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兄の旅立ち

その時は、突然ではなかった。

周りはあまりに突然なことでと

言っているが、

おそらく私は予感していた。

予感?

そこには期待も

含まれていたかもしれない


特別な世界の人だった

兄の存在は

周りにとって

生きていく規制線を

何本も張り巡らしたような

いや、だからこそ

私達は、それをバネにして

自身の力をフル回転させ

今があるのかもしれない。

何がどうあろうとも

自分は自分の生き様を

見事に貫いた

けんちゃん

いつも私を心配してくれて

ありがとう。

人が好きで、不器用で

真っ直ぐの道しか

歩けなかったケンさん

あなたの妹で良かったと

思っています。

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