よるの形をしたあさ

何度迎えるのだろう

よるの形をしたあさを

ぼくがひとりである筈はないのだから

それはぼくらの問題だ

形のちがうあさとよるに

何度戸惑うのだろう

あなたは、ぼくらではないのだ

ぼくが迎えたあさのことを

あなたは知らない

どうしてなのだろう、ぼくにはわからない

あなたが迎えたあさのことを

ぼくは知らない

どうしてなのだろう、ぼくにはわからない

あなたはわかったような顔をして

朝に水をあげるのだ

それはきらきらとしていて眩しく

ぼくは夜の噴水を見るみたいにそれを見つめる

夜の中で見つめる君の朝はとても眩しく

夜の中にいるからそれは光って見えるのだ

同じ時間を過ごしているはずなのに

世界は違う風な顔をするらしく

八方美人な世界のやり方に嫉妬する

ぼくの夜をどうか見てほしい

タンザニアの夜のようには美しくないかもしれないけれど

きっと落ち着くと思うんだ

君の朝との間にはきれいな夜明けがあるのだろうか

何の色をしているだろうか

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