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【もくもくらぶ】「しずくdeアート」-西川材で遊ぶ I♡Tree

2023年7月9日(日)、今年度3回目の「もくもくらぶ-西川材で遊ぶI?Tree」が開催され、2組6人のご家族のみなさんにご参加いただきました。
講師はインタープリターのさっちん(長谷川幸子先生)。今回のテーマは「しずくdeアート」です。今日はいったいどんなあそびをするのでしょうか…!?

すべての始まりは「小さな水の粒」

さっちんはまず初めに、絵本『みずのつぶがあつまると』(太田大輔作・絵/かがくのとも2017年7月号/福音館書店)を読んでくれました。

どんなお話かな?

「小さな水の粒が集まるとスプーン1杯の水になり、スプーンの水が集まるとコップ1杯の水になり、コップの水が集まると……」

大きなぞうさんが入っている巨大なプールも、実は小さな水の粒が集まってできていることを知るお話です。

さっちん、「レインスティック」という楽器も紹介してくれました。
レインスティックは、アフリカの雨乞い儀式で使われていた道具が起源といわれる楽器です。乾燥して細く空洞化したサボテンの内部に、サボテンのとげをらせん状に打ち込み、種や小石などを入れて傾けることで音を出します。雨の降る音に似ていることから、「レインスティック」と呼ばれるようになりました。
とてもきれいな音色に、大人も子どももしばし聴き入っていました。

しずくdeあそんでみよう!

それでは、今日の本題です!

まず、スポイトを使って、腕に水を一滴垂らしてみます。丸くてかわいいしずくがキラキラと輝いていますね。
次に、大きな葉っぱを配りました。お子さんの顔が覆えるくらい大きくてまんまる、みずみずしい緑色の葉っぱです。これを裏返して、同じようにスポイトでしずくを垂らしてみます。
しずくは葉っぱに染み込むことなく、丸い粒となってキラキラ光っています!

みんなの葉っぱに、ポタポタポタ!
こぼれないように気を付けて…!
たくさんの「しずく」が生まれました

やり方が分かったところで、透明のカップも配り、自由に遊んでもらいました。
多めに垂らせば大きなしずく、少なめに垂らすと小さなしずくができ、しずくとしずくがくっつくと一回り大きなしずくになります。垂らした水滴に「しずくちゃん」と名前を付けて呼んでいる親子さんもいらっしゃいました。

さらに、葉っぱの上の水をスポイトで吸い直してみたり、吸ったまま葉っぱの上を移動してお散歩させたりと、いろいろな動きを楽しむことができました!

「魔法の水」でさらにあそぼう!

ここで、さっちんが「魔法の水」を持って登場しました!
ペットボトルに入った何の変哲もない?透明の水が入っています。何が始まるのかな?子どもたちは興味津々です。
このペットボトルを、思い切り振ってみると…?

「魔法の水」の入ったペットボトルを振ってみると…⁉
不思議!色が変わったね!

「わー!」と子どもたちの大歓声。なんと、赤、青、黄と、水に色が付きました!びっくりですね。
(なぜ色がついたのかは、ひ・み・つ…!?)

好きな色のお水を選んで、みんなで「かんぱ~い!」

続いて、他のコップから好きな色の水をもらって、違う色に変身させます。赤と青を混ぜて紫、青と黄を混ぜて緑…いろんな色ができました!

カラフル~!

ここで再び、先ほど使った葉っぱの登場です。
好きな色の水をスポイトで吸って、葉っぱに垂らします。色とりどりの可愛いしずくがたくさんできました。
スポイトの使い方もまだ慣れていない子どもたち、とっても真剣な表情でしずくと向き合っていましたよ。

色が付くとしずくの印象が変わりますね
スポイトの使い方も上手!

このカラフルな水玉たちを、今度はさっちん先生が用意してくれた「魔法の紙」を使って捕まえましょう!
しずくを取りこぼさないよう、上からそーっと紙を置いて、優しく押し当てます。少し待ってからひっくり返してみると、色水がきれいに紙に写っています。

上からそーっと押しあてて…
しずくがきれいな模様になりました!

紙の正体は、「障子紙」。和紙製で水をよく吸う性質があり、とても丈夫なので、こうした色水あそびにはもってこいです。
水の量や色の種類、濃さ、配置によって、障子紙には全く違う模様が現れます。一度写し取った模様に、さらに追加で色水のしずくを垂らしてみる子も。親御さんも一緒に楽しんでいただきました。

写し取った紙の上から、さらにしずくをポタポタポタ…
テーブルの上がとても華やかになりました

素敵なマーブル模様の数々、世界に一つだけのアート作品ができあがりました!

森の小さな美術館♪

乾かすため、部屋の中に釣った紐に紙を吊るしてみると、まるで絵が飾ってあるみたい。さながら、森の小さな美術館ですね。
絵の具が乾いた作品は、さっちんが作ってくれた紙のフレームにはめ込みます。ハート、しずく、四角にくり抜かれた窓がとっても素敵。

フレームに入れると、また印象が変わります

ところがここで、小さなハプニング発生!さっちんが用意していたライト、なんと電池切れで点灯せず…(涙)
本当は障子紙の部分に内側から灯りを照らして、行燈のようにする予定だったのです…残念。
模様の部分が光に浮き上がってとても幻想的になるそうですよ。ぜひみなさん、おうちに帰ってから、お部屋を暗くして遊んでみてくださいね!

最後に、カラーインクの流し込みで描かれたグラデーションが美しい、雨としずくと光の絵本『あめかな!』(U.G.サトー 作・絵/福音館書店)を読んで、今回のもくもくらぶはおしまい。

次に雨が降った日は、今日のしずくのことを思い出してね。
またのお越しをお待ちしています!


★今後のもくもくらぶの開催予定は、埼玉ハンノウ大学ホームページをご確認ください。

「おやこのキャンパス」ホームページも見てね!

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