初心者向けデュエプレ記事

※本記事は個人の活動として執筆されています



はじめに


メンチのnoteを公開してからというもの、「メンチではじめてマスターに行けました!ありがとうございます!」というメッセージを度々受け取るようになり、初マスターまで非常に苦心した私としては嬉しい限りであった。
一方で、そういった人たちのツイートを追うと、マスター帯で戦うことの厳しさを思い知らされたような旨のツイートが多くあり、自身の過去を振り返って共感しつつもなんとか手助けをしたいなと思うようになった。特にデュエプレのランクマッチに取り組むにはメンタル面での工夫も必要であり、過度なストレスを貯めないようサポートしたいと考えた。

そこで、今回はデュエプレ初心者、マスター目標〜マスターから勝ってレート1550を目指したい、「今は自信がないが、いつかランクマッチで勝てるようになりたい」方に向けて、中級者への道のりを示す記事を書こうと思う。



デッキ選択

ランクマッチで最も大切なのはプレイングや運ではなく、デッキ選択だ。上級者であっても、強いカードの入っていない雑に組まれたデッキを使ってマスターまで到達するのは困難である。たとえどんなにプレイヤーが強くとも、運が良くとも、ボーグやサリエスばかり入れたようなデッキで現環境を勝つのは相当難しい。難しいどころかほぼ不可能だ。

そこまで極端でなくとも、必要なカードが何枚もあるロマンコンボデッキや、環境で活躍できなかったマイナーなテーマデッキは、真剣にランクマッチを勝ち抜くという目的では分が悪い。ランクマッチにはランクマッチに適した、カジュアルにはカジュアルに適したデッキがある。

好きなカードを使って遊ぶのがカードゲームで最も楽しい遊び方の一つであるところは私も強く同意するがランクマッチとなると話は変わる。わざわざ好きなカードのみでデッキを作ってランクマッチに潜るのは、実はプレイングと基礎の固まった上級者の遊び方である。

ランクマッチである程度勝ちたいと思うなら、まずは環境デッキを調べること、その中で自分の好きそうなテーマやカードの含まれたデッキ、また生成が安くて強そうなデッキを試すことをオススメする。今(18弾環境)だったら、私で言えばドラゴンや火の切り札が好きなので、シータNエクスやメンチを試してみると思う。安さで言えば速攻を試すと思う。
鬼丸爆はメチャクチャかっこいいと思うが、環境で活躍していなさそうなのを鑑みて今は保留する。

どうやって環境デッキを調べるかは後述するが、デュエプレは有志による情報共有が盛んで、集めようと思えばほぼ最前線と変わらないような、かなりの情報が集まる。私がチームに入らずに最終に残れたり、レート1700を達成できたのはこれが大きい。
(ちなみにチームに入ると、最前線の一歩先で環境の源泉を覗き見ることができる。デュエプレへの向上心がある方は、ぜひチームに参加してほしい)

「バカとブスは東大に行け!」ではないが、「初心者は環境デッキを握れ!」
プレイングの基礎を学ぶためには、安定して回る、強さの保証されたデッキが最も適しているのである。突出した才能がないならば学歴で補え、という阿部寛と同じで、右も左も分からない初心者だからこそ、環境デッキを握ってまず手本を学ぶべきなのだ。

ちなみに筆者は学歴アンチなのでドラゴン桜はあまり好きではない。



情報を集める

デッキを決めるためには、まずどんなデッキが強いのかを知る必要がある。
これには二つ、大きな情報源がある。それはakiraとBEANSだ。どちらもTwitterからアクセスできる情報源である。

https://beans-duelplays.com/

akira氏はTwitterで得られる情報を整理して発信している偉大なお方で、瞬間二桁やマスター到達のデッキリストが載っているツイートがを随時RTして知らせてくれる他、毎シーズン最終TOP100のデッキをまとめてくださっている。
akira氏のTwitterを確認することでその時強いデッキを把握できるし、そこから自分の組みたいデッキに近いリストを探して参考にすることもできる。

BEANSは最強デュエプレ集団で、ランクマッチの統計を取って使用率を毎日算出し、公開している。
構成員がランクマに潜り、当たったデッキをメモして共有し、それを全体でまとめ、毎日500戦ほどのデータを取って公開している。このデータから流行のデッキを知り、それを組んでみたりそれに勝てるデッキを探してみたりする。

またBEANSのサイトには各環境デッキのお手本となるリストがまとめて掲載されており、環境を知る第一歩として非常に有用なサイトとなっている。

(余談:ランクマッチがデュエプレで毎日何試合行われているかは分からないが、全て合わせても1日で100万試合は超えていないだろう。正規分布の場合、100万試合のうち400試合を調べれば誤差は5%以内に収まる。各デッキの使用率が正規分布に従うとすれば、ランクマッチの使用率という観点では無視できる程度の誤差で、毎日のデッキ分布が見られる。ありがたいですね)


資産(ほぼコラム)

デッキ選択が大切であることは理解した。そのデッキについての情報を得た。じゃあデッキを組もう、というわけだが、最近のデッキは 高 す ぎ る ! ! !

