平安時代の民間鎮痛薬?キツネノマゴ
今、畑には、小さなピンクの花が目立つようになりました。
一つはイヌタデ
もう一つはウリクサ。青紫だけど茎がピンクで、遠目でピンクにも見えます。
そしてもう一つ、かわいいピンクの変わった名前の草、キツネノマゴ
キツネノマゴ(狐の孫)
キツネノマゴ科 キツネノマゴ属の一年草
学名 Justicia procumbens
属名、「Justicia 」はスコットランドの植物学者「ジャスティス(J. Justice)さん」の名前 から。
種小名の 「procumbens」は前立腺を意味し、茎が地面を這っている状態から「伏臥した, 這った, 倒伏形の」という意味で使われる
草丈 10cm〜40cm
開花時期 8月〜10月
分布 日本の本州・四国・九州、中国、朝鮮半島、インド、マレーシア、インドシナ半島
名前の由来は、マゴは花が小さくかわいいことから、キツネは、花穂の形が狐の尾に似ている事からつけられたと言われている。
そして、この愛らしい小さな草は、若い葉は、お浸しにして食べられ、古くから日本でも乾燥させて民間薬の生薬として使われていたらしい。
薬草としての歴史は古く、平安時代に植物と薬効について著された日本で最古の薬物辞典『本草和名(ほんぞうわみょう)』にも記載があるそうです。
薬草としてのキツネノマゴ(狐の孫)
生薬名 爵状(シャクジョウ)
使用部位 全草 開花の時期に全草を乾燥させたものを使用
利用法
鎮静、鎮痛、解熱、鎮咳、腰痛
神経痛、リウマチ、腰痛、かぜ熱などに薬効があり、リウマチにはすりつぶして患部にはったり、解熱には煎じて飲んだり、腰痛には煮汁を入浴剤にして使用されていたそうです。
清の時代には目薬としても利用されていたとか。
しかし、現在では薬草としてはあまり利用されていないそうです。
でも、かわいいので畑では癒しの存在。
まさか、こんな潜在能力があるとは思いませんでした。
植物のステキさにまた、畑が楽しくなりました。
自然の恵みに
感謝♾合掌
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