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この世界の片隅に 5.18 17:45🍉

映画を見たことがある+アンジェラさんのアルバムを1周聴いた状態で観劇してまいりました。

キャストはこちら↓

昆ちゃんと海宝さんが結ばれる作品を観られる日が来るなんて…って気持ちです😂
おふたりとも大好きなので本当に嬉しい!!

それでは早速感想を書いていきます。

作品

そもそもの作品が素晴らしいので、そのメッセージ性が歌で飛んでくるのはすごく好きだったと感じています。

ただ!!
時系列をゴチャゴチャにする必要があったかと言われればなかったような気が…

時系列を入れ替えない限り、1幕に何も起こらないので舞台化という観点で見ると必要なことなのかもしれませんが、この作品はその「何でも無い日常」がだんだんと「戦時下」に移り変わってゆく様が魅力であると思うので、先に結末提示をされてしまったのは勿体無かったかなぁと思います。

実際、時系列が分かりづらかったという声を複数見かけたので、原作や映画未履修の方には厳しかったような気がします。

演出

観劇後、改めて映画を観たのでそのことも踏まえて。

◎映像では見るだけでわかる描写を舞台では説明する必要がある
舞台は距離が遠いこともあり、小道具に何かが描かれていたとしても、それを口で説明をする必要があります。
例えば、周作がすずの名前を知ったきっかけは映画では名前が書かれている様が映るだけで言葉では表されませんが、舞台ではセリフとして言っていました。

舞台は説明台詞が多くなりがちですが、その要因の一つに視覚のみで伝えることが難しいからなのだと実感しました。

◎サギの描写がほぼない
重要な存在となるサギ。
映画は冒頭にかなりの頻度で映りこんでおり、作品が進むにつれてその存在感を増していきますが、舞台ではサギはほぼ描かれていませんでした。サギは広島や水原さんのことを表現する大切な存在なので、そこが少しもったいないと感じました。
しかし、鳥は映像かパペットかぬいぐるみかで表現するしかない&あの世界観に何度もそれが登場しても何かが違うので仕方がなかったのかなと思っています。

ただサギの描写が少ないことで、すずさんがなぜあんなにも必死にサギを遠くへ飛んで行かせようとしたのか、あのシーンには何が込められているのか、が分かりづらくなっていたの何が正解なのかは分かりません…

◎傾斜のある盆
盆大好き芸人ではありますが、さすがにあの傾斜のある盆の下から顔を出しているシーンは怖かったです!!!
少しでもタイミングを間違えたら転ぶ、下手したら巻き込まれるので盆が回転するシーンではヒヤヒヤしながら見守ることとなりました。

ただ、以前見た作品の某電子レンジなようではなく効果的に回されていたのでその点は良かったです👍

音楽

アンジェラさんのCDを聴いた時、これがミュージカルになるのか!?と思っていたのですが、作中で聞いてみたら完全にミュージカルでした。

コーラスの使い方が上手いのか、一曲目で初めてコーラスが入ってきたタイミングが重厚すぎてうるっときてしまいました。素晴らしい。

頭に残る!という楽曲が多いわけではないですが、何故だろう?と考えた時に、「唐突に歌い始めるのではなくセリフのように始まるから曲としての印象よりも、場面としての印象が残りやすいのでは?」という結論に辿り着きました。

昆ちゃんと海宝さんの醒めない夢、ハモリが美しすぎて無形文化遺産に登録するところでした…
この2人の声の相性、やはりあまりにも完璧…

キャスト

昆すず
今まで観てきた昆ちゃんは、ハッキリとしている役柄が多かったため、すずさんのぼんやり感が全く想像できなかったのですが、昆ちゃんの要素を残しつつしっかりぼんやりしてて大変可愛かったです😂

時々見せるくしゃっと笑う表情に何度もかわいい〜!!!!!って心の中で叫びました

「こまい」設定があまりにもドンピシャすぎて、周作さんと並んだ時のこじんまり感が完璧だし、小さいからこそ強く生きている様が強調されてとても素敵でした!

忘れ物届けに行った後の「しみじみニヤニヤしとるんじゃ」とノートを貰って「お揃い」ってニコッてするところ可愛すぎて大好きです

海宝周作
映画から出てきましたか!?みたいな作画と話し方でびっくり。
歌い出すと歌上手すぎるのも知ってるはずなのにやっぱりびっくりしてしまいます😂

ソロ曲があると聞いていたのに無かったのはちょっぴり残念でしたが、ソロがなくとも美しい歌声を聴くことはできたので幸せでした!

昆ちゃんとの組み合わせ、もはや実家並みの安心感と安定感があるのでこれからもどんどん見せて下さいお願いします

平野リン
こちらも映画から出てきました!?笑
実在してるのにあんなに儚いことありますか…??うっすら透けてるんじゃないかとまで思ってしまう…

声のトーンがリンさんのイメージそのままなことに加え、「この辺へはそうそう来るところじゃない」的なセリフを言う時の低めトーンがそう!それ!と解釈一致で本当に素晴らしかったです!!

平野綾ちゃん、大好きなのになかなか拝見する機会が無いので今回観劇できて嬉しかったです!

音月径子
不器用ながら、すずさんのことも大切に思っていることが伝わってくる素敵な径子でした✨
大変な人生を歩んできた&歩むことになる径子ですが、「自分で選んだ道だから不幸とは違う」と自らの人生を受け入れていく様を見事に演じていらっしゃいました。
また、すずさんが広島に帰るのを引き止めるシーンではすずさんへの深い愛を感じ、うるうるきてしまいました。

音月さんもフランケンのDVDで拝見して以来、勝手に好きになってしまった女優さんなのですが今回こんな素敵な役で拝見できて幸せでした〜!!!

以上で感想終わり!
日本らしい、日本だからこそ描けるこの作品が日本オリジナルミュージカルとして新しく誕生したことに嬉しい気持ちでいっぱいです!

これからどんどん、アンジェラさんのような作曲家が出てきてくれたら幸せです🍉

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