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わかりやすい!中医学の基礎

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中医学を勉強してみたいけれど、難しそう・・・ 中医学初心者、本を読んでもよくわからない・・ そんな方に向けて、できるだけわかりやすく『中医学の基礎』を解説していきます。 中医…
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#水分

わかりやすい!中医学の基礎 Vo.16〜腎の役割〜

腎の役割西洋医学では、『腎』は『尿を作る場所』『水分を調整する場所』と認識されていますが、中医学では生命の根本に関わるとても大切な臓と位置づけられ、『成長や発育・老化に深く関わる臓』だとされています。 体の中の水分(津液)の代謝はもちろん、呼吸によって体内に取り入れた『気』が深く体の芯まで行き渡るようにするのも腎のはたらきによるものです。 腎と関連の深い五行は水 腎は水分コントロールを行う場所であり、『水』と深い関係があります。 腎のはたらき3つ ①発育、生殖能の要

わかりやすい!中医学の基礎Vo.4

今回は、気血水の最後、『津液=水』の説明です。 『津液=水』とは 「津液」は、「水(すい)」とも呼ばれ「血」以外の人にとって、からだの機能を維持するために必要な水分の総称です。 具体的には、細胞内外の水分や、汗、涙、消化液、鼻水、尿、などをさします。 ここでは、中医学の講座であるため『津液』という言葉を使用します。 正常ははたらきをもつもの=津液 病気や体調不良の原因となるもの=痰・湿 津液が、局所に過剰にたまったもの、粘性をもち滞ったものなどは、「痰」や「湿」と