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まきねえの今年の漢字2023は「迷」

このnoteはセカイを変えるGEEKを世に送り出している、ジーズアカデミーの2023年アドベントカレンダー「脳内アウトプットしてみた編」に寄せた記事です。


改めまして、自己紹介

福岡DEV11期のまきねえです。
卒業は2022年の9月なので、早いもので1年2ヶ月も過ぎてしまいました。
卒業後もジーズの卒業生や現役生と交流させてもらっていますが「まきねえは何してる人?」とよく聞かれるので、改めて自己紹介します。

私は会社員で取扱説明書を作る仕事を20年以上やっています。取説の原稿を書く人のことをテクニカルライターと言うのですが、私が現役のライターだったのは最初の10年ほどで、今は取説を翻訳する言語展開チームのマネージャーをしています。
取説を作る仕事の顧客は製造業のメーカーさんになります。自動車、電子機器、産業用ロボット、半導体製造装置など、さまざまな製品の取説制作に従事してきました。

取説は製品本体ではなく付属品ですが、開発チームのエンジニアと一緒に仕事をします。ものづくりの現場に近い場所で世に出る前の先進技術に触れ、原稿に落とし込んでいく作業はとても面白いです。半年から長いもので1年近くかけて担当した製品が無事出荷すると、毎回燃え尽き症候群になるくらいにはハードですが、その分、達成感もあります。

今は制作現場からは離れてマネジメントが中心ですが、AIを活用した制作フローを構築したり、クラウドツールを導入してチームのタスク管理をするようになったり、ジーズを卒業したお陰で私のマネジメント手法にも少なからず変化がありました。

ワタシのWhy me

そんな私が解決したい課題、それは私自身が長年苦しんできた問題でもある

『家庭内におけるジェンダーギャップ』です!!

女性活躍が推奨される世の中になっているのに、家事・育児・介護といった家庭内での無償労働の負担は相変わらず女性に偏っています。

私の住む九州地方、特に福岡は性別役割分担意識が根強く残っており、男性の家事・育児参加率はすこぶる低いです。もうすぐお正月ですが、親戚が集まると男性はお酒を飲んで宴会、女性は下女のように働くという家庭が割と一般的で、こうした原体験が私を家庭内ジェンダーギャップの解消に駆り立てるのでしょう。

この課題を少しでも解決するため、私は家事に、とりわけ「片づけ」に着目しました。
卒業制作では子供が楽しく片づけできるARスマホゲームをつくり、その制作プロセスは非常に楽しかったのですが、課題の抜本的解決には至らず、、。
今年は新たな気持ちでHowとWhatを模索する1年となりました。

2023年を振り返って

お正月気分が抜けない1月3日、片づけ業界では既に実績のある女性起業家、西崎さんに面談して頂くことが叶いました。以下、西崎さんの新刊です。

今振り返ってみると、この時点から今年1年の迷走は始まっていたなという気がします。

実は私、家事全般が得意ではありません。そこで西崎さんから片づけの手法を学んで、それを家族が協働して片づけられるITプロダクトやサービスに展開しようと思いつきます。

春には西崎さんの講座に申し込み、45日間の片づけプロジェクトを受講し、断捨離用のToDoアプリを作ってみたりしました。

この辺から私が本来解決したい課題、家庭内ジェンダーギャップが置き去りになり、散らかった部屋をどう片づけるかにフォーカスが当たりはじめます。

わかりやすーい手段の目的化ですね。でも、やっている時はそれに気づけないものなんですよ( ´•ᴗ•ก; )

片づけコンサルのお陰で、不用なモノは減り、家事導線・生活導線の見直しによりモノの配置が最適化され、我が家は随分スッキリ片づきました。私だけでなく夫が片づけに積極的になったのも嬉しい誤算でした。

片づけノウハウの他にも、講座の運営方法、受講生とのタッチポイントの設定、マネタイズの仕組み、アップセルの仕方など、ビジネス面での学びも多かったです。

片づけプロジェクトも無事終了し、これらの学びをどう自分のプロダクトやサービスに落とし込んでいこうかなと検討し始めた初夏の候、突如、私の目を眩ますキラ星プロジェクトが始まります。その名も

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 起業家育成・海外派遣プログラム J-StarX
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起業家だけでなく起業前でもエントリーできるプログラムが複数あり、私はプロダクトやサービス開発を袖にし、欲張って3つも応募してしまいました。

