ミスドと共に歩んだ人生

もう35年以上も前のことです。私がまだ幼かった頃、母は毎日働いていて、私は寂しさから祖母の家から職場まで母を迎えに行っていました。その職場近くの駅前にミスドがありました。
母は私に寂しい思いをさせたと思ったのでしょう。よくミスドに連れて行ってくれました。
私はいつもお決まりのシュガーレイズド、母はオールドファッションでした。母とゆっくり過ごせるとても幸せな時間でした。家族で行くことも度々あり、父はホームカットかオールドファッション。姉はチョコレートと決まっていました。
当時はスクラッチカードがもらえ、コインで削って何ポイント出るかとてもワクワクしていたのを覚えています。姉と2人で10ポイント貯まるまで通い、交換した景品をもらえた嬉しさいっぱいの気持ちで母の自転車の後ろに乗っていました。
学生時代や就職した頃は友達と話したり、勉強をする為によくミスドへ行きました。仕事帰りには、一人でドーナツや汁そば、肉まんを食べて、大好きな店内のBGMを聞いていたのを覚えています。
そして現在、私は結婚して3人の子供がいます。今、私はかつての母と同じように子供達とよくミスドへ行きます。長男の好きなドーナツはなんと私が大好きだったシュガーレイズド!長女はオールドファッションとポンデ黒糖、次男はゴールデンチョコレートとポンデリング。みんな毎回決まっています。子供達の美味しそうに食べる姿を見ることがとても幸せな時間です。今でも私が母との幸せな時間を思い出してホッとする場所になっているように、子供達にも大人になった時、私と過ごした時間を思い出してホッと出来る場所になってくれたらと思います。
今でも、父と母はよくミスドに行き、姉は実家に帰ると必ず子供達にドーナツのお土産を買ってきてくれます。
私達家族にとって安らげる場所であり、食べたくなるドーナツ。代々受け継がれて行くであろう場所となっています。

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