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Vol.3 ハプラス湘南鍼灸Roomが生まれるまで~独立編~

前回の記事では、おっかなびっくり千葉から神奈川へやって来た野溝さんの鍼灸師としての修業時代をお届けしました。今回は独立編です。

1.「外国でやりたい」~家族を連れて日本を離れる~


修業は4年目を迎えていました。結婚し子どもにも恵まれたころ、師匠から独立開業を示唆されます。野溝さんは考えます。「果たして自分の人生これでいいのか?」と。年齢は30歳。「海外に行こう」と思い立ちます。
ワーキングホリデーにもギリギリ参加できる年齢でした。家族も一緒に行くことが出来るカナダを渡航先に選び、家族全員で日本を出発しました。
(記事トップの画像は野溝一家が初めて暮らしたカナダWest Vancouverの最近の風景です<のみぞ談>)
「今なら行ける。」もう日本には帰らなくてもいいと、日本を後にした野溝さん、日本にいたままでは経験できない時間をカナダで過ごしましたが、お子さんの保育園入園に合わせて、奥様とお子さんは先に帰国、野溝さんも続いて半年後に帰国することになります。制度が変わりカナダで就労ビザを取ることが難しくなったのです。

2.帰国、そして始まった湘南での暮らしと仕事


カナダから帰って来た先は、神奈川県の藤沢市のアパートでした。じつは結婚を機に、神奈川県藤沢市にアパートを借り、野溝さんは、ついに神奈川に足を踏み入れていたのです。
20代の頃は足を踏み入れるのもおそるおそるだったシャレた土地、神奈川県。東京町田から奥様とのドライブで町田街道を走っていると気づけば神奈川県の藤沢市でした。「まだ海も見えないような場所でしたが、『なんかいいところだねぇ』『いつか住めたら住みたいね』と奥さんと二人で話していました。印象に残る地域だったのです。」
カナダに渡る前、鍼灸院の師匠から「アパートだけは絶対に押さえておけ」と強く勧められたため、訝しげに感じながらも藤沢のアパートを解約しなかったことが功を奏し、カナダからの帰国後は、ご自宅で鍼灸治療を始めます。ハプラス湘南鍼灸Roomの前身です。
週の数日は大和市の師匠のもとで働き、数日は師匠の息子さんが開業した東京青山の鍼灸院を手伝っていたので、ご自宅での開業は週に1日でした。「自分にとっての原風景は千葉の南房総。いずれは海に近い町に落ち着きたいとずっと思っていました。」藤沢で・湘南での野溝さんの人生が改めてスタートしました。

3.独立~ハプラス鍼灸院開業


大和市の師匠の息子さんが開業していた鍼灸院を手伝い始めた野溝さん。ここで、現在のハプラス鍼灸院のパートナー広田順子さんと出会います。
事務手続きや事務仕事、段取りなどをテキパキとこなす広田さん。野溝さんご自身も、師匠の息子さんの鍼灸院にいらっしゃる患者さんにも喜ばれることが多くなっていた頃でした。
師匠にも、息子さんにも、修業の恩返しも出来たかな、と、いよいよご自身の独立開業の準備に入ります。その頃、広田さんも新しい道を探し、鍼灸院を退職したころ。「僕は目の前の患者さんお一人の気持ちに寄り添い、必要なことをケアすることを得意としています。広田さんのテキパキとした仕事振りは、パートナーとして力を合わせると患者さんにとって良い診療ができるのでは、と思ったのです。」広田さんは英語を話すことができることもあり、外国人の患者さんのケアもできる。
こうして、ハプラス鍼灸院は神奈川県横浜市に開業しました。2010年のことです。
野溝さんご自身は、横浜でのハプラス鍼灸院と並行して、ご自宅での診療も続け、現在にいたります。これが、ハプラス湘南鍼灸Roomです。
「辻堂や湘南は、千葉から出てきて、自分達が『落ち着きたい』と思えた町です。自分で選んで、ここで生きている。だから根差したいと思うのです。」
(ハプラス湘南鍼灸Roomが生まれるまでー完ー)

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いよいよ2022年の足音もハッキリと聞こえて来る時期となりました。
ハプラス湘南鍼灸Roomは、2022年も、患者様の明日を一緒に創り上げるパートナーの一人でありたいと想っています。

【院長のみぞ 湘南二十四節気:冬至編】

~今回から、院長野溝さん監修文責の二十四節気コラムをお届けします。初回は本日、12月22日の「冬至」です。~

【冬至】
前節の「大雪(だいせつ)」は平地でも雪が降り暖地でも初氷という冬一色。
そんな真冬の時期(陰の極み)から春の陽気が地の奥底に一つだけ命が芽吹く、それが「冬至」です。
「一陽来復」という言葉は「冬至」を意味する言葉で、
いつまでも暗いことは続かない、いよいよ運気が上がり前へ進もうという意味があると言われています。
この時期は地面(陰)に埋まった根のあるものを食べるとよく、かつては
「運盛り」と言って「ん」がつくものを食べると良いという習俗があったと聞きます。
大根、蓮根、人参などや日持ちのする南京(カボチャ)など、免疫機能の維持を担うβカロチンやビタミンCを豊富に含んだものが多いのは先人の経験的なものだったのでしょうか?(のみぞ)

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