見出し画像

Happiya 1st Solo Album “Rondo to Dreams“ の楽曲を語る ②閃光、闇を切り裂いて

皆様お世話になっております、はぴやです。

前回はAwakening Starについてたっぷりあとがきを書きました。読んで下さった方、本当にありがとうございます!!

前回の記事はこちら↓


こんな駄文を書くのは野暮かな?とか思ったりもしますが、こういうのを読めるのはありがたいという声も頂いたりするので、今回も1曲ずつ丁寧に書こう!と思います。

そんなわけで2曲目は、”閃光、闇を切り裂いて“

1.はぴやが1番書かなさそうな曲

私は「ロック」というジャンルをあまり通って来ておりません。私の音楽は大体がフュージョンとかジャズ、渋谷系のポップス、アニソン、R&Bなどで構成されております。たしかに教養としてビートルズやtoto、日本のロックシーンを牽引したバンドの楽曲などは聴いて来ましたが、好きで聴いたバンドはほとんど無かったので、ロックな音楽性が身体に染み付いておらず、ロックな楽曲を滅多に書かないのです。

楽曲制作期間中、よく今作に参加して下さった方と夜な夜な喋っていたのですが、その際に「ギタリストの曲とは」という話になりまして、「おれもギタリストっぽい曲書いてみるか!」と思ったのがこの楽曲を書くきっかけでした。

まずはギターのリフから始まり、なるべくコード進行はシンプルで、そしてギターがおいしいところを持っていくようにな楽曲制作を心がけて作りました。その結果、はぴや史上最高にBPMが速く、あまり書かなさそうな楽曲のドラフトが完成してしまいました。

しかし、そうは言っても自分らしさというのは隠しきれないもので、それが自分のアルバムとして出るのであればなおさらでした。はぴやは実は和風楽曲というのがかなり好きで、ロックを書き始めると大体和風アレンジに持ち込むことが多いです。今回ももれなくその流れになり(笑)(ちゃんと和ロックにした理由はあります)、しかもコード進行も凝らないように!と言いつつ溢れ出るコードの複雑さを抑えることが出来ない場面が結構ありました。

そうして最初のコンセプトから若干離れつつ、でもギターロックの要素を結構押し出せた和ロックが完成したのでした。


2.夢芽さんのボーカル

Awakeningのあとがきを書いた時にも申しましたが、ボーカルをお願いするにあたって、テーマを持ってお誘いさせて頂いております。

夢芽さんは「歌の力強さ」「想い」「相手に言葉を伝える力」

今回、御三方には2曲ずつお願いしているのですが、1曲はこのアルバムのために曲を書いておりますが、もう1曲はその方に合うような、参加して頂いたボーカリスト様のために書いております。

この楽曲は、夢芽さんのために書きました。

Rondo to Dreamsを歌って頂くのは夢芽さんで確定だったわけですが、もう一曲は本当に「どんな曲だったら夢芽さんの良さ、持ち味を最大限まで引き出せるんだろう」と思いながら書いておりました。

そんなわけで何曲も書いてはボツに、書いてはボツにしてしまい、マジでどうしよ〜〜と思っていた時にこの楽曲のリフを思いつき、「これだ!」となり大枠を完成させ、メロディラインをこう歌えば美味しくなるかな?と思いながら書きました。

最終的に和ロックにしたのは、夢芽さんが和ロックとか歌ったら絶対かっこいいじゃん!と思ったからという単純な理由です。夢芽さんは着物も甚平も似合うと思います。

一体何の話をしているんですかね。

3.桜木さんの歌詞が上手すぎる

そして歌詞は桜木うみさんにお願いしました。

彼女が書く歌詞は、MOタクコンピ3の時に描かれていた「Brilliant Tale Continues」の時に初めて聴きまして、あの曲が本当にカッコいい歌詞で、自分の楽曲でも是非歌詞書いて欲しい!!と思い今回お願いしました。

割と雑に振っちゃったのですが、出来上がった歌詞を見た時に「なんだこの歌詞は?!」と驚愕したのを今でも覚えています。

まさか自分の楽曲にこんな素晴らしい歌詞が載ると思っていなかったからです。その語彙力、話の流れはどうやったら出せるの?!ってめちゃくちゃびっくりしました。

詳しくはCDに歌詞カードが入っておりますので、それを見ながら聴いてみて、彼女の世界を体感してください。本当にすごいので。

桜木さんにお願いして本当に良かった…

そんな桜木さんからコメントを頂きました!!

作詞担当の桜木うみです。勢いのある『和ロック』曲に『激情』というテーマをいただき、書かせていただきました。
アルバムのテーマである『夢』を掴むための衝動を一閃の光にして、未来に繋げてやるぞ!という様を描いています。
曲を聴かれた方の心に何か突き動かされるようなものが湧き上がってくれれば幸いです。
(和風だけど英語がたくさん散りばめられていたら面白いのでは?という実験も、こっそりさせていただきました!)