  • 女性起業家コース

  • 地域起業家コース

  • 始動Next Innovator(今年はJ-StarX扱いでした)

結論から言うとひとつも採択されることなく、全落ち ( ̄ロ ̄lll)ガーン

エントリーしてみてわかったのは、フォームの入力に結構時間がかかること。主催者側が所用時間1時間としている場合、絶対1時間では終わりません。プログラムによっては、資料や動画の提出を求められることもあり、さらに準備に時間がかかります。エントリーするだけでもそれなりの労力が必要で、毎回学びがありました。

季節は巡り真夏日が続いていた9月中旬、J-StarX全落ちはさすがに堪えたので、次は全入体制で受け入れしている福岡市のスタートアッププログラムに参加しました。

このプログラムのSTAGE1ではビジネスアイデアの創出からやるので、ここでようやく私は本来やるべきこと、自分のプロダクトやサービスの開発に立ち返ることができました。

プログラムのメンターさんとのメンタリング、もくもく会で参加者との壁打ち、既存の代替サービスを使っているユーザー10人にインタビューをして、ようやく!私はジェンダーギャップと片づかない問題をごっちゃにしていることに気づきます。遅ッ!!

そして、もくもく会に参加している起業家の先輩から「絶対に好きなことや得意なことで勝負しないといけない。そうじゃないと続かない。」という、私ですら書籍や動画で何度も目にしている「そんなこと知ってるよ!」レベルのアドバイスを受けます。

それもそのはず、私はそもそも家事が嫌いで心の底では「丁寧な暮らしなんかクソくらえ!」と思っている人間なのに、片づけ関連のビジネスをしようとしていたからです。
「嫌い✕苦手」な領域で起業しようとしている人がいたら、止めるのは当然ですよね。恥ずかしながら、私は完全に問題の本質を見失っていました。

心の支えはHigh5

手あたり次第に色んなことをやっては、ことごとくうまく行かない(。•́ ₃ •̀。)
迷走街道まっしぐらな私が心折れずにやってこれたのはHigh5メンバーのお陰です。

High5はAmeliasという女性起業家支援のアクセラが実施している互助会で、5名でグループを組み、毎週1時間オンラインで集まり、お互いの事業の進捗をシェアするプログラムです。

私はこれを起業家に限定せず、自分が仲良くなりたいジーズOGとやってみたいなと思い、お一人ずつ口説いて5人の有志を集めました。

私のわがままなオファーを快諾してくれた、心優しいHigh5メンバーをご紹介します。
北から順に
札幌DEV02 星野さん(@meghosi)
東京DEV21 長友さん(@yoshienagatomo)
福岡DEV08 難波さん(@kayoccoli)
福岡DEV11 中村さん(@Naka_mu_jp)

ね?最強でしょう?

今年の1/20にスタートした、毎週金曜のHigh5は、

  • 全員揃わなくてもOK!

  • ドタキャン、ドタ参加、遅刻OK!

  • 進捗してなくても、やろうとして出来なかったことの報告でもOK!

  • 金曜まで待てない緊急事態が発生したら、即グループチャットで相談!

  • チャットでアドバイスorその時集まれるメンバーだけでGatherへGO!

みんな忙しい時は開催をスキップする時もありましが、ゆるゆると継続し、もうすぐ1年を迎えようとしています。

私が何の成果も進捗もないのに、めげずに前を向けるのは、High5メンバー全員が私よりも何倍も行動して、頑張っている姿を間近で見せてくれるから(๑و•̀ω•́)و✧

全員のことを尊敬しているし、誇らしいし、感謝しかないです。

圧倒的にGIVEが足りない

TAKERって最悪だな。
うん、TAKERにだけはなりたくない。
いや、絶対ならんぞ!
そう思っていたはずなのに、気づけば周りのGIVERから惜しみない支援を賜り、溢れるGIVEにどっぷり甘え、自分は何もGIVEしていない状態。

High5メンバーからのGIVEだけでなく、他にも沢山のGIVEを受けました。

  • 片づけコンサルの西崎さんを紹介してくださったリーさん(@LeeHoiLam23)

  • J-StarX女性起業家コースの入力フォームのブラッシュアップを手伝ってくださったMikiさん(@miki_hrdesign)

  • 始動Next Innovatorの提出資料をCanvaの共同編集で一緒にスライドを修正してくださった長友さんとその夫氏、畔上さん(@azegami_kenichi)

本当に本当にありがとうございました!!
ご支援頂いたのに結果を残せず、ごめんなさい(´•̥̥̥ω•̥̥̥`)

他にもイベントやミートアップにお誘い頂いたり、アクセラの情報流して頂いたり、みなさんからのGIVEのお陰で、知らなかったセカイをいっぱい見せて頂きました。感謝しかないです!ありがとうございました!!

