コーポレート人材?おかん?になるまでの話…会社に入ってから15年めまで その2

社員で取り組むはずのISOですが、余計なルールが増えて、余計な業務が増えたというのが当時も今も社員の感覚でした。
開発者以外もできる「余計な業務」の担当となり、
・教育関係の計画、記録、進捗管理
・環境関係の計画、記録、進捗管理
・製品仕様書の作成、修正
・内部監査
・部内の内部監査、定期審査の対応
を12年ほど一人でしてました。
今の部長に体制が変わった2020年ごろ、定年までのカウントダウンもあり、中堅層の核となってもらえる社員を育成させなければという希望を伝え、実務は担当者が変わりました。担当から外れましたが、ISOの考え方や概念を伝える側をやらせてもらってます。

・教育関係の計画、記録、進捗管理
・環境関係の計画、記録、進捗管理
やり始めた当初は記録、記録のための部員から情報を収集だけでした。
教育計画も大した計画はできませんでしたが、部員に必要なISOの教育は何か、どういう教育をしてあげることがベストなのかをを考えるきっかけになりました。
部長が計画を立てるのが当たり前だと思いますが、業務に関係した勉強は自分でやりなさい、つまり背中を見て育てという考えだったので、当時の部長は私が計画しても大したこともないし、問題なしと判断されて、計画させてくれました。
今の部長もそういう考えの方ですが、部長も含めた「社員を育成」を理由に、部長交代のときに計画そのものをぶん投げさせてもらいました笑

ベストな教育、教えるだけではなく、何を教育されたいかを知るために、係長までの部員向けに、業務や環境を今よりも一歩良くすることを目標に、ISOの考え方や概念の勉強と作業手順の見える化などを話し合う場を作りました。
話し合う場を作ることで、与える「教育」と、意見をいったん受け止める「教育」の両方を学べたと思います。

・製品仕様書の作成、修正
製品の仕様書の作成は、現場がどうすれば作りやすく、発注などの管理がしやすくなるのか、わかりやすさを続けるにはどうすればよいのか、トレサビリティや記録の残し方を学ぶ場になりました。
部員たちが資料を作るときに「未来の自分に説明を残すことを意識して」とよく言います。
その場、その時だけわかる資料は「トレサビリティ」ではなく、後日自分を含めた社員が困るだけです。
わかりやすさを続けるには、誰でもできるようなルールにすること、ルールも考えなくても「守らせる」方法も考えなければなりません。
担当していた当時にそこまでを考えてたわけではありませんが、気づいたこと、注意されたことを一覧にし、関係する書類とリンクさせました。

・内部監査
・部内の内部監査、定期審査の対応
内部監査を始めた当初は、やり方がまったくわからずで笑
主任監査員で組んだ品質保証の方から「ISOの文書通りできているか、できなければ何故なのか、文書外のルールがあればそれを文字にしているか」を確認してくださいと言われて、ISOがどういうものか分かった次第で笑
「ISOの文書通りできているか」に基づく監査で、会社の弱点が契約、法務、ナレッジシェア、コーポレート人材不足だと気づくことができました。
ズバリ監査と指摘しすぎたせいで、「二度と来るな」とお達しがでてしまいました笑
契約関係で指摘したことは、数年もしないうちに何かしら問題が起きてたので、自分の監査のやり方に間違いはなかったという自信と、問題が起きた部門から信頼を得ることができました。

ISOの業務のおかげで、仕事の効率化、ナレッジシェア、見える化をどうすればよいのかという考え方と、教育のやり方につながっていったと思います。
与えられた仕事は何でも嫌がらずにやる精神のおかげで、経験値を増やすことができました。

自分の弱点も見えて、学習しなければならないことも見えたのですが、ここからさらにお仕事が増えていきます・・・

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