そういえば

自分の中には、治療の神様が入ってくれている。

お師匠様との神社巡りの旅行で入ってくれた。

話を聞くと、お師匠様を始め、勉強会のメンバー全員にこの「治療の神様」が入っているらしい。

今更だが、ふと疑問に思った。

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神様は一人じゃないの?

みんなに同じ神様が入っているとはどういうこと?

神様は分身の術でも使えるの?

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メンバーのみんなは、当たり前のように勉強しているけど、この疑問を持っているのは自分だけ?

お師匠様に質問したら「そんなことも知らないで勉強してたのか?」とか言われそうで怖かったので、いつも優しくしてくれるメンバーの人にこっそり聞いてみた。

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【分身の術】

Q.「神様って、一人じゃないんですか?なんでたくさんの人に同じ神様が宿れるんですか?」

A.「うん、神様は宿れるみたいだよ」

Q.「分身の術みたいなのが出来るんですか?」

A.「うん、まぁそんな感じだね」

神様はたくさんの人間に宿ることが出来る。「そういうもの」らしい。

また新たな世界の理を知った。

頭の中でわたパチがぱちぱちし始めた。

ぼけーっとしていると、その人は続けて話してくれた。

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【お師匠様の神様の名前】

「お師匠様にはね、『少名毘古那(すくなびこな)』っていう神様が入っているんだよ」

「すくなびこな?」

「少名毘古那は、万能の神様、治療の神様って言われているの。あと、お裁縫の神様でもあるから、針を持ってるんだって。一寸法師の原型って言われてる」

「へー」

「あと、『生まれついての神様』は『格上の神様』って知ってる?」

「分かりません」

「kaminaちゃんの生まれついての神様は、『豊宇気毘売神(とようけひめのかみ)』だよね」

「はい」

「それが、『格上の神様』なの」

「生まれついての神様は格上扱い…(メモ)」

「そして、お師匠様の生まれついての格上の神様が『少名毘古那』なんだよ」

「ひぇー」

メモをとる手が止まらない。

生まれついての格上の神様が治療の神様だったら、もうお師匠様はこの仕事をするために生まれてきたようなものだと思った。

あんなに怖い人なのに、ホイミが出来るとかギャップがヤバい。

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【格上の神様、努力で入る神様】

「じゃあ今、自分達に入っている治療の神様って少名毘古那であってますか?」

「うん、少名毘古那だね。でも、お師匠様の中の少名毘古那に比べると、ちょっとレベルが低い感じかな」

「えー?」

「お師匠様の中の少名毘古那は、生まれついての『格上の神様』だからね」

「あ、そうか」

「前にも勉強したけど、人間には神様が8人宿ることが出来るのよ」

「はい」

「何かを頑張っているとね、その分野が得意な神様が応援に来ることがあるの。高校受験の時とか、期間限定で勉強の神様が来たりするんだって」

「へー」

「だけど、努力の結果入った神様は、格上の神様に比べるとちょっとレベルが下がるらしいの。言い方悪いんだけどね」

「そうなんですね」

「ちなみに生まれついての格上の神様は、死ぬまでずっと一緒だよ!」

「よかった」

神様が一緒だと思うと、何だか嬉しいし、一人じゃないんだと思えるようになる。

もっと見たり感じたり出来るようになれたらなぁ…

たまに忘れて「どうせ自分なんか」ってなる。

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【まとめると】

神様は、分身出来る。

生まれついての神様は「格上」。

努力の結果入った神様は、格上に比べると少しレベルが下がる。

生まれついての神様は、死ぬまでずっと一緒。

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神様を信じていない人にも、必ず生まれついての神様がいて、死ぬまで離れずに傍にいる。

なかなか周りの人は信じてくれないけど、それでも人間の傍にいてくれるありがたい存在に感謝しなければと思う。

いつもありがとうございます。
大好きです。
愛しています。