毎日一分で読める憲法基本問題38
★今日の問題★
天皇は、国会の指名に基づいて、内閣総理大臣を任命するが、この任命行為についても、内閣の助言と承認が必要と解されており、この助言と承認を行うのは、新たに任命された内閣総理大臣が組織する内閣である。正しいか?
胡桃「10秒で答えてね。よーいどん!」
建太郎「おう」
1秒
2秒
3秒
4秒
5秒
6秒
7秒
8秒
9秒……
胡桃「10秒経過。どうかしら?」
建太郎「憲法のこの規定の問題だな」
憲法
第六条 天皇は、国会の指名に基いて、内閣総理大臣を任命する。
2 天皇は、内閣の指名に基いて、最高裁判所の長たる裁判官を任命する。
胡桃「そうね。内閣総理大臣を任命することも、前に確認したとおり、国事行為と解されているわけだから、内閣の助言と承認が必要なのね。じゃあ、どの内閣の助言と承認を得ればいいのかと言う問題ね」
建太郎「それは、前任の内閣じゃないかな。新しい内閣総理大臣が自分たちを任命することについて、助言と承認を行うというのはおかしいし」
胡桃「そうね。この場合の助言と承認は、前任の内閣、つまり、総辞職後の内閣が行うと解されているわ」
建太郎「うん。設問は間違いなんだな」
※問題は、ノベル時代社の肢別100問ドリルを利用しています。下記サイトから入手できます。
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