宮城県に金華山という島にある神社に行くことになった。3回そこに行くと一生お金に困らにという話だったが、ガイドさんは3回以上行ってたので、どうですか?と聞くと、「当てはまらない場合もある」とのこと。もちろん、私の目的は金運というより、あの地震の慰霊の旅だ。
 まずは仙台まで新幹線で行って塩釜神社に参拝。石巻に宿泊。ホテルでは霊障があり、殆ど眠れず。そこから女川に行き、女川港から金華山へ。女川はびっくりするくらい何もない。新しい建物がいろいろ建っているが、それ以外はごっそり持っていかれたのが分かる。今まで培ってきたであろう物が何もない。綺麗だけど不自然な街だ。悲しいことに、あまりに急な出来事に驚いて立ち止まっている霊が、いまだにたくさんいるのが見える。もう、あれから何年経つんだと思うけど、どうしようもない。正直、どうしていいのか分からない。石巻でも女川でも、これから金華山に行くから、行きたい人はついてきて下さいと声を掛けたけど、誰もついてこなかった。何の役にもたつことは出来なかった。「そういうこともあるよ」と姫神様たちは慰めてくれたけど、心苦しい以外に言葉が見つからない。何度も足を運ぶしかないのかもしれない。

 仕事で企画した講演会に、よく講師をして頂いている偉い人と懇親会でお話をした。その時、
「僕、整形しようと思って」
というから、まじまじと顔を見てしまった。
「どこをいじるんですか?」
と聞くと
「目の下の脂肪を取る」
とのことだった。普段は眼鏡をされているし、そんなに人の顔を見ないから気が付かなかった。そう言われて一生懸命見たけど、そんな目の下が気になるようなことはない。それを伝えると、
「いや、若くみえたいんだよ」
とのこと。それなら、白髪を染めたら、もっと簡単に若く見えますよと言いたかったが、さすがに言えない。
整形話は止まらない。
実際に何をするかというと、あっかんべをしたときに見える目の下の赤い部分を切って、目の下の脂肪を3回に分けて掻き出すとのこと。聞いただけで、痛い。値段は松竹梅の3コースあって、その病院では10万、50万、200万の3コースあるという話だった。周りにいた人、皆,総出で、手術を止めるように説得した。
姫神様たちに、
「整形はダメですよね? 身体にメス入れるなんてね」
と聞くと、別にOKとのこと。でも、
「それより、生まれ変わった方が早いし、良い仕上がりが良い。簡単に若くなる。」
と言われてしまった。
いや、いや、いや。今の身体でどうにかしたいんですよお!と食い下がったが姫神様たちには理解してもらえなかった。

 
 埼玉県の八幡山古墳というのに行った。関東の石舞台と言われている実際に入れる古墳だ。公園の中にあり、土日だけ入れるということだった。
 もともと地中に埋まっていたのを掘り出したということだった。中に入ってびっくり!こんなに立派に石組が残っているなんてロマンがある。前室、中室、玄室(奥室)の三部構成だ。立派な古墳である。エジプトでも似たような石組を見た。そこの玄室はライトブルーの妖精たちが入り口を守っていて、入るときに会釈すると可愛い少年の顔になって微笑んでくれた。ここにも護っている人がいるかしらんと見回すが見当たらない。姫神様いわく「石の位置を変えたので、もう元の力はここにはない」とのことだった。残念ではあったが、何枚か力のある石が残されていて嬉しかった。石は組み方も大事ということだ。見学していたおじさんが、石室の上に登ろうとしたので、そこにいた人、皆で止めた。強度は分からないし、壊れる可能性があるよ、と一生懸命説得した。残念ながら納得してくれず、皆で登るのを防いだので、プンプンと怒って帰っていった。


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