備忘録的な紐付け知識学 ~三日坊主頑張る編~ しょの14
過去の記事に紐付けて無いのですが、個人的に面白いと思った事があるので書きます。
本日の、中央競馬・京都11レース(アルゼンチン共和国杯)に、チャックネイトと言う馬が出場します。
この馬は、せん馬です。
せん馬と言うのは、雄馬の象さんをちょん切っちゃったお馬さんの事です。
人間でいうところの宦官です。
なぜ、象さんをちょん切るかと言うと、象さんをちょん切る事で、
①気の荒い馬が大人しくなって扱いやすくなり、100%の力を発揮できる
②雌馬に興味が行かなくなり、100%の力を発揮できる
と言うメリットがあります。
デメリットとしては、
①優秀な成績を残しても、子供を残せない
②象さんをちょん切る事で、穏やかになりすぎて成績が落ちる、勝てなくなる
だから、デメリットを考えると、象さんをちょん切る事は管理する側にしても最終手段だそうです。
しかし、このチャックネイトと言うお馬さん、過去の成績を見ても それほど悪い成績では無いのです。
3着までに入る連帯率は結構優秀なのです。
どうして象さんをちょん切っちゃったかを推測するに、馬への期待があるのかもしれません。
チャックネイトは、まだ、グレードの低いレースで好成績を残しています。
管理する側は、今の気性ではこれから先のレベルの高いレースに勝つことは出来ない。折角 重賞レースに勝てる素質を持っているのに それは凄く惜しい と考えたのではないでしょうか。
あくまで、個人の推測です。
一つ考えて欲しいのは、毎年毎年数千頭の競走馬が誕生します。その中で活躍する馬は 1%未満です。じゃあ、活躍できないで消えていった馬はどこへ行くんでしょうね?
運良く、観光牧場で乗馬になれれば幸せ。それ以外はどこへ行くんでしょうね?
馬は経済動物です。毎年大量生産されて大量消費します。
もう社会の仕組みに組み込まれちゃってるから、「けしからん!馬が可哀そうだ!」と声高に言ってもどうしようもない事なのです。鯨と一緒です。
そういう意味で、馬は走る事が命!走るから生きていられると言えます。
「じゃあ競馬を無くせば?」
そう言う話でもありません。
競馬と言う巨大産業には、とんでもない数の利益供与者、ステークホルダーと言われる人が関わっています。JRAもそう。馬の生産者もそう。馬に関わる人みんなそうです。もし競馬が無くなればその人達が路頭に迷います。
(そんなことは絶対起きませんが)
たとえ去勢したとしても、チャックネイトが今後良い成績を残せば彼はこの先 生き延びらえて幸せな馬生を過ごせるはずです。
だから、勝って欲しいと思います。
自分の道を自分で切り開いて欲しいと思います。
そして引退したら、牧場に会いに行きたいと切に願います。
そんな無理しなくて良いですよ。