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備忘録的な紐付け知識学 ~三日坊主頑張る編~ しょの4

 「ラスメニーナス」
日本語で、女官たち と言う意味です。
中央に、フェリペ4世の愛娘マルガリータ王女。白いドレスを纏っています。
両脇に二人の女官。
向かって左の黒服の男性は、ベラスケス。この絵の作者自身です。
犬の後ろに、小人症の二人の女性。
ベラスケスの横に鏡があり、絵のモデルになっているフェリペ4世夫妻が映っています。
扉の向こう側の人は、ベラスケスの親戚筋の人で、国王の侍従だったかな?宮殿に出入りしていた人らしいです。
そして、黑い喪服を着た王女とその付き人。
絵の中の人は、そんな感じです。
 ベラスケスと言う人は、本当に絵の天才で、ルネサンス以来の最高の画家と言う人もいます。
フェリペ4世からの信頼も厚く、ベラスケスが亡くなって、王様は、
「ガックリとした」
と書き残しています。
 
 個人的にこの絵のミソは、国王夫妻を鏡に映る人物として描いた事だと思います。
当時の鏡は、今の鏡と違い、透明性が低かったと推測します。
そこにフェリペ4世を映し出した。
ハプスブルグ家は代々、近親婚を繰り返してきた それは前々から書き連ねてきました。
それによって、顔の形成の異常性が顕著になってきました。
ハプスブルグ顎と呼ばれるしゃくれた顎。細面。ハプスブルグの人、特に男性は独特のお顔立ちです。
実際、そのままで肖像画を描くと、とても醜い(失礼)ので、美修正して描くのが一般的だったそうです。
フェリペ4世の息子の、カルロス2世なんかは、肖像画では何とか見られる状態ですが、実際は本当に醜く崩れていて、王妃になる女性が、ひどく嘆き悲しみ、忌み嫌ったそうです。相当だったんでしょうね。
(ラスメニーナス)は、王に配慮して美修正して描くと、どうしてもバランスを欠いた絵になってしまう。だから、小さな鏡の中に王にお入りになって戴き、小さく、ぼやけ気味に描き、色白の愛らしいマルガリータ王女を中心に〝バン〟と置き、両端を麗しい女官で飾った。
そして、 「どうです王様?なかなか面白い絵でしょ?」 と言いくるめた。
そんな絵ではないでしょうか? ベラスケス天才!
では、フェリペ4世の時代はどんな時代でしょうか?日本とか。

そんな無理しなくて良いですよ。