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「先生、この問題集解けない問題ばっかりなんですけど浮気してもいいですか」と、部屋と私と汚い床の話 byとけいまわり

数学が苦手な学生さんが、「この問題集解けない問題ばっかり載ってるんです。別のやつに浮気していいですか」と相談に来る。「うんうん、自分に合うやつに出会えるまで、問題集は色々浮気するといいよ。合う、合わないがあるから」「でも!」と学生さんは困り顔で焦って言う。「先輩がこの問題集じゃないと合格できないって言うんです…!!」

「まずは君が落ち着け」とかペットボトル胸ドンをしたい所だけど、思いあたる〜私、片付けとか、怒らない育児とか苦手過ぎるから、思いあたる〜〜〜!モデルルームか!みたいな部屋とか、ピタゴラスイッチとかにたまに出てくるめっちゃ綺麗な家を見て「きゃああああー!」って悲鳴あげる。落ち着け!ピタゴラスイッチにたまに出てくる家はフィクションだ。

「それに比べて家の部屋は」のとき、比べているのはスーパー綺麗なサイヤ人部屋だ。ピラミッドの頂点みたいな部屋と自分を比べて動揺するのだ。苦手意識がある場合、まず比べてしまうのは業界のトップだ。トーシロが、伊達公子みたいなサーブが打てないとか悩むのだ。テニスの練習を重ねれば、そりゃできんわってすぐわかるのに。

勉強が苦手だと、難しい問題全部解かなきゃ!って焦る。片付けが苦手だと、床は「405までオールクリア!」じゃないといけない・・・と、焦る。目の前のティッシュを一つゴミ箱に入れるだけでいいのだ。簡単そうな問題をしっかり解く練習をしたほうが効率いいし気分もいい。

部屋はぬるめの燗がいい、押し入れはあぶったイカでいい。そこそこでいいのだ。苦手なやつは。

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