4.歌唱オーダーについて

私はボーカルの方に歌をお願いする際、オーダーシートを書いています。テキトーに書いている時もあるのですが、細かく書く時は結構細かく書いてしまってます。そしておそらくこの楽曲が1番子細に書いたかなと記憶しています。

今回1点変わったオーダーをしておりまして「男の子になったつもりで歌って下さい」とお伝えしておりました。

男の子っぽくっていうのは、いわゆる「男役を演じる」という意味で、男の子っぽいかっこよさを演じられれば、桜木さんのカッコいい歌詞が際立つのはもちろんのことですが、とあるセッションでご一緒した際に夢芽さんの歌を近くで聴いた時に、美しさや可憐さ、女の子が持つ可愛さを感じたと同時に、歌っている時のかっこよさもとても感じておりました。

あの時感じたかっこよさを、作品にして残したい!とすごく思ったし、それを最大限まで引き出そう!と思ってメロディラインもかっこよく仕上げました。

返って来た歌もすごくいい感じのものが返って来まして、本当に良かったです。この楽曲を歌うにあたって色々難しい部分もあったかと思うのですが、バッチリ自分のものにされていて、自分としても100点に近い歌が返って来て、嬉しかったです。


余談ですが、今回曲を作ってる段階で浮かんだ絵が、少女歌劇レヴュースタァライトに出てくる「巴珠緒」ちゃんでした。1サビの最初のフレーズとか正にこの絵なんですよね。

画像1

5.楽曲の仕上げ

アレンジに関して、初稿から大きく変わったのは1サビ終わりのキメです。

ここのキメは、最初はシンプルなコードを使っていたのですが、「もっと何のコード使ってるかわからないようにしてみてはどうだろう?」とアドバイスを受けまして、すごいインパクトのある和音になりました。


当てられるものなら当ててみな!!!


この楽曲のギターはなっさんにお願いしました。

なっさんとはここ1年ほど自分のものも含め数々の楽曲でご一緒させて頂いておりまして、そんな彼もこの楽曲でフィーチャーしようと思い、楽曲の随所でギターが美味しいところを持っていくような構成にしました。

のっけからギターのリフで始めるところはめちゃくちゃ太い音で弾いて頂き、2サビが終わってインターのところからもうたくさん暴れてもらい、そのままギターソロ突入をかましたり、最後もギターソロで締めて頂きました。

今までたくさん無理難題をこなしてもらったなっさんですが、この楽曲は特に阿吽の呼吸と言いますか、今まで一緒にやってきた結晶が詰まっていると思ってます。


なっさんこれからもよろしくね!!


あと、ボーカルなんですが、最初に聴くと「本当に男の子の声が入っている?!」となった方もいるかもしれません。

実は今回、夢芽さんの歌には「ボコーダー」をかけております。

元々1オクターブ下で重ねたらすごく良さそうかな?と思っていたのですが、ただ音程を下げるだけではあまり良いものにならず。そこで遊びでiZotopeのVocal Synthをかけたのですが、それがめちゃくちゃドンピシャでかっこよく!!そのまま採用しました。「男の子になったつもりで!」とオーダーしたのが功を奏したのか、ボコーダー挿した夢芽さんの声を単体で聴くと、めちゃくちゃカッコいいです。惚れる女の子が続出すると思います(?)。


6.この楽曲の聴きどころ

正直全部聴きどころなんですが…

イントロ。カッコいいギターリフから始まり、リズムがインしたタイミングで色んな楽器が入ってきます。ここですごく良いな〜〜と思っているのが、和楽器+ギター+シンセリードの組み合わせが死ぬほど合う事に気付いたところです。疾走感が溢れ出てカッコいいスタートを切っています。

Bメロ。ここは特に歌詞を聴かせるポイントの一つです。一気にリズム隊が止まってボーカルにピンスポットが当たるようなアレンジにしたのですが、夢芽さんの力強いボーカルがキラッと輝いていて、いい仕掛けだなと思っています。

インターからギターソロにかけては、ギターを全面に押し立ててます。なっさんのタッピングがすごく正確で良いです。その後のギターソロも速弾きをやりつつフレーズが歌っていて良いです。

Dメロ。夢芽さんの伸びやかな歌が聴けます。ここの歌詞がしっかり入ってくるのが個人的に胸にグッときます。この辺りは特に夢芽さんの歌詞を相手に伝える力が伝わってきます。

ラスサビからエンディング。ラスサビからエンディングのギターソロは、歌からギターへのパスがちゃんと出来ているなと感じます。最後のギターソロも速いフレーズの応酬ではなく、泣きのギターソロになっているのがこの楽曲に合っていてとってもカッコいいです。最後のソロは私のデモでソロは入れておらず、なっさんに考えて頂きました。


ほんと全てが良いのですが、この辺りとさせて頂きます。皆様にも是非「ここが好きだった」等教えて頂きたいです!!


楽曲あとがき②、いかがでしたでしょうか。考えなしに書くととんでもない長さになってしまっておりますが、最後まで読んで頂いてありがとうございます!!


【宣伝タイム】

そんなかっこいい楽曲「閃光、闇を切り裂いて」が収録されているアルバム“Rondo to Dreams”は現在Boothで販売中です!何卒よろしくお願い致します!!


そんなわけで次回は③、Cinderella‘s Smileについて語ります。次回もお楽しみに!




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?