった。

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