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どうぞこの後もお気をつけてお帰りください
自宅最寄駅まで乗車したJRの在来線。
もうすぐ駅に到着する旨の放送が入る。
やれやれ、無事に帰ってこれた、
ほっとする。
放送は続く。
どうぞこの後も
お気をつけてお帰りください。
夜の9時を過ぎていたため、
おそらく乗客の大半は帰宅途中であろう。
どうぞこのあとも
なんだか心に響くフレーズだと思った。
すごく、ありがとう、って思った。
電車を降りてホームを歩くとき、
先ほどの放送を入れた車掌さんを見る。
「思ってたより若い人だね」
一緒にいた友達が言う。
「ね。なんか嬉しかったね、
どうぞこのあともって。」
「うん、いい!すごくいい!」
旅の最後に、嬉しい気持ちになって、
「ほんとうに良い一日だったね」
と友達と別れた。
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