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「部屋と冷凍餃子と夫」の話 byとけいまわり

今日からしばらく、子ども達が帰ってくるまで夫と2人なんですよ。
まあ、別々の部屋でお互い仕事しているのでそこは今までとあまり変わらないのですが、「おっと、昼ご飯が2人きりだな・・・」と思い、「子ども達がこの家からいなくなったら、毎日こうなるのだ・・・」としみじみしながら12時まで仕事してたんですよね。
「う~・・・ん、自分1人なら冷凍パスタをチンで終われるのにな・・・」とか、「うう・・・定年退職後、毎日微妙に昼ご飯めんどくさいじゃないか・・・」とか思いながら1階に降りたら、夫が先に台所にいて
「これ、焼く?」って冷凍餃子持ってたんですよ。
「うわ~い、焼く焼く~!」って喜んだけど、ふと、(ん?結局焼くのは私か?)とか思ってたら、夫がジュウジュウ焼き始めて。
おお~い、そういうところやぞ!そういうところ、凄くいいぞ!ってニヤニヤしながら冷蔵庫の今日中に食べないと死ぬやつを片っ端から取り出してチンする。ニラは死んでた。

昼ご飯を一緒に食べながら、テレビに適当に突っ込みを入れ、「おいしそうやな」「せやな」「へえ・・・」とか、普通の会話をした。
あ、別に特に意識するほどでもなかったな・・・良きかな。
最後の餃子を食べてたら、夫が食器を流しに持って行ってザバザバし始めた。
(食器を水につけて、「水につけといたで(ドヤ)」って顔するかな)って思ったら、山盛りの食器置き場から食器を戸棚に直し、食器を洗い始めた。
凄く良いぞ、これは、幸先いいぞ・・・!
もしかしたら、夫もツイッタとかで色々夫婦間のあれやこれやを見聞きしてるのかもしれないな・・・ククク・・・!
(良きかな良きかな・・・)とうなずきながら、床ふき濡れシートを足の下に敷いて、スケーターのように滑りながら拭いた。
まだ夫が食器を洗ってたので、普段やってない所を拭いたり、何となくめんどくさくてやってなかった電話予約をしたりした。

結婚するときに「僕、誰とでもそれなりに暮らしていけると思う」とか言ってて、(っつか~~!そういうのは嘘でも「僕には君しかいないアイラブユー!」とかやれよ~~!!!)とか思ったけど、なるほど、確かにこれは誰とでもそれなりに暮らしていけるな・・・
いいぞ!誰とでもそれなりに暮らしていける力!そういう一連の力については、名刺に箇条書きで印刷しておいて!私、若い頃よくわかってなかったから!


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