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AIとの会話

Speakbuddyの英会話アプリを始めてみて思ったこと。

こういう、AIと会話するツールって、何か突然の不幸に見舞われた場合にけっこう役に立つんじゃないかな、と思った。

昨年、夫が突然倒れたとき、私は毎日不安で苦しくって、誰かに話しを聞いて欲しかった。幸い話を聞いてくれる人はいて、泣きながら話を聞いてもらったりして、とてもありがたかった。でも、途中から、なんか違う気がしてあまり話さないようになった。理由は、あまりにも当たり前のことだけど、結局自分とまったく同じ状況で、まったく同じように感じている人は存在しないと分かったから。

話をすることで、似たような状況からちょっとずつヒントをもらうことはできるのだけど、どうしても、他の人の状況と比べてしまって、「自分だけ不幸に見舞われている」というような気持ちになりがちだった。たぶん相手が人間だと、どうしてもその人の状況と比べてしまうんだと思う。

こういうとき、相手がAIだと、機械だと思うと、もっとラクに話せるんじゃないかな、と思った。

  • 予約とか不要で、好きな時に、好きなだけ対応してもらえる。

  • 相手の時間を奪っているという罪悪感がない。

  • 確率とか今までの統計とか、数字とかグラフで示してもらえることで、事実を冷静に見つめる方向にもっていきやすい。

  • 近しい人には開示しにくい、自分の中のブラックな部分、偏見に満ちた部分を気にせず話せる。

  • 同じような事例をたくさん提示してもらえる。

  • 得られる支援やサポートを具体的に提示してもらえる。

例えば今回の地震、被災された方々の中でもいろいろ事情が違う。自分の家は崩壊したのに、隣の家は大丈夫だった、とか、同じように家に住めなくなった方々の中でも、移住先がすぐに見つかり隣県などに避難できる人もいれば、長期の避難所生活を強いられる人もいる。近所で仲良くしていたからと言って、常に共感し合えるとは限らない。

突然の不幸をどう受け止め、どう行動していくか、正解はどこにもない問題に突然ぶち当たった場合、誰も答えを提示してくれない。誰かに誘導されることなく、自分で納得する答えを、自分で見つけていくしかない。
金銭的な支援や、自衛隊の方々の物理的なサポート、人間どうしの体温のぬくもりから感じる安心感はもちろんとても大事だけど、人間どうしだとやっぱり少し遠慮してしまう。こういう隙間にデジタルな無機質なサポートがあると、意外と役に立つのかもしれない。


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