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 地元の駅前再開発につて提言!

地元加古川市の大規模再開発計画について

駅前の再開発計画の概要と完成イメージ

 noteクリエイターの花やんです。地元地域発信マガジン」の2回目は、私の地元に関連した記事です。私の地元、関西兵庫県加古川市を魅力ある街にするために情報を発信するマガジンです。

今回は、地元加古川市の将来を左右する大規模再開発についての記事です。

早速ですが、私の地元で再開発が行われることになりました。とはいってもまだ先の話です。発表されたのは先月上旬でした。

今回再開発されるのは、以下の駅前の3ビルです。

・カルピ21ビル(ヤマトヤシキ・専門店街)
・サンライズ加古川
・駐車場ビル

 カルピ21ビルに関しては、低層階は商業ゾーン、中高層階はマンションになる予定です。また、現状市役所に隣接する市民会館ホールを移転させる予定があります。大ホール(1,000席)と小ホール(500~600席)になる予定です。

 サンライズ加古川は高層ビル(40m〜60m⁉)にして、オフィスとして、企業・医療・学習塾を誘致する予定です。

駅駐車ビルは民間活用を検討する予定です。なのでまだ未定です。

完成イメージ図(仮)からは、マンション部分は超高層(60m〜100m以上⁉)となりそうです。

加古川駅前再開発完成イメージ図 神戸新聞オンラインから引用

まだ発表されたばかりで、詳細は決まっていません。今後、関係者・JR西日本・学識者との検討会で提示され、意見を聞く予定です。

開発に至った背景と期待される効果

この開発に至ったのは、以下の3点だそうです。

  • 建物の老朽化

  • 駅前のポテンシャルを生かせていない

  • 近隣都市にぎわいを奪われている

 確かに、一市民として見ても「新快速(関東における特別快速相当)」が止まる駅にしては、にぎわいが今一つです。市民の流れを見ても、滞在して楽しんでいる人がそこまで多くないです。

また、西側に大規模リニューアルした「加古川ニッケパークタウン(以下ニッケ)」があり、そこに人が流れている現状です。

また、ニッケとの連携もうまくいっていないと思います。新快速が止まる駅として、殺風景となってきているのが現状です。

 それを打開するために、今回駅南3ビル建て替え再開発を決めたんだと思います。私は大賛成です。以前から私も複合施設に作り替えたらより良い駅前になるのではと思っていましたが、なかなか再開発の声は聞こえず、どんどん魅力が低下してきています。

私の加古川市は人口が25万人強で、地域の中核都市として機能しています。ただ、最近は近隣都市への人口流出により減少が始まっています。その中心的存在の加古川駅周辺が現状のままでは、より人口減少に拍車がかかる恐れがあります。

加古川駅前再開発計画の課題と提言

全国各地で行われている再開発計画

 そんな中で、再開発が具体的に進むことはとても良いことだと思います。しかし、この計画について個人的に、今のままではダメでないだろうかともっています。

 まず、この手の再開発は全国各地の駅前で実施されていると思います。私の兵庫県でも、県内第二都市姫路や子育ての街で有名な明石市などでも実施されています。

 また、県庁所在地である大都市神戸では、加古川をはるかにしのぐ超大規模再開発が進んでいます。三宮を中心にベイエリアまでの地域を再開発する予定です。

 これらの再開発は、少子高齢化や過疎化によって地方の人口減少が加速していることを止めるために行われています。私自身、再開発についての考えを以下の記事で書いているので、ご参照ください。

 こちらの記事は、東京一極集中の打破について私なりの考えを記事しています。その中で私は以下のことが大切だとお話をしました。

その地域の魅力や特徴を生かし、地元の住民・民間企業が中心となって開発することが大切です。行政は後方支援に徹するのがいいと思います。

開発では、これからの時代を担う若者世代(Z世代・α世代)が中心となって進めていくのが良いと思います。これからを担う世代の価値観と最先端技術を取り入れた開発を行うことが大切です。

東京一極集中問題と多極集中社会より

上記の引用内容を踏まえて、今回の発表内容を見ると、以下の課題が見えてきます。

  • 加古川独自の内容が見られない

  • 民間主体でない

  • 若者世代が開発に関わっていない。

加古川独自の内容が見られない

 再開発の概要を見ても、近隣都市などの再開発の真似をしています。いい意味で加古川らしい部分が全くありません。市民会館移転やマンションなど、ありふれた感じが見受けられます。

 また、商業施設部分も新鮮味やらしさが見受けられません。わざわざ加古川に近隣都市から行きたいと思わせるワクワク感がありません。これでは差別化できず、ただの駅前の箱物として終わってしまいます。

民間主体でない

 行政主体だと、経営的に赤字になる可能性がり、箱物まっしぐらになります。これでは、魅力ある再開発はできないと言っていいでしょう。現在、再開発予定ビルは、加古川市の第三セクターの会社が所有しています。

 行政が主体となる再開発事業で、うまくいくことはほとんどありません。これは、兵庫の東隣の大阪府・大阪市の過去を見れば分かります

若者世代が開発に関わっていない

 これは、一番重要だと思っています。再開発事業とは、建てることが目的となってはいけません。建てた後長期的な視点で、その街の中心的な役割を担うことが求められます。

 そのため、これからの時代の中心となる若者世代が、開発の中心に関わることが極めて重要です。そこが今回の発表からまったく見えてきませんでした。行政だけで決めた内容となっており、若者のためになっていません。

再開発の課題と疑問点

 これ以外にも課題はまだあると思います。これらの課題を一つ一つクリアしていかないと、「何のための駅前再開発なのか」と言われ続けます。事業費も200億円かかると言われています。それに見合う事業となるのか疑問を感じます。

 再開発においては、近隣都市にない「唯一無二の存在」と言える再開発を行うことが重要です。加古川にしかないオリジナルを再開発に盛り込むべきです。加古川に行かないと体験できないものを展開することができるかです。


 これを行うためには、上記の課題でも触れましたが、若者が中心となって民間主体の開発を行うことです。行政は後方支援を行うのが重要です。

加古川の若者自由な発想を盛り込んで、未来志向の駅前とすることが大切です。完成イメージ図(仮)を見ると、行政が作った感じがとても強く見えます。

最後に

 全国各地で行われている再開発においても、中長期的な視点で行われることが大切です。今回お話してきた加古川駅前再開発も同様です。再開発に際しては、そこでしか体験できないオンリーワンを提供できるかが求められます。

ありきたりな再開発ではなく、地域に根差しつつ都市の魅力向上と発展につながらなければなりません。これができなければ何の意味もありません。

駄文ながら、今回地元である兵庫県加古川市がより良い方向に向かうように提言させていただきました。

最後までご覧いただきありがとうございました。この記事への『スキ』と私への『フォロー』をよろしくお願いします。また次回お会いしましょう。noteクリエイターの花やんでした。


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