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何でもないようなことが子育てだったと思う」の話 byとけいまわり

私、土曜日に仕事をしているので、その間は夫が子どもたちを見ているんですよ。それで「ただいまー!」って家に帰ったら、末っ子がテレビと本棚の間に挟まって後ろを向いている。

「末っ子ちゃんどしたん」と聞いたら
「うん、泣いてるねん」と次女が言う。
「よしよし、こっちおいで」と末っ子の方に近づいても、ちょっとこっちをみてすぐにプイっと向こうをむいてしまう。
「早く…早くおいで…お母さんいまならココ空いてますよ」…って、オードリーのパクリをすると、末っ子がくるりと振り返ってジリジリとこちらに向かう。

「大丈夫、怖くない…おびえていただけなんだよね…」
とりあえずなんで泣いてたのかは聞かずに抱っこをした。
そのまましばらくゆさゆさ抱っこしていたら、末っ子が寝るというので二階に上がった。

二階に上がって末っ子と一緒に布団をかぶって、くすぐったりヒソヒソ話をしたりするとだんだん末っ子の目がとろりとして寝そうになる。
そこに「来たよーーーー!!!!!」と姉ズが上がってくる。
(シーーー!!!!!!!末っ子ちゃん今寝そう!!!!)と静かにしろってジェスチャーをすると、長女が変なテンションになっている。
「あひゃひゃひゃひゃwwww静かにね?静かにwwwwうふふふふふお母さん、一緒に寝ようね!」と、私の左側に滑り込んでくる。

右側が寝そうな末っ子で、左側がテンション高い長女。
次女が一人離れてしまったのでちらりとそちらを見ると私と目が合った。次女がコクリと頷いて(後で隣にきてね)とヒソヒソと小さい声で言ってくる。

やがて末っ子が寝たので、長女、私、次女の順に並ぶ。
二人が私にしがみついて「ひー暖かいねえー」と暖をとる。私はあれやこれやを着込んでいるので、歩くこたつ布団みたいになってるのでホカホカになっている。

次女が私の手を自分の頭に触らせて、「よーしよしよし、次女ちゃんえらいねー」って言いながら、私の手を使って自分の頭をなでさせる。よしよしよしと次女の頭をなでる。長女は漫画を読みながら、次になでられるのを待っている。

仕事ばっかりしている私。
私の空いた少ない時間で親子のスキンシップをしてくる子どもたち。
後で振り返ったら、「どうして私はあんな仕事ばかりな毎日を…」と後悔するかもしれない。
でも、今、ちょっと仕事が踏ん張りどころなんだよな…ってそれ毎年言ってるな…

焦燥感と柔らかさと温かさとたくさんの納期前の業務と色々混ざり合って、今日も子どもたちと同じ布団で寝る。
今日も、まあ、いつもの土曜日の夜。
おやすみなさい。

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