全米が驚愕したエース欠損大プレミ
はじめまして。おかひげと申します。
簡単な自己紹介からさせていただくと、静岡県浜松市という大都会でワンピースカードをしてるただの天才プレイヤーです。
本日はそんな天才である私がフラッグシップの決勝で体験した、この季節にぴったりな本当にあった怖い話をお届けします。
ドラマ化の際のおかひげ役は私にそっくりな佐藤健あたりを起用して頂けると光栄です。
ちなみに高校生の頃のあだ名はドビーでした。
さて、話はフラッグシップ前日に遡ります。
私は妻帯者であり幸いなことに子宝にも恵まれ、3児の父という立場でありながら家庭を放り投げ30歳にしてカードゲームに勤しむ通称「カードゲーマーの鑑」と呼ばれる存在です。
そのため対面で練習できる機会は金曜の夜と限られており、その金曜の夜ですら妻の氷河時代より冷たい視線を掻い潜りながら練習に励んでいます。
本事件のフラシの前日である金曜の夜も数人に声を掛け、深夜2時近くまでワンピ仲間で集まり、フラシの前日ということもあり「猿でもできるシャカパチ講座」を受講してました。
「シャカパチから醸し出す強者の雰囲気作戦」で相手に圧をかけようと思いましたが、猿以下のセンスしかない自分はシャカパチ未完成のまま当日を迎えることになります。
フラッグシップ当日も妻の氷河時代を背中で受け止めながらカードショップに向かい、1回戦から4回戦まで毎試合の激闘を乗り越えながらも何とか決勝まで辿り着きました。
余談ですが、1回戦はX（旧Twitter）でも有名なあの方と対戦しました。
勝手に名前を出すとあれなので伏せますが、「白ひげの時代の名は今でしょ！」みたいな名前のあの人です。
X上では歯に衣着せぬ言いぶりに一部コアなファンから絶大的な人気を博していますが、実際対戦した際は対戦態度も良く、しっかりとしたマナーを持つ方でした。
ただ対戦後に私の方から「途中長考してしまいすみませんでした」と伝えると、お相手さんからは「あれは長考に入りませんよ。本当に長考されたら台パンして机叩き割ります！笑」という、どこまで本気か分からないお言葉を頂戴しました。
とりあえず、勝ち負け以前に机を守れたことを誇りに思い2回戦のマッチングを待ったことをここに記します。
さて長くなりましたが、タイトルにもある通りのエース欠損しょーもなプレミの試合のことを書きます。
本当に無駄に長くなりました。
決勝戦の相手は私の小学生からの友人であるNくんです。
私が一年程前にワンピースカードの世界に引き摺り込んだ男です。
またもや余談ですが、彼はそろばんで全国大会優勝？的な経験を持つ、ある意味天才です。
恐らくそろばん全国大会優勝の賞品、シリアルナンバー001入りのそろばんも家に飾ってあると推測できます。
話を戻します。対戦前のジャンケンは敗北して先攻を取らされたものの、初手の手札にプリンシャチペンが見えました。
他のカードが微妙でしたが、キープすることによって「マリア、ローを持ってます顔」を演出できるためキープを選択。
先攻2ターン目に5000リーダーを宣言しキックオフの合図。
作戦通り相手にカウンターを切らせることに成功し、ドヤ顔で「プリン、シャチペン」をプレイしてターン終了。
勝ちを確信して、前日練習に練習を重ねた猿以下のシャカパチで相手を煽ろうとするも、「ただ手札をさすさすしてるだけおじさん」になってしまい撤退。
しかし盤面優勢には変わりないと余裕の薄ら笑いを浮かべていた所、「レイズマックス、プリン、シャチペン」の伝説のコンボを喰らい目ん玉を飛び出させてしまう痛恨のミス。
慌てて目ん玉を拾い直すも盤面劣勢は覆せず最終盤面に到達します。
私の最終ターンは以下の画像のような状況で始まりました。
見て分かる通り、盤面差がエグいことになっております。
私はこのターン速攻札を交えて無理矢理リーサルを狙うこともできるし、自分のカウンター値はないものの幸いにもライフは3つあったのでキャラを寝かして、｢まぁ余裕で守れるんで寝てるキャラにアタックして来いよ顔」で凌ぐという選択もありました。
ただどちらの選択も細い勝ち筋を通すことになるので劣勢には変わらなかったと思います。
どういう戦法を取るか。1ターン耐えるか、無理矢理行くか…。
正直選択肢は定まらないままでしたが、「必殺・とりあえず殴っとくか戦法」を活用し以下の画像のような状況になりました。
画像間の内容としては、2ドン付与してリーダー7000でアタック。
クイーンでブロックされた場合は、「ゴードン＋リーダー効果」でもう1面除去。もう1ターン延命ルートになったと思います。
しかし相手方の選択肢は受け。
どのルートを選ぶにしても私に取ってクイーンは邪魔になるので「レイズマックス＋リーダー効果」で地獄の底に送り込む。
なんかそのオマケでキッドアンドキラーの参上。