一方、私からのGIVEは3月にあったWomen’s Power Campのチューターをしたくらい。。。
あとは思い出せない。いや、思い出せないんじゃなくて、やってないんだ。
あれ?ワタシ、、、紛れもないTAKERやん!(lll-ω-)

2024年は生まれ変わるぞ

チューターになれるほどコード書けないし、壁打ちで本質をつくような問いを立てる能力もない。
今のままでは、いつまでたってもコミュニティに貢献出来ない。
スキル不足を言い訳にしていたら、きっと1年後もTAKERのまま。
マズイ!それだけは何としても避けねば!
と言う訳で、宣言します!!

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まきねえは2024年!TAKERからGIVERに生まれ変わります!!
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実はGGA翌週のHigh5で長友さんが、ジーズ卒業生に壁打ちの壁があまり育っていないことを危惧している、と打ち明けてくれました。そしてXでその思いを呟き、みなさんからの反応を見て、壁育成ワークショップを開催してくださることになったのです。

真のGIVERは課題に気づいてしまったら、誰からも頼まれなくても、自然と身体が動いて行動しちゃうんですよね。本当に頭が下がります。

私もGIVERになると宣言したからには、そのワークショップに参加して、壁打ちスキルを磨いていきたいと思います٩(。•̀ω•́。)وエイエイオー!

ちょッ待てよ!
自分の不得意領域で事業構想するポンコツに壁打ちなんか頼めんわ!と思ったアナタ、おっしゃる通りです。
正直、私と壁打ちするくらいならGPT4と壁打ちした方がよっぽど的確で博識のある返しをくれるでしょう。

私もあえて壁とは名乗りません。『暖簾』から始めて徐々に『壁』を目指したいと思います。
ジーズ現役生には、誰かに壁打ちをお願いするほど考えがまとまってないし、資料も全然できてないって人が毎期一定数いますよね。
俗に言うWhy me迷子です。

僭越ながらそんな迷子さんたちの話を聴く受け皿になれればと思っています。どうぞお気軽にまきねえの暖簾をくぐってください。(直訳:DMしてね!@maki_neh)
暖簾に腕押しかもしれませんが、全力で傾聴します。

そして、自分も壁打ちの壁になりたいんだけど自信が無くて、、、というそこのアナタ!!
私と一緒に壁打ちチャレンジしてみませんか?
暖簾分けの準備はできています。(直訳:DMしてね!@maki_neh)

2024年から生まれ変わる!と言っていますが、2023年のTAKER負債を返済したい気持ちもあるので、このアドベントカレンダーをリリース後はいつでもご相談承ります!

最後に誤解がないようお伝えしておくと、決して自分の貢献意欲を満たすために、GIVEを押し売りしようってわけではありません。
まきねえと雑談してみようかなと思う方がいらっしゃったら、お気軽にDMください٩(ˊᗜˋ*)و”

余談ですが

先月、GGAの現地会場にお邪魔しました。
登壇された方々のプロダクトにかける熱い想いに感動したのはもちろんですが、リアルではお会いしたことない卒業生や現役生に声をかけてもらえたことも同じくらい感動しました!

私はSNS世代じゃないので、ジーズに入学するまでTwitterのアカウントも持ってなかったですし、一生つぶやかなくても生きていける!と思っていました。

そんな私が初めて現地参加したGGAでコミュニティに受け入れてもらえたのは、他ならぬTwitterのお陰です。

一度もいいねしてもらったことない人からも「まきねえ、Twitter見てます」って言ってもらえたくらい。

GGAの打ち上げはジーズコミュニティの素晴らしさを、改めて気づかせてくれ、もっとこのコミュニティに貢献したいと思えるにキッカケになりました。

今年1年リアルやX(Twitter)で関わってくださった、すべての人に心から感謝申し上げます。

ありがとうございました!!!

今年も残りわずかですが、まだまだやれることあると思うので、大みそかまで全力で駆け抜けます!

DALL·Eに描いてもらった師走のまきねえ


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