アフリカチビネズミ飼育記-突然死
残念ながらエコーとデルタが、今日の夕方死んでいました。
昨日までは元気な姿を確認していて、餌とお水も変えた矢先。先にデルタがケージの隅に倒れていて、デルタの手だけに血がついていたので悪い予感がしてシェルターを持ち上げたところ、エコーも硬くなっていました。
不可解な死
エコーは、顔の側面に穴が空いて食べられていました。デルタはそんなに硬くなかったので、先にエコーが死んでその後デルタが事尽きたのでしょう。
大切に飼っていたのに、こんなふうに終わるんだ。いきなり最後が来るんだ、というのが率直な感想です。
同じコロニーから購入したオスで、仲が良かっただけに驚きました。エコーにいたってはとても個性のあるアフチビで、賢く、運動神経も抜群で、100円ショップで購入したブリキの観覧車を毎晩器用に回して遊んでいたものです。この子は芸を教えれば仕込めるのでは?と淡い期待も寄せていました。
でも、2匹同時というのはどうしてだろう…
エコーが死んだ後、デルタを食べた時に骨を喉に詰まらせた…とか。
あとは喧嘩して少しの時間差で相打ちになったとか。
プリミティブな生き物
現在、エコーとデルタが死んでるのを気づいてから2時間ほど経ちました。ネズミというのは今まで飼ってきた動物に比べてプリミティブ(原始的)な生き物だな、と感じます。
動物が好きで、小鳥、フェレット、うさぎ、ハリネズミ、猫などを飼ってきましたが、(ほとんど多頭飼いじゃなかったこともありますが)なかなか死んだ仲間を食べるということはしてこなかったので、今回のことはとてもショッキングでした。
ふわふわの見た目に反して、行動は魚に近い気がします。熱帯魚も長く飼いましたが、それこそ魚の世界は「今日の友は明日の餌」なので、群れの一部でも弱った姿を見せれば元気な魚たちの栄養にされます。多数で生きる動物たちなりの、それが1匹でも多く生き残る術なのかと思います。
頭ではわかるのですが、亡骸を見るととても悲しい気持ちになります。猫や犬は自分の子供に愛着を持って、里親に出された子供を探すということをしたり、またずっと一緒に暮らしてきた仲間がある日突然いなくなると探す素振りを見せたりします。なんとなく、人間に近い家族の概念のようなものを持っているように見えます。でも今回の(経緯はわからないのですが)共食いを見ると、やはりネズミは犬や猫と違う道理で生きていることを突き付けられます。
小さい動物は脳も小さいからなのでしょうか。こういったよりプリミティブな習性を理解しながら飼育するのも飼い主の課題なのかもしれません。メスも準備したので、繁殖するのであればなおさらです。
アフチビの埋葬
今日は大雨なので、この2匹の亡骸は土に埋められそうにありません。私たちは海の近くに住んでいるため、後で海に流そうと思います。
アフリカチビネズミのお葬式というのは、みなさんどうしているのか不思議です。気持ち的には火葬してあげたいのですが、5gの亡骸を持ち込まれてもペット葬儀の業者もびっくりするでしょう。おそらくベランダのプランター葬や、公園に埋めるといったことをしているのでしょうか。
そういえば、以前体長50cmほどあったナイフフィッシュという古代魚の遺体を、一軒家でプランター葬にしたことがあります。5年ぐらいたてば骨だけになり標本のようなものが得られるのかなと思い、埋めてから5年経って掘り起こしましたが、不思議なことに骨ひとつ出てきませんでした。どんなに探してもです。
当時住んでいた一軒家は野良猫の通り道だったので、夜に野良猫が掘り返して持って行ってしまったのかもしれません。こういうことがあったので、プランター葬は個人的にあまり好きではありません。
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