★今日の問題★

不倫関係にある男女が関係を断つことを決意した際に、男子から女子に対して、精神上の苦痛を慰謝する目的で贈与契約を締結することは無効である。

胡桃「10秒で答えてね。よーいどん!」

建太郎「おう」

1秒

2秒

3秒

4秒

5秒

6秒

7秒

8秒

9秒

10秒

胡桃「10秒経過。どうかしら?」
建太郎「ええっと。これは、どう考えたらいいんだ? 」
胡桃「まず、この問題ではどの条文が問題となっているか、分かるかしら? 」
建太郎「契約が無効かどうかということだよな。すると……。この条文かな」

民法
(公序良俗)
第九十条 公の秩序又は善良の風俗に反する法律行為は、無効とする。

胡桃「そうね。じゃあ、設問のような契約は、公序良俗に反するのかということね。どうかしら? 」
建太郎「うーん。別に問題ないように思うけど」
胡桃「判例は次のように述べているわ」

判例は、「不倫する男女が関係を断つことを決意した際に、男子から女子に対して、精神上の苦痛を慰謝する目的で為された贈与契約は、無効ではない」としている。(大判昭和12年4月20日)

建太郎「おう。無効ではないということだな」
胡桃「そうね。ということで設問は間違いということになるわ」
建太郎「うん。OK」

※問題は、ノベル時代社の判例六法 丸暗記100問ドリルシリーズを利用しています。下記サイトから入手できます。

https://new.novelzidai.com/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?