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私が声援を初動としたNエクスを公開したところ、Twitterで次のような意見を耳にした。「声援は初動だが赤マナが少ないと初動たり得ない、声援を初動にするならデッキの赤の枚数を増やすべきだ」

私は自身の記事で「声援は赤マナかつブーストなので優秀であり、3ターン目までにブーストすれば良いNエクスにおいて声援が初動を鈍くしたことはなかった」と書いたが、細かい説明がなかったためにこの部分が読み手に伝わっていなかった。声援を赤マナにして初動と色マナの枠を圧縮したいのに、声援のために赤マナを増やしては本末転倒だ。
そこで今回は、具体的に声援を赤マナ兼初動とすることにある程度矛盾がないことを示したい。

おそらく多くの人が疑問に思うのは「声援は多色だから3ターン目に安定して唱えられないのでは？」という事だと思う。しかしこのデッキは声援を唱えたいのではなく3ターン目までに1回ブーストできればよいのだ。
そこで問題は「3ターン目に唱えられるとは限らない声援を入れても、本当に3ターン目にブーストする妨げにならないかどうか」となる。
ブースト札はライフ4ジャスミン4、3コス2-3枚となる。3コスは例えばジオブロンズが有名だろうし、ジオブロンズと比較する。

前提として、2コスのブーストが3ターン目までに引けているなら声援を置いてそちらをプレイすれば良い。3ターン目に1回ブーストするのが目的なら声援をわざわざ唱えなくて良いのだ。
したがって、ジオブロンズならブーストできたのに声援だったせいで裏目になるのは「3ターン目に引けたブーストがジオブロンズ/声援1枚のみで、緑は置けたけど赤がない」場合のみである。緑が置けていないならジオブロンズも唱えられないので同じである。
ここで、私のデッキでは緑マナはリュウセイホール4、ブースト9、ホワグリ4、ババン1、フェアリーホール1である。

前述の通りブーストが引けているなら声援を埋めれば3ターン目のブーストは行えるので除外する。声援の2枚目が引けている場合も声援を埋めていればブーストができる。

すなわち声援採用の裏目は「3ターン目に声援とその他緑6枚の組み合わせで引き、かつ赤マナがない」となり、それは頻発する事態ではないと考える。
また、多色である声援が濁ることによるややこしいマナ置きが発生するが、結果として言えば問題ないので割愛する。
(声援は多色なので、2ターン目までにブーストが引けなかったとき声援をキープすると3ターン目に2枚目の声援を引いたとき裏目となるが、単色緑マナ/赤マナを引けたら声援を打てるのでキープする強みもあるというややこしさである。これは、3ターン目のドローがブーストである確率のほうが高いので声援を埋める。ジオブロンズ採用で同じ状況になっても、緑マナは多色/初動がほとんどなので結局声援と殆ど状況は変わらない。)

ここからの問題は「3ターン目にブーストできない裏目を抱えてまで声援を採用すべきか」だが、声援は速攻(特に青黒相手)に致命的なトリガーになりえ、前述の通り色マナとして運用できることから不足しがちな赤マナになり、除去範囲もその割に狭くない優秀なカードであるから、声援を採用するメリットはデメリットより大きいと考えられる。

もちろん多色濁りもあり、赤マナをホワイトフレアで補え、エクスがないゆえにブーストしたところで速攻に勝たないという問題もあるのでジオブロンズとは一長一短であり、むしろ今日ではジオブロンズが強い場面も多い。

ただ、声援は赤マナを補える初動なので、声援のために赤マナを増やすのは矛盾している。