見出し画像

HSP幼少期「外へ出てみんなと一緒に遊びなさい!!」

小学校低学年頃だったかな。
部屋の外から「もーいいかい?」「まーだだよ」の声が聞こえたから、
ベランダの隙間から隠れるようにして、近所の子が遊んでいる様子をそっと見ていた。
別に遊びたい気持ちにならなかったし、何より声をかけるのが怖かった。
「自分という存在が、受け入れてもらえるのか・・・」とにかく人の中に飛び込んでいくのが恐ろしかったのだ。

私は本を読むのが好きだった。というより一人でいる方が楽だった。
けれど明るく活発な母からしてみれば、友達のいない私の姿を見て情けなかったのだろう、密室の家の中は毎日毎日が地獄だった。
「根暗人間!お前なんか生きてる価値なんかない!外へ行ってみんなと遊びなさい!」
母にいつも怒鳴られ、蹴られ、ののしられ、心も体も痛かった。

仕方なく恐る恐る「入れて」と声をかけた。
「いいよ」無事に仲間に入れたが、私はちっとも楽しくなかった。
楽しそうに遊んでいる私の姿を見ていた母が満足そうな表情を浮かべている。これもまた怖かった。

「本当の私はどこにいるの?」
気に入った本をノートに書き写しながら泣いていた幼少期。
今、HSPの気質をもって生まれてきたことを知り、
あの頃の私をやさしく抱きしめている。

#根暗人間 #HSP幼少期


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?