2022年 お気に入り音楽を振り返る③

①②で惜しくも漏れたアルバムの中で、2022年に出会ったお気に入り作品をサクッと紹介。やはり、再聴すると、いずれも抜群によろし…。

■ I Like To Sleep ? Sleeping Beauty [2022][Rune Grammofon]

https://www.youtube.com/watch?v=RTIUE0FRFxI&list=OLAK5uy_nqWuEuVWf1mUeVPopLkANekUDdD3P8s9E

フリージャズ、プログレ、60s・70sジャズロックにインプロも混ぜ込んだ重厚音楽に浮遊するヴァイブ。グルーヴ感もありカッコいい。ノルウェー産。

■ Der Verboten - Der Verboten [2021][Wide Ear Records]

https://wideearrecords.bandcamp.com/album/der-verboten

スイスのユニット。ピアノ+ヴィオラ+テナーサックス+パーカッションが頻りに即興演奏を続け、まるで音の川のように流れ・ぶつかり・交わる・落ち着くを繰り返す。先に映像を観てしまってるのでその演奏体系が頭に植え付けられてしまってるんだが4者が囲って閉じた中の演奏で音の動きが面白い。2016年Festival Météoの演奏は要チェック。

■ Heart Of The Ghost - II [2019][Dagoretti]

https://petelarson.bandcamp.com/album/heart-of-the-ghost-ii

終始攻めでアヴァンギャルドでパンキッシュ、そしてどこかスピリチュアルで重低音。あぁ、フリージャズってカッコいいなあ、を実感した一枚。

■ Martin Archer & Engine Room Favourites - Safety Signal From A Target Town [2019][Discus]

https://discusmusic.bandcamp.com/album/safety-signal-from-a-target-town-66cd-2018

2022年の収穫(出会い)の一つとして、英国サックス奏者 Martin Archerと彼のレーベルDiscus Musicがある。聴き漁りました。イギリス的なフリージャズビッグバンドです、これ。フォーク、ジャズロック、プログレといったイギリスっぽさが随所に含まれ、つまりブルース感がほぼ無し。Archer、イイよ!

■ André Gonçalves - Instrumentals [2020][Shhpuma]

https://shhpuma.bandcamp.com/album/instrumentals

ポルトガル・サウンドクリエーターによる「カスタムメイドされたソフトウエアで楽器演奏する」というラップトップ+シンセによる作品。サンプリングでもなく、楽器のエフェクトでもない違った音作りの面白味。

■ Oli Steidle, Hannes Selig, Dan Nicholls - Credo [2020][Trouble In The East]

https://troubleintheeastrecords.bandcamp.com/album/credo-2

どう形容したらいいのか。激しく抽象化されたフリージャズ。ピアノとドラムが曲の基本を形作るんだが(結構フリー)、所々、または全体的に被せてくるモジュラーシンセと電子音が途中から持って行ってしまうが各曲はまとまってるというかバランスよく完成してる。やはり上手く語れない。吸い込まれる面白さ。

Henry Threadgill 14 Or 15 Kestra Agg - Dirt... And More Dirt [2018][Pi Recordings]

https://henrythreadgill.bandcamp.com/album/dirt-and-more-dirt

Threadgill と15人のミュージシャンの演奏。オーケストラという合奏というより全or各楽器ごとに敷かれたレイヤーをまるで縦に積まれているかのごとく響いてるように聴き取れ不思議な面白い音体験だ(全く持って個人的な意見にすぎず、実際どうかは知らないが)。音が繋がって繋がって繋がって…と途切れなく続いてく感覚とかも。

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