言葉が示すもの

言葉のイメージのお話です。

言葉それぞれのイメージは、大きくは、ポジティブとネガティブに分かれるのだと思います。

先日とある本を読んでいて思ったのが、
「リベンジ」という言葉。

個人的にはネガティブなイメージを持っていた言葉ですが、
よく考えてみると、
次に何かを成し遂げるための原動力となる言葉でもあり、
ポジティブ寄りなのかもしれない、と。

ネガティブなイメージを持っていた理由は、
自分を追い込み、そして相手を打ち負かすようなイメージが強かったから。

自分を追い込んでいると、それ自体が楽しくなくなってきます。
最初は先にある何かを達成したくてやっていたことも、自分に負けないことが目的になってしまって、手段の目的化が生じます。

また、相手を打ち負かそうとすると、常にいい気分でいることは難しいと思います。
たとえ意識の中だけとはいえ、相手を下げて自分の立場を確認することを行っていると、本当の自信は持てなくなっていきます。

リベンジという言葉にはそんなイメージが強くあったのですが、
ふと視点を変えてみたことで、
「前回よりも次回は成長する」という意味付けをしてくれる、
エンジンとなる言葉でもあることが分かりました。

言葉から感じ取るイメージは人それぞれ違います。
日常生活の中で、脳内で使っている言葉も人それぞれ。
それは思考のクセのようなもので、各々の価値観につながります。

価値観としてしっかり確立され、
自分の中に自信が保たれていれば問題はないけれど、
言葉の解釈のクセによってそれが揺らぐことがあるなら、
時に視点を変えてみることも必要だと思います。

視点を変え、違う見方を知ること。
自分の考え方一つでいかに世界を狭いものにしていたかを知ること、とても大切です。

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