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わかりやすい!中医学の基礎

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中医学を勉強してみたいけれど、難しそう・・・ 中医学初心者、本を読んでもよくわからない・・ そんな方に向けて、できるだけわかりやすく『中医学の基礎』を解説していきます。 中医…
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#瘀血

わかりやすい!中医学の基礎Vo.23〜『血』のトラブル2 『血瘀(けつお)』

血瘀とは 東洋医学では、『血』が流れにくくなり、滞っている状態を、「血瘀(けつお)」と呼んでいます。 西洋医学的な、血液の流れが滞る末梢循環障害だけではなく、子宮筋腫やがんなどの腫瘤も広い意味での血瘀の状態であるととらえます。 血瘀では、血がスムーズに流れず、粘性を持った汚れた血が滞っている状態です。(古血の溜まり) 栄養に富んだ新しい『血』が流れ込まないと、からだの各組織は栄養されず、しみやくすみ、肌荒れなどの皮膚トラブルが起こりやすくなったり、肩こりや首のこりなど

わかりやすい!中医学の基礎 V.19〜舌でわかるからだの状態

中医学では、『望診』・『聞診』・『問診』・『切診』という4つのからだを診る方法があります。 日本では、診断(病名を決定すること)ができるのは医師だけなので、薬剤師や登録販売者ができるのは、『全体的・部分的な状態を確認し、中医学的にからだの状態を推測すること』です。 望診というのは、雰囲気、目の力、顔の表情や色、手足の状態などを全体的・部分的に見ることで、その中に『舌を診る』ことも含まれています。 聞診は、音を聞くこと、問診は、生活習慣や既往歴、排便や排尿の状態、家族歴な