有名プレイヤー某氏に初勝利した日の話。

鉄拳３当時のお話。
鉄拳西の聖地と言われていたプラボエイビスというゲーセンでは、毎週のようにゲーセン規模の鉄拳３大会が開かれていまして、一般モブの身ながらちょいちょいと参加させていただいては、まぁほとんど一回戦負けっていう感じでいたのですが。ちょうどその頃、俺にも師匠と呼べるジュリア使いの方がいて、エイビス大会の日のたびに揉んでもらっていました。

で、ある日の大会にて。
お師匠がAブロックを勝ち抜いて決勝戦進出を決めた時、俺も妙に調子がよく勝ち上がれていました。
これであと1勝、勝ち上がれば、決勝戦はジュリア師弟対決とかいうアツいシチュエーションです。
燃える展開ですが、俺の準決勝の相手は有名プレイヤー某氏で、俺は野試合含めて1勝もしたことがない相手。やるだけやるしかねぇさと緊張も高まります。

勝ちの目があるとすれば、対戦キャラが何故かメインキャラではなく、使ってるのを見たことなかったロウだったところ、というところで準決勝が始まります。

内容は…まぁ、何分古い記憶の話なので正直覚えていません。ただスライディングを下段捌きしたのだけは何故か覚えています（当時の下段捌きは今と仕様が全然違っていて、スライディング捌いてもコンボ入れられなかったような？）

ゲーセン規模の大会とはいえ、決勝進出は初めてのことでだいぶ興奮していました。あの時までは………。

有名プレイヤー某氏が、店員さんと何やら話しています。
曰く
”片手でプレイするから、3位決定戦で平八を使わせてくれ”
と。

は？

いやいやいやいや…

は？（2回目）

そして始まった3位決定戦。

は？（3回目）
何で片手で風神拳が出るん？

は？(4回目)
何で片手でコンボ出来るん？

は？（n回目）
んでそのまま勝つんかい！！

…。

えっと。決勝戦に関してはお師匠にガン処理されて終わりました。
色々衝撃の強かった大会でした。

…大会後優勝者インタビューで、お師匠が腕組みながら、
「いやぁ…強くなったね。うんうん…」
などと急に師匠ムーヴをぶちこんできたけど、回りみんなそんな空気じゃないから！
だだすべりだから！みんな”何言ってんだこいつ”みたいな感じになって、俺まで一緒にすべってるみたいだから！

…まぁ、そんな楽しかった思い出話。