この時点でリーサルに行く世界線に傾きかけるも勝ちきるにはまだ厳しい状況。
ここからまた思考の迷宮に迷い込みます。
リーサルか。延命か。
実際は数分の思考時間だとは思いますが、私の中では「6時間分くらいの思考能力」を使い果たしました。
つまり私は体感上6時間経過してる「勝手に精神と時の部屋状態」になっていたのです。
この状態が後に事件を引き起こすことになります。
続いてレイジュの5000リーダーが止められますが、プリンの魂の5000リーダーが通ったこともあり
・相手の盾1
・相手手札4
・こちら元気に仁王立ちするキッドアンドキラー1
1
・手札でウォーミングアップを始めるキッドアンドキラー1
の状況を作り出すことに成功しました。その状態がさっきの画像です。
もう一回貼っときます。
ワンピースカードガチ勢の皆さんならこの状況どうしますか？
仁王立ちキッドアンドキラーにドンを付与せずに7000アタック→アップを完了をさせたキッドアンドキラーを4ドン払い登場。7000アタックでリーサルを仕掛けにいきますよね。
てか、それしかなくね？
なんたってプリンの魂の5000リーダーが通ってるのですもん！
ワンチャン通るっしょ！
さぁそんな時私が取った行動は！
そう。
仁王立ちキッドアンドキラーに1ドン付けて8000アタック。
先に何故このような選択肢になってしまったか。何故7000→7000という選択肢を取らなかったか。
世界政府が揉み消そうとした歴史を解説します。
その真実は、
「リーダー効果をまだ使ってないと勘違いした」からです。
私の思考では、
仁王立ちキラーに1ドン付与→8000でアタック。カウンターで守られたら手札から3ゾロ出して5000でアタック。
これが通ったらリーダー効果で満を辞してウォーミングアップを完了させたキッドアンドキラー登場。
7000リーダーで勝ちやんwワロタwwwwという思考に陥ってしまいました。
現実は1ドン付与したタイミングで対戦相手から「えっ！？」って声が漏れ、「リーダー効果もう使ったよね？」と指摘され、何言ってるんだこのそろばん野郎はと思いましたが、よく考えたら6時間前にリーダー効果を使っていたことを思い出しました。
精神と時の部屋から出たばかりの私に取って、リーダー効果を使ったのは6時間も前の話なのです。
そりゃ忘れますわ。
顔面真っ青冷や汗ダクダク動悸ドキドキおじさんに変貌した私は、何とかローのリーダー効果をもう一度使えないか、実は誰も知らないけど「ターン1回」の文字が書かれてないことを願いましたが、まぁ余裕で書かれてました。
私は泣く泣く何のウォーミングアップも完了していない3ゾロを提出して5000アタック。
結果的に8000→5000と言うワンピースカード歴30分の人間でもやらなそうな「急降下階段リーサル」という形に勝負の行方を委ねることになりました。
普通にすごい可哀想な子を見るような目で守られ、そのまま逆リーサルを喰らい儚い夢は潰えました。
何が味噌って、
7000→7000なら通っていたそうです。
7000→7000なら通っていたそうです！！！
7000→7000ならシリアルエースだそうです！！！
ここが全てでやんすねぇ。
結果的にリーダー効果を使用・未使用の勘違いでエースを欠損したことになるよねぇ。
エースは本当は今頃、私の家で一緒にお風呂入ったり、一緒に寝たり、お似合いのドンカードを付けてみたり、と家族の一員になってるはずでした。
これが全米が泣いたテヘペロお茶目ドタバタコメディのオチです。
決勝の相手は先ほど記した通り、学生時代の友達です。正直こんな奴ワンピースカードの世界に誘わなければ運命は変わって私が優勝できたのにと一瞬思いましたが、誘ってない世界線の場合、今まで一緒に練習してきた時間だったり、共にワンピースカードの話をした時間だったり、共にエリア大会に参加するために同じ車に乗りワクワクしてた時間だったり、共に笑ったり、共に誓ったり、共に感じ、共に選び、共に抱き、共に迷い…と永遠にともに過ごしてきた仲間がいなかったと思うと、やはり彼をこの世界に誘って良かった！……とは全然思いません。
タイムマシーンがあったら今すぐそろばんクソ野郎を誘ったあの日に戻って、全力でそろばんクソ虫のカードを引きちぎっていること間違い無いでしょう。
以上、半分だけ冗談が混ざりましたが今回の事件の全貌です。
ホンマにやらかしました。
ただNランドくん優勝おめでとう。
まとめると最終結論としては私が
「ただの天才的アホプレイヤー」
だったというだけのことでしょう。
サンキュー！
完
あ、最後に宣伝です。
おかひげ杯とか言うオワコン非公認大会開催してます。
またやるんで来てねーん✌️
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