というわけでカード資産の貯め方を少し教える。本筋ではないのでざっくりと。

まず、課金できるなら5000円〜1万円ほど課金し、構築済みデッキを買う。これは環境で使うSRやVICが格安で手に入る上、シータNエクスやエイリアンといった環境デッキの礎にもなってくれる。これを買うだけで資産はかなり楽になるので、デュエプレ運営へのお布施だと思ってできたら買ってほしい。

ただ、僕もそうだが、デジタルのデータに課金は極力避けたい。そこで、次の方法を提案する。

①BEANSのサイトを開き、環境で使われていそうなSRなどを確認した上で、使われていなさそうな(少なくとも今後組みたいデッキに含まれない)カードを砕き、速攻デッキを組む。オススメは赤白か赤黒。(リストも同サイトに掲載されている)

➁ソロプレイのストーリーモードを走り切る。少し大変だが、見返りが大きい。シティバトルは見返りが少ないのでやらなくていい。

③足りなければランクマッチにも速攻を用いて挑む。ランクマッチで何回か勝てれば、昇格報酬などでゴールドが手に入る。

④得られた資産でパックを剥く。このとき、狙いのSRが含まれるパックよりは、もっていないCやUCの多いパックを剥く

これで環境デッキは最低一つ、うまく行けば2つは組めると思う。

そして資産だが、足りなくなったらSRのみならずVRやRを砕くといい。特にRには使わないカードが多いが、その枚数の割にはポイントの還元率が高い。資産が足りないなら積極的に砕くべきだ。
また、プレミア化しているカードは分解したとき多くポイントを貰えるので、プレミアカードは極力砕くといい。

ランクマッチ挑戦

デッキが組めたらランクマッチに挑む。ここからが最も大切なところである。
最も大切なことはへこたれないこと、無理をしないことである。そもそも勝てるようになる前にデュエプレが嫌になっては仕方がない。
マスター帯はもといプラチナだってプレイヤーは強いのだ。デュエプレはそこまでだが紙の頃からデュエマをやっている人、毎月マスターに上げる程度にデュエプレをずっと続けてる人も少なくない。そういうガチ勢でない人すらめちゃくちゃ強い。別に毎月はマスターに上げないような人でも、初心者がやすやす勝てる相手ではない。簡単に勝てないのは仕方ないことなのだ。
そもそも、死ぬほどデュエプレやってて最終8位を取ったこともある僕だって昔はプラチナ4☆1が精一杯だったし、今でもマスターに全然行けなくて苦しむこともある。はじめは勝てなくたって仕方ない。

負けまくって苦しかったら一旦休んだってなんの問題もない。毎月マスターに行かなきゃならない道理もないし、頑張りすぎることはないのだ。デュエプレやりたい気分のときにゆっくりやればよい。

まずメンタル面で無理をしないことが大切、勝てなくて結構、これを踏まえた上でプレイングの話を聞いてほしい。 
前提として、そもそもデュエプレはけっこう難しい。今のデュエプレは処理が複雑で尚更だ。記事を読んだり、youtubeで動画を見て参考にしたり、時には対戦相手の動き方も見たりしてなんとなく時間をかけて学ぶものだ。デュエプレ上手い人にプレイングの意図を聞いても、なんとなく…とかセオリーで…とか返す人が多いと思う。明確に言語化して全プレイやっている人は殆どいない。国語の神童と謳われた僕でさえプレイのすべてを言語化することはできない。

デュエプレは細かい部分まで行くと感覚的な要素が多く、すなわち色んな人のプレイを見ながら自分もやってみて調整…という、トライアンドエラーが最も適当な練習法となる。 もちろん無闇に数こなしても苦しいので、ある程度ツイッターなどで言葉にするとよい。「誰も青銅の鎧で中盤にシールドを殴らないのが不思議で、ためしに攻撃してみたらシールドトリガーで今出したばかりの勝利リュウセイが吹っ飛んでしまった、これはやらないほうがよかった…これがセオリーの意味か」「メンチ、永遠立てられたらキツすぎワロタ。なんとなくで吸い込むをマナに置くべきじゃなかったのか…」「さっきマナ置きサボったせいでホワグリ+リュウセイホールができないよ泣」など。

最初は全部が難しくて噛み合わないように思えてくるが、数をこなすとだんだん分かってくる。諦めないことが肝要。

(ちなみに、国語の神童と謳われた僕は大学入試の国語で常人ではあり得ない低さの点を取りました。言語化がうまく行かないの、普通に国語がダメだからかもしれん)


無理をするな

とにかく無理をしないこと。レート1550に行くまで僕は半年かかったし、初の最終まではそこから1年かかった。初のレート1700は更にそこから半年かかった。

レート1700を連発し、メンチというデッキを1から完成させた、初心者の方から見れば才能に溢れているようなまどろみですら、ものすごい対戦数と数えきれない敗北の上にその成績は積まれている。
今は勝てなくて仕方がない、でもいつか必ず勝てるようになってやるという正しい挑戦心を持って、デュエプレに取り組もう。

あと、デュエプレはけっこう運要素が強い。完璧に詰めきったと思ってもあり得ないトリガーで返されたりする。これはもう割り切る。自分は悪くない。
初めの方は、大体、2枚トリガー以上はもう運負けだと思っていていい。1枚トリガーだけケアしてジャスキル+1打点くらいで突っ込んで、返されたらドンマイでいい。今の環境はトリガーをたくさん積んだデッキや、天門など踏んだらオワタのトリガーもあるが、心持ちとしてはもうそのくらいでいい。運要素を気にしすぎない。むしろ運があれば相手が強くとも勝てると思おう。


最後に

今回は抽象的な取り組み方について話しましたが、今後公開する予定の4cメンチ解説noteにはより具体的なプレイングの解説が載せられる予定です。頭の中にある文量が爆発的に多いのでいつ書き終えられるか分かりませんが、読んでいただけたら幸いです。



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