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週刊「ガールズケイリン分析」by半笑い(2024/2/8号・#11)

割引あり

①先週の結果分析(2/2~2/8決勝の開催が対象)

小倉(1/31~2/2ナイター)

【展望再掲】1周400m/見なし直線56.9m
競走得点は小林優香・野本怜菜・高尾貴美歌・杉浦菜留・高橋朋恵の順。小林が絶対女王だった時期のデキには少し足りないならば、立ち回りのクレバーさで野本の大逆転まであって良いのではないか。そして組み立ての上手さに脚のデキも追い付いて充実期に入っているのが高尾で、2着信頼からアタマ逆転まで期待できる域になっている。杉浦がまだ不調、高橋も特に好調ではないだけに、ここは「3強」が抜けている見立てになる。前場所優出の中村美那あたりもそこそこ人気するならば、直線長いコースでは清水彩那の方が狙いも立つし妙味も大きくなるのではないか。
【結果分析】開催レベル:B+
共に連勝で優出の小林優香・野本怜菜。決勝では野本が清水の逃げの番手から、前を追い掛けるよりも後ろに脚を余させるような仕掛けを見せ、最終バックではなんと清水から4馬身ほど後ろの位置に。その時点で野本後ろに高尾貴美歌、そして後方から捲り発進の小林優香・杉浦菜留という並び。野本は先に仕掛けて小林に楽なルートを通らせるより、ここで合わせて発進して小林に外を回させるという作戦で、実際上手く行きそうだったのだが、最後の最後にはしっかり差されてしまった。結果論から言えば、もう少し早く動いて高尾が小林を少し外に張ってくれるのに期待したうえでラスト踏み合った方が優勝の可能性は僅かに高かったかもしれない。完全優勝の小林はもちろん、この展開で僅差2着に粘った野本も強いし、3着争いの杉浦・高尾も立派で、力通りの開催だったとは言えるが、ただ杉浦は予選5・2着、高尾は予選4・3着で、この辺りはまだ復調途上ではありそう。野本は予選初日も、超スローでS取った佐藤友香の後ろで極限まで仕掛けを遅らせて、自分の後ろが渋滞しているのを尻目に自分だけアタマまで届く遅い捲り。この展開のせいで佐藤が2着に残って、野本の後ろの枝光が3着流れ込みという大荒れ決着が発生した。高尾は初手の位置取り悪く、かつ最終バックで前の枝光と外を捲って来た杉浦が共に微妙な脚力で並走が続きながら前と離れて行くという最悪の展開で、結局自身が大きく外を回したせいもあり、まだ酌量の余地はあったが、実は決勝で3着する杉浦の方がかなり状態は悪く見えた。その杉浦は予選2日目で上手く小林に飛び付き2着、決勝では初手から小林追走で3着と徐々に修正できて来た感もある。結局ここの微妙な比較よりも、野本がいると前残り(カマシ逃げでもS取りでも)が残りやすい、ということを押さえておくべきかもしれない。高橋朋恵や中村美那は優出を逃し、清水彩那が決勝進出、伏兵陣の扱いはほぼ展望通りとなった。

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